5,18:30~19:00
[SOUL COLORS]
さてさて、早いものでここからは折り返し点だ。
しかし、この日は女性シンガーの比率が高い。
それはとっても良いことだ。
主催者のミーちゃん曰く「この日は歌って踊れるようなバンドを中心に出演してもらったのよ」とのこと。
蓋を開けてみたらばそのとおりで、極上のご機嫌なバンドが目白押し。
常に楽しいひと時を送っていられたよ。
大感謝だ。
で、序盤はJ-POP系が3つたて続けに登場。
その後はグッと渋いソウルバンドがいぶし銀のサウンドを展開。
そこのリ―ダ―庄子くんがフィナーレを迎えた段階で客席に向けて語った。
「お次も素敵なソウルを聞かせてくれるソウル・カラーズですよ!お楽しみに!!」
そうなのですよ。
な、な、なんと、2バンドも連続してイカしたステージを堪能できるなんて至福の喜びだ!
「庄子篤史セッション」も素晴らしかったけれど、こちらもまた一味違う魅力を満載していたよ。
とにもかくにも、贅沢過ぎる空間を共用できて皆、大満足。
期待感で胸もワクワクとトキメイテきちゃったさ。
セットリストは全5曲。
そのどれもがアダルティックな響きを伴っている。
ここは落ち着いて腰を据えじっくりと音楽に身を任せ、酔いしれるのも一興かもね。
それでは早速8人のメンバー達の編成を・・・・。
ボーカルにサヤカ嬢
ボーカル&コーラスにマサコ嬢
ドラム&コーラスはシミズくん(黒いマスクを装着)
パーカッション&コーラスはノリコ嬢(ボンゴ、シェイカー、ウインドウチャイム)
ベースはご存じ燻銀プレイヤーのマーカス・ワタナベだ(愛器サドウスキーを使用。ナチュラルボディ・カラー。メイプル指板)
キーボードはサワダ氏(NORD エレクト06。専用のスタンドはSTAY)
ギターにトークも愉快痛快なタネダ氏(ゴールドTOPのレスポールを使用。
そして、サックス、(アルト&ソプラノ)がミチオ氏という布陣!!
どうです、中々にゴージャスな顔ぶれではないか!
さあ、大変前置きが長くなっちゃった。
そろそろ、本編に突入しましょうか。
セッティング、チューニング、サウンドチェックも終えて準備万端、整いました。
華麗なるソウル・レビューの開演だ!!
オープニングナンバーは「ストリート・ライフ」
(ジョー・サンプル率いるザ・クルセイダーズ&ランディ・クロフォード)
1979年リリースの同名タイトル・アルバムに収録。
これはそれまでインスト一本やりだったジャズグループ、クルセイダーズが初めてボーカルを加えてポップ化を図りシングルカットした曲で、ランディ・クロフォードを一躍有名にした。
フューチャーしたランディとのコラボレーションで、大成功を博す。
12週間の間、全米ジャズチャートで頂点であり続けたクルセイダーズ代表作品。
破格のヒットをおさめた。
下手な能書きなんて消し飛んじゃうほどの勢いで、クールにそっと迫ってくるダンス・ナンバー。
インパクト強すぎな黒人ファンクの洗練された一面も披露。
開巻から懐かしさで思わず唸っちゃったさ・・・・。
ミディアムなテンポが理屈抜きにいいなあ。
遠慮なくグイグイと「ソウル・カラーズ・ワールド」に引き込んでくる。
落ち着き払った滑らかなピアノ・イントロから、哀愁を帯びたミチオ氏による明るいサックスがはじまった瞬間、一種独特なる展開に誘われた。
痺れるような暖かい音色がとっても安らぐ。
それに導かれて呟くように淡々と、しかし熱く歌い出すサヤカ嬢。
一転して、ムーディーでノリのいい流麗なるフュージョン・グルーブ開始!!
これで掴みはオーケーで、誰もが気分は高揚することでしょう。
心憎いほどの美しい采配は大成功。
益々輝きを増すシミズくんのリラックスした軽快なドラムプレイは特筆もの。
全体のアンサンブルを余裕と貫禄で牽引。
さすが、マーカスくんとのシャッフルによるリズムセクションも、エキサイティングで鉄壁。
こんな充実の冴えわたるボトムラインならば、安心して演奏に専念できるというもの。
メドレーで「ハッピー」
(ファレル・ウイリアムス)
タイトル通りの曲調だよん。
2013年11月21日リリース。
アニメーション映画「怪盗グルーのミニオン危機一発」サントラからシングルカットされた。
世界各国で1位を記録。
ファレル2作目のスタジオアルバム「ガール」に収録。
両手を高々と掲げて手拍子を要求。
即座にオーディエンスも陽気に呼応しての一体化。
凄まじきコール&レスポンスのパワフルな応酬だ。
オリジナルのファルセットによる高音ヴォイスも、シャウトではなく透き通った声で巧みにこなす。
けたたましく且つ爽快に繰り返される、ハッピーのコーラスも絶好調!
絶え間なく渦巻いた声援も脅威だ。
力強いアタックも伴い、最早向かうところ無敵な、快進撃状態。
過不足ないツボを押さえたアレンジで正に文句なしさ。
MC
「ゲストとして、偉大なるキーボードのサワダハジメさんをお迎えしております。
だから、いつもとはちょっと違う感じですね。
一つ前のバンドがかなりエグいライブを展開してステージを温めてくれたので、私達はとってもやりやすいです。
ちょっと水飲んでいるから、喋ってくれる・・・?」((´∀`*))
「次の曲も皆さん、聴いたことあるなあ・・・と思います。
私が生まれるかなり前の名曲・・・・」
「補足してくれたおかげで助かったよ。
それでは、よろしくお願いいたします。
・・・・キリング・ミー・ソフト・リー(やさしく歌って)」
ここでグッとソフト路線にチェンジしたソウル・カラーズ。
進行のメリハリがよく練り込まれている。
世代を超えて愛される永遠の至宝バラードのオリジナルは、19歳の女性シンガーと、まだ若かったロリ・リーバーマンが歌った1971年のシンプルなポピュラーソング。
ロリは当時まだ無名だったあのドン・マクリーンがクラブで歌う曲に感銘を受けてこの歌詞を書いたがヒットしなかった・・・・。
1973年1月にリリースされた、ロバータ・フラックの歌唱で大ヒットして有名になった。
何と通算5週もの間、ビルボード誌において第一位に君臨。
同名タイトルの第5弾アルバムに収録。
数年前のテレビ番組「ソング・トウ・ソウル」における解説も秀逸だったことが思い出される。
「ソウルカラーズ」の硬軟織り交ぜたセレクション。
単なるカヴァーではなく斬新なるレゲエ風versionがエレガントで心に染み入る!
時を経ても色褪せない金字塔を、芯のある情感豊かな声で懇切丁寧に歌い紡ぐサヤカ嬢。
ギターはソロも含めて、落ち着き払ったバッキングが職人技並みの真骨頂。
人生における深い喜びと悲しみに対する機微に富んだ表現力・・・・ここが肝だよね。
ほのぼのとしたMCも一時の清涼飲料水
「今の曲はよく日本のCMでも流れていましたね。
次は、恋に破れ切なくて泣けるという曲です・・・・・
ナウ・ユア・イット・ヒア・・・・(邦題は、あなたにいてほしい)」
(イギリスのデュオ、スイング・アウト・シスターが1996年8月5日に日本のみでシングル・リリースした大ヒット曲)
5枚目のalbum「シェイプス&パターンズ」に収録。
ドラマ「真昼の月」主題歌用に書き下ろしたもの。
34,9万枚を売り上げた。
スタンダードなアシッド・ジャズ的要素とバート・バカラックの影響が大きい。
あああ!!・・・・個人的にずっとお気に入りのナンバー。
イントロのピアノの響きだけで、何度聞いてもゾクゾクと感動の鳥肌が立ってしまうよ。
このな上質なアーバン・ソングをセレクトしてくれたことに感謝します。
ミチオ氏のソプラノ・サックスは極、控えめに吹き鳴らす。
途中からはコーラスガールのマサコ嬢にリードボーカルのバトンを受け渡すサヤカ嬢。
知的で洗練されたヴォーカルの対比が効果覿面。
ちなみにスイング・アウト・シスターは、1986年最初のヒット曲「ブレイクアウト」も元気一杯はちきれんばかりの陽気なポップソングとしてずっと忘れられ無い曲なあ!!
「今日はありがとうございました。
では流行もので・・・レッツ・ステイ・トウギャザー」
(アルバート・グリーン)
ビルボード・ホット100とR&Bチャートで共に1位を記録した1971年11月リリースの代表曲。(ソウル・チャートでは9週連続1位!)
同名タイトルのアルバム1曲目に収録。
最後の最後に満を持して投入してきたドラマティックな構成の切り札。
個人的にも思い出深いので、シンミリとしちゃうよ。
メロウで憂いを含んだ優しい空気感に包み込まれながらも癒される。
シックな雰囲気が辺り一面に漂う。
もはや音楽芸術の世界だと言い放っても決して大げさな話ではない。
そこいらにゴロゴロと転がっている若造バンドには、この独特なテイストを醸し出すことは不可能でしょうよ。
余力を振り絞って惜しげもなく振りまかれるセクシーな熱演&熱唱!
卓越したキーボーソロと、タイトで官能的なバックアップ・ビートの絡みつき方も強力無比。
****これにて、めでたく大団円を迎えることとなりました。
本当に、お疲れ様でした。
もっと色々なレパートリ―を、、すぐにでも聞きたくなっちゃったよ。
まあ、それは改めて別の機会に、お楽しみとしてとっておきましょうか((´∀`*))****
「
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