BLUE HEAVEN

10月の大島ツアーレポスタート!

甲斐バンド KAI BAND TOUR かりそめのスウィング2017/神奈川公演

2017-10-30 23:23:42 | LIVE LIVE LIVE!

2017/10/29


               【日時】2017年10月29日(土)
               【会場】相模女子大学グリーンホール
               【座席】1階5列21番
               【開演】17:10
               【終演】19:20 
               【観衆】1600人


ツアーオープニングの戸田公演から約一か月、相模大野でのツアー4発目のライヴがやって来ました!
1986年のファイナルツアーを匂わすステージが、一体どんな具合に完成されたのかが楽しみな一夜に。
未だにハツラツとしたステージをこなす64歳の甲斐さん、果たして今回はどんな躍動を魅せてくれるのでしょう。
ラストに最後の夜汽車を唄わないという裏切りから36日、全て含めて甲斐バンドのファンとしては一瞬も見逃せません。




いつものようにチケットはファンクラブに入ってるMさんが取ってくれ、嬉しいことになんと5列目♪
ちなみにはチケット10800円、それにしても高過ぎますね、チケット代金が。。
何か特別にあれば10800円でも許せるけど、ノーマルなステージでこの価格は困ったものです。
手数料等含めた11049円を封筒に入れ14時過ぎに自宅を出発です。






昨年の甲斐&押尾・町田公演の時みたく、今回も新宿西口チケットショップ街にて格安回数券を購入。
通常なら新宿-相模大野370円ですが290円でOK、往復で160円お得になります。






人生初の相模大野、新宿から小田急線の急行で約30分程なので便利な場所です。
駅構内はハロウィンモード全開、黒いマントして青白いメイクした女の子が歩いてたりしてドキっとしました。






会場は駅北口の商店街アーケードを真っ直ぐ進みエスカレータを上がった場所、近いので徒歩5分もかかりません。
伊勢丹から入れば2階に出ると直ぐ会場へと、かなり好立地にあるホールと言えます。





会場の先には緑豊かな広々した公園があり、ここからグリーンホールの名がついたのでしょうか。







16時定刻通りに開場されると、早くも人気の当日日付入り2色スタンプコーナーには列が。
GOODSコーナーも人がいっぱいとなり賑やか、何も買わないので席へ進むと5列目なのでステージが近過ぎるほど。
嬉しいことに座席の前が広く、座った状態から足を伸ばしてもちょうどつま先が届くほど。
結構ゴージャスホールなので床にはカーペットが敷かれ柔らか、絶好のスペースにてライヴが楽しめます。
土曜日と違い日曜日だからか定刻を過ぎてもシーンと静まり返った館内、皆さんパワーを蓄えているのでしょう。
そしていつものように10分押しでストーンズメドレーが消え今回のツアーのSEが、続・荒野の用心棒= Django。
まだ慣れない曲だけど2017年ツアーを思い出す時には最適、戸田と同じく一郎が先頭で出て来てメンバー勢揃い。
ここで会場内はスタンディングに、SEの音が弱まり消えると『地下室のメロディー』が貫禄十分に始まりました。
と同時に中央裏から甲斐さんが登場!!戸田と同じくブラック&ホワイトのストライプなジャケットがカッコイイ♪
両手の人差し指を突き出しステージ上から観客席後方へズドーンとアピールする甲斐さん、どう見ても好調そうでイイぞ!
バンドは緊張感あふれる演奏をキープし丁寧に唄う甲斐さん、超ベテランだからこそのワンナイスタンドな雰囲気。
1曲目を終えると「サンキューソーマッチ!!今夜を迎える事が出来ました、一緒に盛り上ろう!!」と甲斐さん。
美しいステージのライティングに圧倒されながら2曲目に入り『HERO』に、マイクスタンドを左足外側で蹴り上げへと。
場内大合唱&こぶし上げでヒートアップ、5列目なのでどのくらい盛り上ってるのかが分りません。
途中で演奏を弱め観客に唄わせる部分が、これは多分戸田ではなかったシーンなので進化が伺えます。
次の『ちんぴら』もサビ部分が大合唱となり甲斐バンドらしさ全開、そう今回のセトリは唄いたい派には実にイイのです。
『きんぽうげ』が始まると大合唱はMAX状態へと、ここまで一体感が生まれると観客側も物凄く気持ちイイもの。
恥ずかしながら僕はこの時に興奮状態へ、大好きな曲なので目に焼き付けたくて集中し過ぎてしまったのです。
『裏切りの街角』でのバンド集中力も素晴らしく一段と丁寧に唄う甲斐さん、サビ前の一郎のギターに釘付け状態に。
そして甲斐バンドらしさ全開となる『ダニーボーイ』へと、この曲のファンは多いはずなのでグッと館内の空気が熱くなります。
コーラス部分のハーモニーが美しいこと、2013年のツアーではオーラスとなった曲だけに序盤にしては豪華な気分に。
7曲目は『ビューティフル・エネルギー』なので、「松藤英男が唄ってくれる~」と言い放ちステージを去ります。
満を持してステージ中央に来た松藤さん、声が裏変えることなく最後までギリギリなボーカルを聴かせてくれ心の中で拍手喝采。
『フェアリー』のイントロが始まると、再び中央奥から甲斐さんが現れジャケットを脱いで半袖姿で軽やかに。
更には軽々唄いこなす甲斐さん、次の『BLUE LETTER』バラードバージョンも得意技連発とばかりに決めてくれます。
ここでミニバンドセットの時間に突入、まずは『かりそめのスウィング』から始まり強一さんのドラムブラシ奏法の姿が印象的。
もちろんラストは「オーゥイエー」で〆る甲斐さん、身近な距離での演奏なのでバンドのグルーブがより明確に感じられます。
ここで軽くメンバー紹介がされ、岡沢さんのところでソロアルバムが発売された事を伝えてからかう甲斐さん
そしてこのままの編成で『安奈』が始まり、イントロ部分で「みんな座ってね」とカッコ良く甲斐さんから告げられました。
着席すると音が若干こもる感じに、スタンディングの方がより張りのある音がダイレクトに来るホールです。
座ったのこの1曲だけでミニバンドが片付けられ続いて、『グッドナイト・ドール』のイントロが流れると再びスタンディングへ。
以前から頻繁にステージで披露されていたかのような出来具合、とにかく甲斐さんが気持ち良さそうに唄う姿が印象的では。
さぁ、ここからが今回のツアーの醍醐味、まずは『非情のライセンス』からですっかりズバッと完成していました。
早くも甲斐バンドのナンバーとして成立してしまってる所が凄い、低音を響かせる甲斐さんの声と一郎の間奏ギターソロがメチャイイ!!
ここから一気に14曲目の『Blood in the Street』が炸裂、今の甲斐バンドらしさって、もしかしてこの曲が一番お似合いかも。
とにかく最初から最後まで演奏も甲斐さんのボーカルもメチャカッコイイ♪♪観客もしっかりと乗れる曲なので見事な盛り上がりに。
曲が終わるとアコギの松藤さんが急いでドラムセットへ、そしてカウントを放ち『氷のくちびる』がここで出ます。
甲斐バンドクラシックはここでもしっかり丁寧に、間奏での甲斐さん&一郎の決めポーズは真っ赤な照明がかかって美しい。
そこから松藤さんのリコーダーが響いてうっとり、より厚みのある楽曲となってパワフルに会場内を包んでくれました。
マックさんがしっかりパーカッションを叩き続けて『ポップコーン』へ、そしてイントロ炸裂!!!ここで一気に涙腺が緩んで涙が。。。
「やっぱりこの曲が一番好きだ」なんて感じながら大合唱へと、この夜はTシャツ姿で楽しんだのでサビ部分ではジャンピング。
「出来ることなら時間よ止まってくれー。。」そんな思いが生まれる程の幸せなひと時、しかしあっという間に後半へと。
戸田では珍しくやらなった一郎の右弾き手大3回転だったけど、この夜は1.5回転ほどアグレッシブに力強く放たれカッコイイ♪♪
18曲目は『コールド・ブラッド』、やはり甲斐さんのコンディションは上々だったようで体が軽そうなまま。
少し声は乾燥気味だけど出ているので楽々、1986年時代とは違い「狂言じさーつはかったー晩」という唄いっぷりが定番に。
間奏の縦エルボー4連打シーンには自分も含め前方席半分の観客が同じアクションを、これはとても気持ち良かったぁ。
「ゾンビが~」の時は甲斐さんが横向きになりゾンビポーズを、そしてラストのステージアクションも強めでキレがあるでは!
本編ラストの『破れたハート』が流れるとマイクスタンドが3本のみ、4本横一列が好きだけど3本山型並びなのは少し残念。
激しくザラついた声で唄い切る80年代の頃とは違い、今はより正確に最初から最後まで真正面から届けてくれるスタイル。
エンディングシーンでは一郎がポンポーンと拍手しながらフィッシュ、いつものスキップをしながら左袖へと引き上げる甲斐さん。
アンコールに入るとここでも一郎が先頭でIN、戸田と一緒でスカイブルー&ホワイトのシャツが鮮やかに映えます。
ファイナルツアーPARTYの時の『タッチ』のイントロが流れ甲斐さんが中央から、サラサラヘアの耳元の髪をキュっと入れセクシー。
力まずに華やかに唄ってくれる甲斐さんに対して負けじと大合唱となり、「タッチ!!」「ウッ!!」の部分で盛り上がります。
なんて素晴らしい瞬間の連続なのでしょう、唄い終えた甲斐さんの満足げな表情と佇まいが何とも印象的では。
間髪入れずに「サンキューソーマッチオーイエー~ 今夜来てくれて感謝してる、サンキューウエスキャン」って感じで。
戸田ではここでダメだしタイムだったけどこの夜はご満悦、それでも「あともうちょっとかな」と敢えて観客に厳しい甲斐さん。
すると場内から少しだけ「もう一回コール」、これに対して「これ以上出来るか、死ね♪」とお決まりの文句を放ってくれました。
ここでメンバー紹介が入り「リードギター田中一郎!!」で決まると、一郎が稲葉さんにクイックサインを送りビシッとイントロへ!!
素晴らしい理想的な『アウトロー』の始まり、音響も照明も演奏も甲斐さんの唄いっぷりもパフォーマンスもパーフェクト!!!
だったけど、後から聞いたところによると完全に歌詞を間違えていたそうで、それでもビシッと歌い切った姿に感激です。
一旦下がってダブルアンコールは『レイニードライブ』から、甲斐バンドにしては珍しく雨の日だったから更に心に染み渡ります。
圧巻だったのは展開の高音ハーモニー、平均年齢60代のバンドとは思えない美しさとパワーが混じり合い素敵な空間に。
そのまま続くように最後の『ラヴ・マイナス・ゼロ』へ、22曲目とは思えないほど爽やかに表現をして自然体な甲斐さんが印象的。
何て表現したら良いのでしょう、今現在の甲斐バンド=BIG GIG AGAIN×1986PARTY÷2という光景に感じてしまって。
ラストの「サンキューじゃあね」は強めな感じで、ハイタッチや握手でメンバー全員と笑顔で対応する甲斐さんがエネルギッシュ。
最後は松藤さん&一郎と3人で残りステージど真ん中で挨拶を、完全に3人が左袖へ帰った段階で『最後の夜汽車』が流れました。
唄う人は少々で皆さん上着を着て帰り支度をしてじっくり聴く感じに、呆然と立ちながら訊いてしまった戸田とは大違いでは。
LIVEの余韻を楽しみながらホールを後にするには最適、いまだかつてない演出を受け止めて相模大野での素敵なステージとお別れに。
これが終わると次は12月3日のドームシティへと、待ち切れないのでもう一か所どこかに遠征して観に行きたいものです。




【セットリスト】

01. 地下室のメロディー
02. HERO(ヒーローになる時、それは今)
03. ちんぴら
04. きんぽうげ
05. 裏切りの街角
06. ダニーボーイに耳をふさいで
07. ビューティフル・エネルギー
08. フェアリー(完全犯罪)
09. BLUE LETTER
10. かりそめのスウィング
11. 安奈
12. グッドナイト・ドール
13. 非情のライセンス
14. Blood in the Street
15. 氷のくちびる
16. ポップコーンをほおばって
17. 冷血(コールド・ブラッド)
18. 破れたハートを売り物に

E1. 感触(タッチ)
E2. 漂泊者(アウトロー)

E3. レイニー・ドライヴ
E4. ラヴ・マイナス・ゼロ




【バンドメンバー】

Vo:甲斐よしひろ
Gt:田中一郎
Dr:松藤英男
Per:Mac清水
Key:前野知常
Ba:岡沢茂
Dr:佐藤強一
Gt:稲葉政裕






ライブ後は相模大野駅北口近くで乾杯を。
実は今回、僕のこのblog見て昨年町田の会場で声をかけてくれた、山梨在住のMさん&Kさんも合流して楽しい打ち上げとなりました。
色々と濃い内容の甲斐トークが出来て至福のひと時に、お初でありながら解り合えてるからこそ楽しめた6人での刺激的な会話。
アッという間の2時間が、そんなに時間がなかったのでまた次回に、12・3ドームシティがホント楽しみです!!




Mさんから頂いた山梨のお土産・桔梗信玄餅、黒蜜&きな粉の極上なハーモニーが甘い物好きには堪りません。
僕の知識不足で小分けとは知らずに。。皆に分ければ良かったですね、最高に美味しかったです~ごちそうさまでした。