2015/10/29
【日時】2015年10月29日(木)
【会場】東京キネマ倶楽部
【座席】1階スタンディング
【開演】19:15
【終演】21:10
【観衆】500人
Zepp Tokyoでのライヴから4日。
追加公演となった東京キネマ倶楽部でのツアーファイナルがやって来ました。
オールスタンディングでもわずか600人という小さな会場、どうしてこの場所を選んだのか?
その答えを知りたいのと、凄腕ミューシャンだ固めた有終の美を存分に味わいたく期待を込めて参戦です。
果たしてツアー後半から急病で欠席してる佐藤英二は登場するのか、はたまた再び一郎の雄姿が見られるのか。
18時半から開場に備え少し早めに18時には鶯谷駅に到着、昔ながらの雰囲気が駅周辺は昭和の香りが残っているでは。
会場は駅から直ぐの場所、早くもスタンディングの番号順入場に対して200人近い人が集まっていました。
まるで東十条の様な佇まいの鶯谷駅、都内の山手線の駅にしては何も無く静か過ぎる場所。
すっかり陽が暮れるのが早く18時前なのに真っ暗、気温は20℃ほどだけど肌寒い10月下旬の東京です。
追加公演なのにキャパは500人ほど、もちろん即日完売となったチケットで当日券販売もありません。
今回ファンクラブでの発売でも、指定席からスタンディングに変更になった人が多数いたようです。
その差額の返金を会場前で行うという異例事態、入場を促すマイクと返金アナウンスが街に響きます。
慣れていないのかキレの鈍い案内で番号順が呼ばれ、18:45に自分の38番となりエレベーターで6階へ。
チケットには1階後方と書いてあるスタンディングエリアでしたが、2階の後方もOKということに。
会場内に辿り着くと6階は会場の2階にあたる場所、1つ下の1階エリアに行きほぼ中央のスタンディング最前列へ。
しかしここよりも素敵な場所を発見、指定席最前列の右横もスタンディングOKでこの真横が空いてるでは。
直ぐにそこに行きキープ、という事で今回はラッキーにも実質1列目で観ることが出来てしまいました!!
目の前にはベースのTOKIEのマイクスタンドがあり、スピーカが直ぐ前にあるエリア。
定刻を十分に過ぎた頃にSEが、もちろんこの夜もゴーストバスターズのテーマソングです。
まずはパープルカラーの衣装を着た土屋公平から入場、そして川西クンが入ってTOKIE嬢も来てスタンバイOK
何しろ小さな会場&ステージなので、メンバーが入って来る時間が手短に済みます。
川西クンのカウントが入りオープニングはZeepと一緒で「タッチ」から、スピーカーの前だけど音が良過ぎます!
切れ味良くダイナミックに耳に入り実に良い感じ、ドラムもベースもギターも最前列なので地の音が届くでは。
そして甲斐さんの登場、黒ずくめに赤黒のインナー&ネジネジ付き、1曲目から全開で唄ってくれカッコイイ♪
どうやらDVDになるようで撮影スタッフの数も多め、甲斐さんの動きがキレキレで完璧な「タッチ」を披露に。
待ってましたとばかりに2曲目の「電光石火」へ、甲斐さんとは長い付き合いなので2曲目の重要性が伝わります。
この2曲目こそ「演りたい曲」なわけで、気持ち良さそうにZeppみたく間違えることなく完璧に唄いこなしました。
やはり最前列なので迫力が素晴らしく、メンバーの表情や演奏する指先まで見えるので早くも最高!!
MCを入れずにたたみかけるように「ハートをROCK」へ、テープを使ってカラオケ大会の色が強いけどそれでも良し。
今回でこのメンバーはラストライヴ、漲る充実感全面に出しながら素晴らしい演奏が目の前で展開されて行きます。
甲斐さんソロナンバーの中でも人気が高い曲なので、ファンもノリノリで会場内全体のスゥィング感は心地良し。
最後に〆は甲斐さんが両手で拳を上げ3発決め、この時のアクションはメチャカッコ良かったのでDVDが楽しみです。
5曲目の「青いリンゴ」はイントロからカッコ良いサウンドになってゾクゾク、そして何より甲斐さんの熱唱振りがGOOD。
この勢いだと、もしかしたらダイナマイトみたく今後も大事なライブで唄われる曲になりそうな予感も。
前半の見せ場は次の「朝まで待てない」でしょう、これまた超絶カッコ良いアレンジで終始決めてくれ良い!
サビの♪キャントウエィ部分のコーラスが最高、甲斐さんもきっとこの曲が大好きなのでしょう、ノリノリですから。
じっくりと「レイン」を披露して土屋公平のプレイがギンギンに、甲斐さんの歌声がグングン心に入って来ます。
「安奈」は花園バージョンのレゲエで、目の前のTOKIE嬢のプレイに釘付けに、こんなに弾けたら楽しいでしょうね。
途中でハーモニカを披露する甲斐さん、Zeppで聴いた時と今回とでは会場が違うと全く違う曲に感じる程でした。
そして圧巻だったのが8曲目の「嵐の明日」、個人的に大好きなナンバーだからこそ思わずより一層見入ってしまって。
狭いステージながらマイクの蹴り上げから始めて終始パフォーマンスも決める甲斐さん、ボーカルも完璧でお見事。
♪たとえ明日が、嵐でもぉぉ~~~ ウォぉぉぉぉぉおおぉぉおお~~、の所が堪りませんっ!!!
ここで一旦着席タイム、甲斐さんから「まぁみんな、座って座って」の声が。
サトウキビ畑みたいだった指定席ゾーンは田んぼ状態に低くなり、一番前のスタンディングの自分は目立つ目立つ。
しんみりと甘く切なく「ミッドナイトプラスワン」を披露してくれ聞き惚れます、しゃがれた裏声が実にイイ。
そしてTOKIE嬢と川西クンが主体となって聴かせてくれる「地下室のメロディ」、ここでも甲斐さんのハーモニカ登場。
フルバンドで聴きたい曲だけどこの位置でのこのバージョンも良いもの、怪しげにスゥィングしてくれて見事です。
さぁここから注目の展開、ド迫力なドラムのリズムと共に真っ赤な照明が炸裂して「エキセントリックアベニュー」へと。
愛のろくでなしツアーにもはや欠かせないナンバー、そして予想通りに現れてくれた田中一郎が左手から!!!!!!!!!!
ステージ狭しとTOKIE嬢・一郎・甲斐さんと並び超ゴージャス感が漂い、一気に会場内もヒートアップして最高潮状態に。
とにかく音が良く音が大きくステージ至近距離でド迫力、こんな素敵な位置でこのメンツのライヴを味わて幸せ過ぎます。
思わず時間よ止まれと言いたくなるようなひと時、一郎の奏でる1つ1つの音が直に耳に入り何とも言えない刺激が。
大興奮状態のまま「ひかりのまち」へと、この流れは甲斐バンドでは考えられない展開なので新鮮で逆に受け止めやすい。
TOKIOに提供した名曲がここで甦る、完全にこのバンドの物となって炸裂してくれ素晴らしいの一言です。
上手く言えないけど甲斐さんらしいメロディと随所に出てくれるフレーズ、これまたソロの定番曲にして欲しいぞ。
更にグングン盛り上って来る今回のセトリ、息つく間もなく「ダイナマイト」がここで炸裂します!!!
一郎が居るのと居ないのでは大違い、完全に役者が揃った感じで披露され過去最高のダイナマイトと言えるほどの質。
狭いステージだけどマイクを蹴り上げて発進する甲斐さん、会場内の唄いっぷりも半端じゃなく一体感は物凄いパワーに。
そして大注目となった後半のマイク回転シーンへ、なんと満を期した状態でマイクスタンドを逆手気味に押える甲斐さん。
次の瞬間にはここぞと持ち上げクルクルっと3回転ほど、薬師寺以来成功してなかったパフォーマンスを久々に成功!!!!!
このシーンを本当に心待ちにしていたので嬉し過ぎます!「どうだ!」とばかりに表情を魅せる甲斐さんが実にイイぞ。
超大盛り上がりなステージとなり更なる盛り上りに、Zepp同様に次の「3つ数えろ」がとにかくイイのです。
Big Nightバージョン=ローリングストーンズ風がジャストマッチ、狭い会場内をフルパワーにさせてくれます。
一郎も土屋公平もTOKIE嬢もステージ一番前先端まで出て来て、そこに甲斐さんも交わって見応え満点のエキサイティング。
笑顔で叩く川西クンと真剣な表情でシャウトする前方組、ツアー当初では考えられない一体感になってるのでしょう。
曲が終わると素早く別のギターへと持ち替える一郎、そのスピードたるやプロ中のプロを感じさせるワンシーンで圧巻。
カチッと決まるとすかさず川西クンへ「オーケー」と声を出し合図、ドラム音から「アウトロー」のイントロを奏でる一郎。
この一部始終を目の前で観れて幸せいっぱい胸いっぱい、これぞまさにバンドならではの迫力でジーンと来ました。
もちろん甲斐さんのボーカルはMAXフルパワーへ、でも甲斐バンドの時はここ数年高らかに唄うサビ部分は下げ気味で唄います。
ラストはドカーンと「風の中の火のように」、照明全開でステージが明るくなりメンバー全員の表情が見れて素敵です。
メンバーそれぞれの充実感が伝わって来て、少し横を見ればファン達の大合唱を感じられ感動の景観が広がります。
英二さんの明らかにされていない急病が気になるけど、こうして一郎が来てくれ素晴らしい展開となってる現状に感激。
思わずじんわりしてしまいながら一緒に大合唱、ラストに相応しい曲が終わりメンバーが一旦下がります。
アンコールは「絶対愛」でドーン始まり盛り上ります、そしてそのままの勢いでお楽しみのメンバー紹介へと。
5人表情までよく解るので感動的なひと時に、次の「暁の終列車」では唄い出しを甲斐さんが間違えてやり直しに。
プロ中のプロの中で犯してしまったので恥ずかし気に土屋公平とハグする甲斐さん、仕切り直して完璧な演奏が披露されます。
一旦下がってオーラスの「ヒーロー」へと、軽やかに唄われて素晴らしいメンツでのステージがこれにて終了に。
メンバー全員と笑顔でハグする甲斐さんの姿は充実感で漲っていて、川西クンもTOKIE嬢もとても良い表情をしていました。
一郎と何やら談笑して大声で笑う甲斐さん、最後に一郎が投げたピックを直ぐ横の人がキャッチしてフィナーレへ。
甲斐さんはかなり満足げに挨拶して、いつものようにワンスキップしてステージを去って素敵な豪華ライヴが終了です。
【セットリスト】
SE ghostbusters theme song
01 感触
02 電光石火BABY
03 ハートをROCK
04 青いリンゴ
05 朝まで待てない
06 レイン
07 安奈
08 嵐の明日
09 ミッドナイトプラスワン
10 地下室のメロディー
11 エキセントリックアベニュー
12 ひかりのまち
13 ダイナマイトが150屯
14 3つ数えろ
15 漂泊者
16 風の中の火のように
E1 絶対 愛
E2 暁の終列車
E3 HERO
【バンドメンバー】
甲斐よしひろ(Vo/G)
土屋公平(G/Vo)
田中一郎(G/Vo)
TOKIE(Ba/Vo)
川西幸一(Dr/Vo)
ライヴが終わってから500円の1コインをドリンクへ。
汗をかいたので生ビールをグイグイっと、旨過ぎる!!
寂しげな鶯谷南口駅周辺なので、ガストで食事しながらMさんとライブを語らう事に。
自分の中ではここ数年の甲斐ソロの中で一番良かったので、思わず少し興奮気味に話しました。
なぜ追加公演がキネマ倶楽部だったのか、答えは出なかったけど、この会場は甲斐さんにはお似合いですね。