懸念していた福島第一原発の崩壊で、放射性物質が大気中へ拡散している。
事故そのものは震災に寄るものだが、原発事故は震災とは別のくくりで見守らなければいけない大問題だ。
東京消防庁ハイパー・レスキュー隊をはじめ、ほぼ全国の消防隊も現場に入り、自衛隊や東電関連企業の社員などが、大規模なメルトダウンを阻止する為に決死の作業をしてくれている。
防護服を着用した所で、被曝による彼らの健康被害は甚大なものだ。
ハイパー・レスキューの隊長が、会見で思わず絶句した意味を噛みしめなければならない…
また、避難指示が出ていない地区であっても、被曝を懸念して福島県内への物資流通が滞っている。
そんな中、福島での災害救助や物資輸送を担っている、自衛隊の隊員たちに、防護服はない。
大気、水、土壌、そして海洋と汚染が拡大するのは必至だし、その影響は世界規模だ。
この状態を引き起こした事を、今、あれこれ言ったところで、現状が好転するものではない事は分かっているが…
認識だけはしておきたい。
震災の被災者と違って原発近隣の住民の方々は、簡単に戻る事ができないだろう。
この地に原発を誘致したのは、民主党の黄門様と呼ばれている渡部恒三さん。
想定外の天災によるものと言って、いまだ姿を見せない東京電力社長の誠意も責任も感じられないコメントだが…福島第一原発は、2年前、IAEAから安全面の指摘を受けていた。
当時の麻生内閣では、その指摘に対応すべく、津波対策を含めた災害対策費を予算計上。
その後、(子ども手当などの甘言に惑わされた国民も情けなきが…)民主党政権に。
話題となった「事業仕訳」、これ自体は評価に値すると思っているが、その根底にあったのは、マニフェスト実行の為の予算捻出であったが故に、計上されていた原発を含めた災害対策費予算はカットされた。
今、うつろな表情で、この国難の時にあって、国のトップとして仕事をしてくれているのか不安になる菅総理の分まで頑張って(?)会見に応じている枝野さんだが、この事を考えると、何とも言ってあげれない自分がいる。
更に鳩山さんは、かっこつけて、CO2排出量の大幅な削減を世界に明言した事により、廃炉予定だった1号炉に対する東電からの「延命申請」を受理。 ← 担当したのは、海江田さん。
原油などの備蓄や災害対策費も削減してしまった後での、未曾有の震災となった。
更に、原発がやばいと手当を打っている時に、パフォーマンとしか思えない菅総理の視察。
このお出迎えで、確実に対策が遅れたのは事実。
東電の上層部も、何とか廃炉を免れたいと言う厭らしい思いもあったのだろう。
早くに決断し、アメリカから打診があった冷却剤(ホウ酸?)を使っていれば、今の様な状況にはならなかったはずだ。
現在、海水で炉心温度の上昇を食い止めているが、人命のみならず、投入された特殊消防車やポンプ車、機動隊の放水車、ヘリコプターなどの各種装備も、被曝しているので、本来活躍するべき、元の世界に復帰する事はかなわない…
混乱の中、子ども手当や高速道路無償化を盛り込んだ予算案を強引に通過させようとしたり、連立政権でもないのに入閣要請など、信じられないような政府の危機管理意識の低さと、大規模災害に対するノウハウの乏しさは、多くの人が実感しているだろう。
拡大してしまった原発事故は、「人災」。
乳幼児を抱えたママたちは、本当に気が気ではないだろう。
ミルクではなく母乳を与えている人、妊婦さんなどへの、影響について、「問題はないと思います」じゃ、納得でない。
福島の牧場の原乳から、放射性物質が検出され、廃棄された事を考えても、母乳が問題ない訳ない。
また、現在、乳児(1才未満)対象の基準値と言うが、まだ、フォローアップ・ミルクなどを飲んでいる1~2才児への対応は?
大打撃を受けた日本の復興を担っていく若い世代の子どもたちを守らなければならない。
政府には、情報を隠ぺいする事無く、開示してほしい。
今の菅総理に総合的な判断ができるのかも疑わしいが…この国を潰す訳にはいかない。
職場が金町浄水場管内なので、一昨日来自動販売機を含めてミネラルウォーターが完全に品切れ状態になっています。
私は東電の言うことは基本的に信用していませんし(よくウソをつくので)、今の政府の対応も一生懸命なのは判るけど・・・という感が否めないのは事実です。
今回の事故で、以前の自分ではありえないくらいいろんな資料を探し読み漁っています。
そこで、ちょっとぐるくんさんと認識が違うな、というところもあります。
事業仕訳では「削減額」は10~20%。
これは、「一社応答」になっている入札制度を複数社にすることによって対応できる金額ではないかな?と思うこと。
(事業仕訳資料http://www.cao.go.jp/sasshin/shiwake3/details/2010-10-29.html)
アメリカから打診があったという冷却材の対応に関してはこれは枝野さんが否定してますよね。
(町山さんの検証ブログhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/)
情報に関しても「隠蔽」ではなく「選択」しているのではないかと思うのです。
東電の記者会見で質問した記者が「子供にもわかるように説明してください!」とのたまったのには、あきれました。
「子供にわかるような記事にするのは君らの仕事だろう」と・・・。
もらったソースをそのまま垂れ流すだけなら、誰でもできるのです。
報道の意味がない、と思いました。
こんな人たちに向かって、垂れ流しにしたらどんな騒ぎになるのか、末恐ろしいと思いました。
ぐるくんさんのおっしゃるとおり、こと原発に関しては人災というべき要素が多分にあると思います。
そして、認識をするために多面的な視点を持つのも必要だと思います。
ただ、そのときに忘れてはいけないのは、ニュースソースがどこなのかを確認することなのかな?とこの2週間、と痛感しています。
2週間前の今頃、私は帰宅困難者になっていました。
携帯は繫がらず、公衆電話にも長蛇の列。
職場ではなく外出先だったので、どうしたものかとうろうろしていました。
とりもなおさず、何も情報が取れなかったから、です。
何とか家族と連絡が取れて、弟が迎えに来てくれたおかげで23時ごろ帰宅しましたが・・。
情報がある、ということは幸せなことだと思いますが、それを取捨選択するという技術をこういう時にこそ、磨かねば、と思うしだいです。
長々とスイマセン。
もし、不都合があれば削除していただいてかまいません。
いつもながら、適切なコメントありがとうございます。
私も、踊らされる事がないよう、ニュース・ソースは吟味したつもりです。
事業仕訳については、様々な意見の中、10~20%削減としたようですが、その配分までは記載されてません。
ここは、解釈の相違だと思うけど、10%~20%の削減なら複数入札だけで対応できるのか?そして、その他の予算削減はしなかったのか?と私は考えました。
また町山さんのブログも読まさせて頂きましたが、冷却剤に関しては、明言してないように思います。
枝野さんは、会見でこの件について否定ではなく、把握していないとしか答えていません。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110318-OYT1T00096.htm
すでに起こってしまっている事に、あれこれ言っても何も解決しない事は、十分承知なのですが…
とうとう、被爆者を出してしまいました。
その事を伝える保安院の会見に、また怒り心頭!
「アラームを誤報と思って作業を続けた」って…すでに通常の危険数値は、超えている中で、命を削って応急処置をしているのに…この発言はと、絶句しました。
minadukiさんの見識、その通りだと思っています。
お米やトイレットペーパーの買い占めが少し落ち着いたかと思ったら、今度は水です。
自分にできる事は何なのか…
韓ドラおばさんの発信、そしてminadukiさんのコメントなど読んで、みんなが少しでも考えてくれたならいいかな…と。
率直なご意見、ありがとうございました。
事業仕分けの件、その後の予算計上内容は私もいろいろ調べたのですが、いまだ到達せず、です。
この件とはまったく別に「事業仕分けは本当に予算組みに反映されているのか?」と疑っていますので、結末を探し出したいものです。
10%の削減は、公共工事ではありますが、入札システムを利用している立場の物としては(職場が建築関係なのです)、随意契約(今までと同じ会社、1社に依頼しつづけること)よりも、公開の入札にすれば、案件単位で見ても、10%以上の削減は可能です。
事業仕分けの対象になった事案は多数の案件の組み合わせですよね。
それぞれが予算を削減できれば、その積み上げでクリアできると思います。
公共の案件は、予算の作り方が民間とは考え方が違うようです。
弊社で入札した案件の金額がかなり安かったようで(予算をどれくらい割ったのかは知りませんが)、担当者から問い合わせが来たことがあります。これが民間との温度差、ということなのかもしれません。
なので、ぜひとも事業仕分け後の予算組み、そしてその通過の過程を知りたいと思います。
冷却材に関しても、報道しているのが「読売新聞社だけ」というのが信用できない、のです。
そのソース「民主党幹部って誰?」というところで、信用度が落ちるように思うんですよ。
愛知県知事の大村氏も「これは事実だ」とおっしゃっていますが、そのソースは誰よ?と思うのです。
確かに枝野さんは「認識していない」とおっしゃっています。
クリントン長官の会見も後に国務省が否定する、という事態になっています。
これって、話が不確かな状態になっているように思えてならないんですよ・・。
クリントン長官の発言で憶測を飛ばしている、という可能性も無きにしも非ずかな、と。
そして、肝心の「冷却材」が何なのかがわからないと、判断がつきません・・。
(枝野さんの会見全文
http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201103180311.html)
ぐるくんさんのおっしゃるとおり、原子力保安院の会見は毎回憤りを感じます。
もっと腹が立つのは東電、原子力保安院、原子力安全委員会、官邸と同じ内容についてこーんなに会見する人たちが多いってこと。
そんなに人がいて、解決できてないのか!と。
この体質を1,2年で変える力が、民主党になかった、と嘆くべきなのか、自民党の長期政権でこんな体質になってしまったんだと怒るべきなのか・・・。
さすがに自民党は今回の原発の件を執拗に攻めることはしていない、と感じます。
自分たちが進めた原子力政策の結果のひとつですものね。
先にあげた東電、原子力保安院、原子力安全委員会は99年に起きた臨界事故等で何も学習していないということがとても悲しいです。
特に福島第一原発の事故って、これが初めてじゃないのに・・・・。
そして、マスコミ各社にも報道の体制を再構築してほしいと願わざるを得ません。
悲劇的に仕立てようとする意図が見えすぎてます。
センセーショナルな数値でなければ発表しないような気配が見えているのは腹立ちます。
予断ではありますが、約100年前に発生した「関東大震災」でとあるデマで数百人の朝鮮人が殺害されたという事件がありました。
そのデマを流したのは、読売新聞社の初代正力松太郎氏だった、という説があるそうです。記述を見たときには、愕然としました。
そんなことで頭を痛めているときの少ない癒しだったヨンソcpの最終回1回目(という表現も変ですが)が始まってしまいました。
癒しが減っていく・・・(涙)
米国冷却材の件は、ロイター発のニュースだったように記憶してますが…どうよ!とお見せするものがありません(^_^;)
しかし、暴走をなだめるだけの現状で、大気も海洋も汚染し続けていく訳だけなので、知らず知らずのうちに心的ストレスがたまるばかりです。
現場で命を削って作業してくれている人、震災&原発事故で、避難所を転々としたり、支援もなかなか届かないと言う福島の皆さん、放射性物質の拡散で、泣く泣く生産物を廃棄している畜産・農産の方々…
更に拡散が広がれば、首都圏のみならず環太平洋へも…こう考えると、改めてこの事故の深刻に震えます。
関東大震災時のこのデマで、秋田や青森出身の方も言葉が変だと言う理由でこの禍に巻き込まれたそうです。
大事なのは、流布された事に踊らされない事ですね。
真実を見極める目と、自分の信念を守り通す勇気は忘れたくないと思っています。
私も、『ウギョル』で癒されてますが…危うんでいたヨンソcpのエンディングが現実となって、ショック!!
少女時代のソヒョンちゃんも忙しいし、ヨンファ君もドラマ出演が決まって、音楽中心のMCも降りたし…もしやって、思ってたけど…