読む日々

テーマばらばらの読書日記

早春賦

2018-12-11 | 小説・近代
山口恵以子「早春賦」



伯爵家に嫁いだ財閥の娘の苦悩と生き様。

するする読めて楽しかった。

綺麗で賢くて、生命力に溢れた主人公、菊乃。
美男の夫にお見合いの席で一目惚れ、幸せになれると思ったのに、子を産んだめかけはいるわ、亡き兄の嫁とはできるわ、自分は流産するわ、で大変。けれど、祖父や伯父のアドバイスで、家計を牛耳り、家の中でなくてはならぬ存在となる。

夫の死の直前、やっと分かり合える。
が、実子は得れぬまま、可愛がっていた女中との間に産まれた娘を自分の実子と届け、慈しんで育て上げる。

この方の描く強い女性大好きです!

満足度100

しなくていいがまん

2018-12-08 | 
小林麻耶「しなくていいがまん」



ずっと読みたかったけど、なかなかタイミングが合わず買えなくて。やっとやっと読めました!

新潟県生まれの美人姉妹。ずっと応援してました。去年の哀しい出来事は、直接知らなくても衝撃が大きかったです。

そんななか、麻耶さんの結婚報道からのエッセイ出版のお知らせ。うわー!とワクワクしました。

このところ、色々な人の本やブログで、引き寄せとか、幸せを掴む思考とか、読み漁っていましたが、なかなか自分の頭に落とし込むことができずにいました。

それがなんと!この一冊で、なんだろう、胸にズキュン!と。体験を通して語ってくださっているので、本当に身につまされました。

私は長女で、我が子より早く甥と姪が生まれたので、麻耶さんが甥や姪を可愛がる気持ち、すごーくよくわかる。
さらに、学校大好きな気持ちも。目標定めて努力する、それが叶って認められることが自身の承認欲求の満足、みたいな部分、わかりすぎて涙が止まりませんでした。

私も、しなくていいがまん、しないで生きていけるようになりたい!いや、なります!!

自分の気持ちに素直に、ワクワクすることは我慢せずに生きていきたいな、と思います。

今これを読めたことに感謝です。

魔法の夜

2018-12-06 | 読み聞かせ
「魔法の夜」アルブレヒト・リスラー絵
ドミニク・マルシャン原作 木本栄訳


12/6読み聞かせ資料2



フランスのジャズ歌手の方の原案だそう。
クリスマスの、不思議なお話。

しっかり聴けてました。

5分。

つるにょうぼう

2018-12-06 | 読み聞かせ
「つるにょうぼう」矢川澄子再話 赤羽末吉画

12/6読み聞かせ資料1



5年生。
最初ざわついていたけど、お話が進むにつれみんな真剣に聴き入ってくれた。

おなご、だの、すぎた女房、だの、伝わるのか?みたいな単語も多かったけど、さすが5年生。ちゃんと伝わっていたよう。

8分

心の森

2018-12-04 | 絵本
小手鞠るい「心の森」



父の転勤でアメリカへ引っ越してきた高学年の男の子と、家の脇の森で出会った、話さない女の子との交流。


この前の読み聞かせの際に、小学校の図書室で見つけた本。小手鞠るいさんが児童書を書いているなんてまったく知らなくて、驚きと、どうしても読んでみたい!という気持ちが湧いてきて、お願いして借りてきてみました。

ストーリー的にはまあ、ベタな感じ?
男の子が彼女との交流のおかげで、新しい学校でもすぐ馴染めていく感じが短い文章でもよく伝わりました。

前に読んで映画化されたDVDも観た、
テラビシアに架ける橋

にモチーフが似てるのかな。
長さも違うけど、うん、ちょっと物足りなかった。