読む日々

テーマばらばらの読書日記

陰日向に咲く

2010-10-27 | 
劇団ひとり「陰日向に咲く」

いまさらみたいですが、初読。

びっくりしました。あまりにお上手で。

短編集のようで連作でした。前に出てきた人と関わりのある人が次に出てくる。
一つのお話の中にも意外性もあれば、やっぱりね、な展開もあれば。

そして登場人物というか、その章の主人公が、性別も年齢も背景もバラバラ。
なのに、なにか可笑しいというか物悲しいというか、後ろに流れてる雰囲気が共通してます。

しかし、これだけ違う主人公達を違和感なく書きあげてるとは、凄すぎる。

中でも、ギャンブルに嵌った駅員を描いた「Overrun」のラストは泣けました。
そのラストが最終話の「鳴き砂を歩く犬」のラストにつながっていて、うーーん、すごいなあ。

早く読めばよかった~。

満足度90

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