読む日々

テーマばらばらの読書日記

2016-08-25 | 小説・現代
山口洋子「生」

生と書いてレアとルビが。

ハワイを舞台にした少し昔の4つの恋愛小説。

生 は、金持ちのおじさんの愛人がハワイで一目惚れ、愛人殺して彼を探しに行く。
この話がつまらなくてしばらく放置してしまった。

マイ・ボーイ
伝説のトレーナーに見てもらいたくてハワイへ行く仕事を探す少し年齢のいったボクサー。亡父から「あの男にマイ・ボーイと呼ばれれれば成功は確定」と。しかしトレーナーは目が見えなくなっていて。

意外に楽しめた2作目。

「ホノルル・ウインター・カクテル」

妻子を亡くした実業家がハワイに滞在中、あなたの娘よ、と名乗る20歳の女のコが訪ねてくる。実際思い出があったその子の母親との思い出と、嘘かもしれないと思いつつ渡したお金。その時見た彼女の爪の形はまごう事なく自分と同じだった。

これ、よかったです。しみじみしちゃった。

「ムーン・ボウ」
義父を看取り遺産を貰って離婚した女性。ハワイで昔あったことのある男と再会し同棲を始めるが彼の背後には大きな闇の組織が。すでにボロボロになっていた昔の友人。その彼女が亡くなる前にバッタリ出会え、ある中国人の女性を訪ねろと。その人から真相を聞き間一髪救われた。

いかにも怪しげな男なのに信じちゃうのかぁ、と少し呆れてしまう。

ハワイの自然やお店などの描写が楽しめた。行ってみたいな。

満足度65

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