読む日々

テーマばらばらの読書日記

手のひらの砂漠

2014-12-17 | 
唯川恵「手のひらの砂漠」

DV被害者の可穂子が夫の元から逃げ出すところから始まる。
支援者の力で、被害者同士で寄り添って生き、その後、東京から少し離れた場所で幸せを掴みかける。そこへ現れる元夫。
最後は、やるかやられるか…。
世の中には、生きていてはいけない人もいる。ってことがよくわかるお話でした。読んだだけで言うなよ、と思う方もいるかもしれませんが、ここまで酷くないけど若い頃、つきまとわれ脅され、車を傷つけられ、手紙を、場所を教えたことのないアパートのポストに入れられ、毎晩続く夜中の無言電話に悩まされた経験あります。人格破綻者って本当にいるんです。クビも締められたなぁ。

物語のラスト、充分納得できました。すごい本です。
読んでてつらかったけど、最後まで読まないと逆に引きずりそうで。最後は満足です。