読む日々

テーマばらばらの読書日記

桂昌院 藤原宗子

2012-11-05 | 
竹田真砂子「桂昌院 藤原宗子」


徳川3代将軍の側室で、5代将軍・綱吉の母、玉の生涯。

この方の描く歴史のお話は面白い。
今回も「さもありなん」という感じでした。本としてはとってもおもしろい。

ただ、玉は、ドラマの星野真理のイメージが強かったけど、この本の玉はえげつないし下品。
決して好きにはなれない。

でも、生い立ちから考えると、「まさにこうだったんじゃなかろうか」と思えるから凄い。
春日局といい、どうも私は、家光が大事にした女性が嫌いかも。

逆に、春日局に謀られて、僧形で大奥に連れて来られた、この本では玉の主人にあたるお万の方が、玉にとっては憎たらしいみたいだけど、私的にはとても魅力的でした。何事も受け止めて、柳のようにしなやかに、したたかに生きている感じがよかったです。こちらを主役でも読んでみたい。

満足度90