「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」（ネタバレ注意）

ウェス・アンダーソン監督作品。
20世紀フランスの架空の街で発行される雑誌「フレンチ・ディスパッチ」。
米国出身の編集長が仕事中に急死し、彼の遺言で廃刊が決まるが、編集長追悼号にして最終号の内容を描いた話。

監督の世界観を名優たちが全力で演じる姿は、内容は全然違うものの、昨日観た「大怪獣のあとしまつ」と似たノリを感じた。
好きな人は好きというタイプの作品かもしれない。

点数は、6点（10点満点）。

タイトル：フレンチ・ディスパッチ　ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
原題：THE FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN
製作年：2021年
製作国：アメリカ
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督：Wes Anderson
出演者：Benicio del Toro、Adrien Brody、Tilda Swinton、Lea Seydoux、Frances McDormand、Timothée Chalamet、Lyna Khoudri、Jeffrey Wright、Mathieu Amalric、Steve Park、Bill Murray、Owen Wilson、Christoph Waltz、Edward Norton、Jason Schwartzman、Anjelica Huston
上映時間：108分

「355」（ネタバレ注意）

アメリカ、イギリス、ドイツ、コロンビア、中国の女性スパイが手を組んで世界を救う話。
ペネロペ・クルスが演じるコロンビア女性はスパイではないが、最後に見せ場がある。
スパイたちが奪い合うモノが、さすがにそれは無理だろうというレベルであることを除いては楽しめた。

昨今の世情に反して、中国が仲間になっていたことは、意外に感じた。
国家間ではなく、男性（＝既存権力）対女性の戦いを強調したかったということだろう。

点数は、7点（10点満点）。

タイトル：355
原題：The 355
製作年：2022年
製作国：イギリス
配給：キノフィルムズ
監督：Simon Kinberg
主演：Jessica Chastain
他出演者：Penélope Cruz、Fan Bingbing、Diane Kruger、Lupita Nyong'o、Édgar Ramírez、Sebastian Stan
上映時間：122分

「大怪獣のあとしまつ」（ネタバレ注意）

「時効警察」の三木聡監督による空想特撮エンターテインメント。
言うなれば、大人の全力の悪ふざけ。
荒唐無稽な話を俳優が役に成りきって、全力で演じる。
ちょい役で出てくる名優たちの演技も見もの。

東日本大震災や官房長官の年号発表をパロディ化したシーンがあるが、笑えない。
隣国の反応も、ありそうで笑えない。

怪獣を倒してもいないし、後始末もしていない。
大騒ぎしただけというのが、何とも。

点数は、5点（10点満点）。

タイトル：大怪獣のあとしまつ
製作年：2022年
製作国：日本
配給：東映、松竹
監督：三木聡
主演：山田涼介、土屋太鳳
他出演者：濱田岳、眞島秀和、ふせえり、六角精児、矢柴俊博、有薗芳記、SUMIRE、笠兼三、MUGUMI、岩松了、田中要次、銀粉蝶、嶋田久作、笹野高史、オダギリジョー、西田敏行
上映時間：116分