ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

講義中の罵声 こういうことは起こりうる

2022年06月25日 12時00分00秒 | 受験・学校

 立教大学で起こったのであれば、何処の大学でも起こりうるだろう。

 立教大学だから報じられたのであって、これに近いことが日常茶飯事という大学も珍しくはないだろう。

 記事を見て、このように思いました。たまたま、Yahoo! Japan Newsで見たニュースで、元はJ-CASTニュースに掲載された「『黙れ!』『おまえが黙れ!』授業中に教員激怒、男性が罵声 動画拡散…立教大『適切に対処したい』」という記事です(https://www.j-cast.com/2022/06/24440126.html)。

 見出しを読んだだけで「何事か?」と思わされますが、動画がツイッターに投稿されているようです。その動画を見ていませんし、記事にも詳しいことが書かれていませんが、教室の最前列にいた学生(?)から「考えらんないよ」という声があがったようです。まさか、1960年代から1970年代にかけて見られたという学生運動の授業妨害の再来でもないでしょうが、言われた教員もたいしたもので「考えらんねえのは、お前の脳みそ」とやり返したそうです。これに対して「おまえが黙れ!」という言葉が学生(?)から返されました。

 一体、何処の学部の何の講義かと思いますが、教員が「くだらないこと言ってんじゃねえよ、こら」と叱れば、学生(?)が「くだらねえこと言ってるのはお前だよ」と言い返したというのです。さらに、教員が「つまんなかったら、出て行けや」と言えば、学生(?)が「おもろい授業してみろよ」と言ったそうです(言葉が東京のものでないので、何処の人かとも思いましたが、どうでもいい話ですね)。

 今後、どのように扱われることになるのかが注目される事件ですが、小学校や中学校でならよく聞く話であるだけに、立教大学の姿勢が見物です。

 オンライン講義であればまず生じないような事件であり、その意味ではオンライン講義のほうがよいとも思えます。

 しかし、上記の事件は極端であるだけで、ここまで行かないような話なら時々耳にします。そればかりか、私も体験しています。

 1997年4月から大学の教員として勤めていますから、結構多くの大学で講義を持ちました。大分大学時代に4つ(大分大学を含む)、大東文化大学に移ってから7つ(大東文化大学を含む)です。何処とは記しませんが、そもそも大学生とは思えないような人ばかりが教室に集まり、講義が始まろうが何しようがベチャクチャと話ばかりしてうるさいのです。時に大声を出す者もいました。こちらも頭にきて、有斐閣の小六法(名前に反して、結構分厚いものです)を机に叩いて怒鳴りつけたことも何度かありました。その大学の職員が何人も私の前に来て謝罪されたこともあります。

 (ちなみに、私は成績のことで学生を叱ったことがありません。)

 また、これも何処とは記しませんが、ゼミで反抗的な学生が数名おり、始まる数分前に私の前に姿を見せたかと思えば、そのまま黙って欠席したということもありました(1回や2回ではありません)。学生同士の関係も険悪で、一度コンパでもやろうと私が提案したら、その場で反対された上に、後に「あの人たちとは飲んだりしたくない」と言われたこともありました。

 学生の個性もありますから一概に言えませんが、入学年による違い、あるいは、その学年の全体的な雰囲気があるというのがおわかりの方もおられるでしょう。「●●年入学の学生たちは全体的にまじめである」、「▲▲年入学の学生たちは仲が悪い」などというものです。少人数の講義を担当すると、こういうことがわかる、ということもあるのです。

 立教大学の事件に話を戻すと、学生(?)、教員の双方に事情聴取が行われ、何らかの処分が下される可能性もあります。しかし、教員に処分が下されるとすれば、私はその教員への同情を禁じ得ません(別に何らかの問題があれば話は変わってきますが)。一体何をしに来ているのかわからない、大学の教室を西池袋の歓楽街か渋谷の道玄坂あたりと勘違いしているような学生も多いからです。 


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