ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2009年12月、神戸を歩く(4)

2015年07月20日 00時00分12秒 | 旅行記

 2009年12月26日、我々は、南京町の入口の隣という場所にあるホテルから旧居留地、神戸市役所を通り、三宮駅を抜けて歩き続けました。一緒に歩いている人が、ぜひとも北野町へ行ってみたいと言うのです。よく考えると、神戸市を何度か訪れている私も、北野町を歩いたことがなかったのでした。そこで、北野町へ向かいます。

 三宮駅の北口から程なく、登り坂になります。いかにも神戸という感じの地形です。その途中、道路にこんなプレートが設けられていました。Jの大文字に良く似ているテナーサクソフォンを上手く取り入れたデザインになっています。この辺りでジャズフェスティヴァルでもやっていたのかどうかわかりませんが、歩いている限りでは、私が愛聴するジャズ、とくに50年代のハードバップや60年代のモードジャズなどとは違うような気がします。街並みの雰囲気が、ドイツのどこかの街と少しばかり似ているからでもあります。

 ちなみに、上の写真は、大東文化大学法学部法律学科で私が担当する専門演習(ゼミナールのことです)の募集用シラバスに使用しました。

 三宮駅の北側から、長い坂が続きます。北野坂に入っていました。趣のある街並みですが、長く生活を続けるには少々厳しい環境かもしれません。クリスマスの翌日であったせいか、所々にまだ飾りつけが残っています。

 一緒に歩いている人は、神戸を初めて訪れた、と言います。その人も私もコーヒーを愛飲するのですが、神戸に来たらぜひとも喫茶店めぐりをしたいと言われ、私は少々困惑しました。私自身はコーヒーの種類などに全くこだわらないからです。それに、どのような店であれ、コーヒー1杯の値段は安くありませんし、どのような基準で値段がつけられているのかよくわかりません。それを言ったらおしまいという部分もあるのですが、ファストフード店などでの飲食代を考えると、喫茶店でのコーヒーの値段は高すぎます。これは、たとえばケーキセットやトーストセットにも言えることです。他の店に行けば、同じくらいの値段で定食を楽しむこともできたりします。

 「ここに入ってみたい」、一緒に歩いている人がそう言いました。有名な喫茶店だそうですが、私は全く知りませんでした。もっとも、どこの都市へ行くにせよ、私はあまり食堂、喫茶店、飲み屋などを調べたりしません。そもそも旅行ガイドの類をあまり読みませんし、グルメにもそれほど関心はありません。既に40代に入って久しいのですが、グルメ志向になったら年をとった証拠、若い人はそういうものにこだわらない、というのが私の持論でもあります。ただ、ここは同行している人にも合わせなければなりません。雰囲気のある喫茶店なので入ってみることとしました。

こんな感じの庭があるといいな、と思いました。ふと、私の実家の、何十年も前の庭のことを思い出しました。上の写真にあるような感じではなく、もっと雑然としてはいましたが。

午前中、こんな喫茶店でひと時を過ごすのもいいものです。コーヒーも美味く、満足しました。さすが、コーヒーと洋菓子では有名な神戸ならでは、といったところです。

もっとも、喫茶店ということでは、田園都市線の沿線も負けてはおりません。二子新地駅付近や高津駅付近には、非常に美味しく、しかも雰囲気の良い喫茶店がいくつかあるのです。

 

〔2011年12月3日から10日まで、「待合室」第454回として掲載。一部を修正。〕


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