小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

新型うつは、「日本流のデモ」なのかもしれない。(古市憲寿さんの言葉)

2012-05-30 08:57:57 | 弱さへの思考
昨晩、NHK「ハートネット」という番組を見た。

新型うつとは、番組サイトによると
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「書類の紛失を上司に注意されただけで欠勤し始めた」「顧客のクレームに対応して以来、会社に来なくなった」・・・。
上司の叱責や人事異動など周囲から見れば、ささいなことですぐに体調の不良を訴え、欠勤を繰り返す若手社員の対応に今、企業は頭を悩ませている。背景にあるのは、これまでのうつ病の常識を覆す、新しいタイプの「新型うつ」の広がりである。
現代型うつとも呼ばれる新型うつは、従来型のうつ病と同様、不眠や気分の落ち込みなどの症状が現れる一方、常にうつ症状に陥っているわけではないのが特徴だ。さらにうつになった原因は自分ではなく、上司や職場など他人にあると考える“他罰的な傾向”がよく見られるという。
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出演者である古市憲寿さん(社会学者)は、当blog「上野先生…」で取り上げた、新進気鋭の社会学者で、とても期待している若者の1人なのだが、彼はこの状況を、
「日本流のデモ」なのかも…と表現していた。的を得ていて、なんだか納得した。


社会は不安感に覆われている。そう思わない人もいるかもしれないけれど、不安を感じている人は少なくないと思う。
このような場合、欧米では、デモを行ってアピールをする。社会変革を促すために。生活保障を勝ち取るために。

ところが、この国、デモをしたところで、いまいち効果が上がらない。
よくわからないのだが、デモを脅威に感じない為政者、という伝統があるのだろう。
クーデターや暴動を起こせば、脅威に感じてくれるかもしれない。なんたって武力と暴力は命の継続を脅かすから。
でも、デモを起こす側は、そんなことは考えていない。暴力で解決したものは、暴力(権力)によって再度覆されることを知っている。
よって、新型うつになることで、社会に対するアピールをしている…のかもしれない。

この社会、
いまだに「数字を出せ」「業績を上げろ」などといっている企業が山ほどある。
これらを古市憲寿さんは「マッチョな会社」と呼び、「淘汰される」と言っていた。
もう、マッチョであることは時代に合っていない。
エリートに乗りたい人は、どうぞ、常に向上?!してください。
でも、そうではない人も結構たくさんいる。
いまのまんまでそこそこの収入で、つつましやかに生きていていいと考える人がいる。
そういう人びとを視野に入れて、企業で支援しない限り、その企業は没落するだろう。
多様な生き方を選択できる社会でない限り、延命はできない。

そんな中、
「東電ボーナス、電気代に上乗せ…今冬以降3年分732億円」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20120529-OHT1T00269.htm


「監視委、三井住友信託銀に課徴金=また増資インサイダー―野村証券の処分検討」
http://jp.wsj.com/Japan/Economy/node_451117


なんというか…今の「上司」といわれている人びとは、過去学んだことをそのまま踏襲しているだけで、時代に合ったコミュニケーション技法と思考転換をしないねぇ。

こういう会社にいると、うつになる。とっとと辞めたほうがいい。そして、自営業したほうがいい。または、快適な職場に転職したほうがいい。

社会を支えているのは、1人ひとっりの市民であることを、会社というものは理解していないし、高度経済成長の亡霊に憑り付かれたままなんだ。

みなさまも、「新型うつ」でも「うつ」でもいいので、「デモ」に参加しましょう。
そうしなきゃ、社会は変わらない。自分たちの生活を過ごしやすくするために。