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ボリス、議会休会を女王に求め、女王OK

2019-08-29 02:16:33 | 欧州情勢複雑怪奇

いやいやいや、なんでもありになってきましたね。


英首相、10月中旬まで議会閉会 「合意なき離脱」現実味

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49111980Y9A820C1FF2000/

 

イギリスはBrexitを巡ってもめにもめている中、メイ首相が自己の提案が通らず辞任に追い込まれ、ボリス・ジョンソンがあれよあれよという間に首相となり、イギリスのリーダーに落着。

そもそも、あれだけ保守党が無茶なことをしたら総選挙に訴えるのが議会運営の筋だろうが、そうはならず、与党内の都合で首相が出てくる。これは日本でもおなじみのパターンですね。

ですので、議院内閣制というのは、使い様によっては、あるいは所詮は与党にとって多いに都合がよく、現実には行政府もコントロールしちゃうし、内閣を通して司法もコントロールできちゃうという仕組み。

イギリスおよびその属国グループ(カナダ他)の場合は上院が選挙で選ばれる議員ではなくて、貴族とか、首相の権限とかで承認されて上院議員になるという設計なので、考えようによっては議会にも大きな影響を及ぼす。

庶民に残されているのは下院の庶民院のみ、みたいなものといっていいでしょう。しかし、イギリスの事情を見てもわかる通り、与党保守党が財界、女王と組んで何かをしようとしたら、その議会も休会にできちゃう。議会の開会、閉会は女王の権利だからいいんだ、というんでしょうね。いやぁ、大したシステムですこと、などといいた。

Queen approves PM Johnson’s request to prorogue UK Parliament until October 14 

https://www.rt.com/uk/467466-queen-approves-boris-johnsons-request/

 

日本で自民党がどうしてここまで長持ちしてるのかのその1つの大きなカギはこの議院内閣制というシステムだろうという考えを持つ人はあまりいないのが日本の現状だけど、私はかねがね疑問を持ってる方。

アメリカは、さすがにそのイギリスから家出して革命を起こした、いわば暴れん坊なので、王の代わりに大統領を置いて、そこをpopular vote、一般人投票に委ねるという仕組みを作ったんだろうな、ってところ。

このあたりは、アメリカの仕組みの方がより三権分立がはっきりしてとかなんとか説明されてる部分だけど、その意図は何かというとやっぱり全部を仕切れちゃうオールマイティー、つまり王を徹底的に拒否しているからという意味だと取るべきだろうと思う。

 

■ 何を言い出すつもりなんだろう

で、こうやってジョンソンに一任して、合意なきEU離脱をして、そこで何を持ってくるつもりなんだろう?

何か目新しいことをしようとしているのではなかろうか?

私はBrexitについては、多くの人と多少異なる考えを持っている。これはイギリスの、といったってイギリス人のことじゃなくて、アングロ・シオニストチームの世界支配の仕組み保持のためにやってるんだろうと思ってる。膨大な租税回避地こそ特権の源泉みたいな仕組みに対して、EUにいたらEUの税法が適用されてしまう。これがまずイヤってところ。

同床異夢のBrexitとその潜在的余波

 

さてしかし、そこをキープしたとして、しかしイギリス人たちが食っていけるような仕組みにできるのか、みたいなところをどう考えているのかは謎。

EU側の動きも含めて、なにやら不穏な9月になりそう。

マクロンはこの2週間で、プーチンを招待し、G7にはイラン外相ザリフを招待したわけで、ふざけてるわけではないでしょう。この意味の解明も必要だすね。

 

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混乱するUK&鬼のいぬ間にモスクワは大忙しといった趣

 


 

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1 コメント

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エプスタイン (セコイアの娘)
2019-08-29 05:16:29
エプスタインが政財界の大物をゆすって得た巨額のカネは、一体どこにあるのかな?そう考えると、この事件もイギリスの影が透けてみえるような。。。
こちらでは、1万ドル(たったの!)以上の現金を銀行口座に預け入れると、身分証の提示を求められた上、銀行から連邦政府へ届け出がなされることになっています。マネーロンダリング防止だそうです。庶民のたかが1万ドルにはうるさいくせに、オオモノはお咎めなしです。
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