トランプは180度の転向をしたが、トランプ支持を鮮明にしていた人たちは結構な数、トランプならなんでもいいじゃなくて、裏切りと受け取って、引き続き中東から手を引けという態度を取っている人が多いみたいだ。
その一方、リベラルメディアは、CNNを筆頭に、これでやっとトランプは大統領になったのだと言ったかと思えば、米軍のミサイル発射の映像を見ながら、気持の悪い中年おやじが、うっとりとした猫なで声で、なんて美しい兵器なんでしょうと言っていたりと、もう爆笑を誘うようなことが起こっていた。
RTの討論番組「CrossTalk」では、出て来たジャーナリストが、
アメリカの大統領選挙は普通は国内問題が主なんですが、トランプは違った。でも結局、外交は軍産と金融が強いわけで、アメリカの大統領といえども何も変えられないということですね、とさわやかに言っていて、これも思わす笑ってしまった。
CrossTalk Bullhorns: POTUS goes 180
その後、司会のピーター(アメリカ人)とドミトリー(ロシア人)の話が掛け合い漫才みたいに、ヨーロッパも凄いよね、と。リベラル勢と言われているメルケルとオランドは、トランプが出て来た時、ヨーロッパの安全保障にとっての脅威だと何カ月も何カ月もトランプを批判していた。それが、ミサイルを撃ったら支持に回る。これはつまり、トランプは平和的に解決するんじゃないかと心配していた、と。わははは、みたいな。
一方、プーチンもプーチンで、要するに2003年のイラクをもう一度ってことだろう、と。何が起こっても、シリアとロシアを一遍に悪い奴に出来る仕組みになってよかったな、みたいなことを仏頂面で語っていた。
その上で、ロシアは正式に国連に調査を求める手続きを取ると言っていた。
さらに、ただではすまないこのおじさんは、各種のソースから判断してシリアではまだこの手の挑発の手順が取られているとも言った。具体的な地名も出してきているので、今後こういう手をロシアが使っていけば、アルカイダUSA/UKは仕事がしにくくなるかもね、とも思った。
Putin: Russia has data on new provocations planned against Syrian authorities
http://tass.com/politics/940714
■ 成功しているようには思えない
で、トランプの今回の作戦は、要するに、路上で鉄砲撃って人殺ししながら、どうだ俺は強いだろうと言っているおバカな振舞いにすぎないわけで、これを見て、なんて素敵と言う人は、サイコパス/ソシオパスしかないでしょう。
ネット上でソシオパスで検索したらこんな記事を発見。
アメリカ精神医学会による「精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)」では、次の特性のうち、3つ以上あてはまると反社会性パーソナリティ障害と定義される。
1. 日常的に法を犯す、または法を軽視している
2. つねに嘘をつき、他者を騙そうとする
3. 衝動的で計画性がない
4. けんか腰で攻撃的
5. 他者の安全性についてほとんど考慮しない
6. 無責任で、金銭的にルーズ
7. 良心の呵責や罪悪感がない
これ、全部アメリカの外交、つまり他人との社会関係について該当する。3つ以上どころじゃないだろうと笑える。要するに、他人の存在が認められない病なんだなぁと改めて理解する。
■ 裏のコントロール関係
しかし、こういう症状が出てしまうからといって、例えばトランプ、例えばメルケルが個人的にサイコだ、ソシオだというのも物事を正しく捉えていないと思う。
要するに、その上の階層や周辺から押されてやらざるを得なくなるスキームがあって、それを遂行すると、他者から見たら病気にしか見えないということなんだろうと思う。
で、これは結構深刻だと思うのは、おそらく戦前からずっとそんな感じなんだろうと思ったりするわけですよ。
例えば、α国の経済界の大物AがエージェントBを使って、β国の経済人CのエージェントDと接触して何かの動向を支配しようとした場合、通常、β国の出来事と書かれ、その国の首脳の決断のようになる。そしてその周辺の記録は比較的に残る。せいぜい探っても、α国の意向もあったようだぐらいしか出ない。
場合によってはAとかCが経済界の大物ならその人の動向もどこかに出てくるかもしれない。しかし次のレベルになったら見えない。
と、こういう具合にコントロール関係が出来上がっていて、それが非常に強力だってことなんじゃないですかね。
ということは、例えば、トランプはこういう人でとか、ヒトラーがこういう人でとかいうリーダーたちの内面の掘り下げと言うのはあまり意味がないのではなかろうか。
それよりも、構造としてどうなっているのかの仮説を立てて、なぜそう動くのか、これによって誰が得をしているのか、どういうロジックが見せかけでどういう利害がコアなのか、みたいな掘り下げ方こそ最もサイエンティフィックで適切じゃなかろうかとなど思う。
関係者全員が見えないと証拠がない、というのもトリッキーでしょう。出ないからそれ、ってところが問題なんだから。あと、金の流れを追えというのも話半分だなと思う。それも見えるものでしかないから。
そして、そうであるのなら、現在主流メディアが追いかける話というのの大多数が、やたらに主体者のキャラクターやエピソードなのは、大衆には暇つぶしだけをさせようという意図あってのことなのではなかろうななど考えてみたくなる。
まぁなにせ、西側リーダーはみんなおバカなマリオネットなんだなとただそれだけですね。
N.G.クズネツォフ記念・ウリヤノフスク赤旗・親衛ロシア海軍情報管理局さん☆
お里が知れる欧州ですが、結局が南極、どうあっても現在最も問題なのはNATOの関東軍化ですね。
NATO+CIA他の諜報機関が、ひとりグローバル軍になって存続しようとしている、金融+軍産がそれに手を貸してる→各国が手を出せない。
どうすんの、このモンスターってところ。