こっちも面白くなってまいりました。
ホワイトハウス、FBI「偏向資料」公表へ FBIは「深刻な懸念」2018年02月2日BBC
http://www.bbc.com/japanese/42913660
米司法省と連邦捜査局(FBI)がドナルド・トランプ米大統領に反して偏っている証拠だとして共和党幹部がまとめた資料について、ホワイトハウスは2日にも公表する見通しとなった。ホワイトハウス幹部の話として、複数の米メディアが伝えた。
トランプ氏は機密扱いの資料の公表を認め、議会に送付する見通し。FBIはメモの正確性が疑わしいため、公表について「深刻な懸念を抱いている」と、ホワイトハウスの方針に反対する異例の声明を出している。
重要というか実質的な内容はここか。
ヌネズ資料を点検した複数の議員によると、大統領選のロシア疑惑に関するいわゆる「スティール文書」を根拠に、FBIがトランプ陣営関係者の盗聴監視許可を延長しようとしたと指摘する内容になっている。FBIが昨年3月にFISA裁判所から盗聴令状の延長を得ようとする際に、内容が立証されていない「スティール文書」がその根拠だと裁判所に伝えていなかったと、ヌネズ委員長は問題視しているという。
分解するとこんな感じ。
- FBIがトランプ陣営の関係者を盗聴しようとした
- それには裁判所からの令状が必要だ
- その根拠として、内容が立証されていない「スティール文書」を使った
- スティール文書は、元イギリスMI6のクリストファー・スティールという男が書いたもので、トランプのロシア疑惑を代表するものだが内容は立証されていない。また、この仕事にはヒラリー陣営(民主党全国委員会)から金が支払われていた
まるめていうなら、ヒラリー陣営の「おてもり」でしたって話ですね。
FBIはなんの根拠もなく一方陣営に肩入れしたのみならず、法的には立派な大統領である人を犯罪者扱いして騒ぎを拡大し、かつ、大統領からの注意勧告も無視して突っ走ったんだから、この点も責任追及がなされるべきでしょうね。
というわけで、オバマ・ヒラリー政権の悪事をここまで引っ張ったはいいけど、上手く落としどころを見つけられませんでしたというお話とも言えるでしょう。
■ 日本のマスコミはどうするんだろう?
で、上の記事はBBCの日本語版から引用したもの。多少わかりにくい記事だし、そもそも民主党側に傾斜している立場だから解釈が入って読みにくいところもあるけど、キーになる要素は入っている。
それに対して日本の記事。
トランプ政権、FBIに反撃=ロシア疑惑で機密メモ公表へ(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020200868&g=use
【ワシントン時事】米下院情報特別委員会がロシア疑惑に関する連邦捜査局(FBI)の捜査の信用性を疑わせる機密メモを近く公表する見通しとなった。政権も公表を全面支援。捜査の長期化にいら立つトランプ大統領が、当局の「偏向ぶり」を印象付けようと反撃に出たという見方が出ている。
機密メモは4ページあり、トランプ氏に近い共和党のニューネス委員長がFBIなどに協力させて作成した。
反撃に出たも糞もなく、ずっとやってますがな(笑)。
なかなかメモが出なかったのは、共和党内が揉めたから。出ちゃった以上、共和党内である種の調整が成功したってことなんでしょう。
もっと面白いのは日経。
ロシア疑惑、FBI非難の文書公開 トランプ氏に焦り
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26506170T00C18A2000000/
【ワシントン=川合智之】トランプ米大統領は2日、自身の周辺とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑「ロシアゲート」の捜査を非難する文書の公開を承認した。米議会は同日、文書を公開した。米連邦捜査局(FBI)などによるロシア疑惑の捜査が、トランプ氏に敵対する偏った立場から進められていると印象づける狙いとみられる。
トランプは全然焦っているように見えないんですが(笑)。むしろ、民主党側がパニックを起こしている風がここ数日の話題でしょう。この日経とかいう巨大資本家のプロパガンダ紙。日本とか名乗るなよと言いたいですよ、私は。
そもそも、両方ともスティール文書に全然触れてないってのもすごい。これじゃ何の話だかわからんでしょう。
日本の主要紙は全部、「ロシア疑惑」によりトランプが倒されるに倍率100で、みたいな掛け方をしてたように見えるので、今、追証が求められているみたいな感じか。あはは。