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ロシア28選手の処分取り消し→オリンピック参加へ

2018-02-02 18:14:12 | アジア情勢複雑怪奇

なにやら面白い展開になってまいりました。

IOCがドーピング疑惑でロシア選手を多数、オリンピックから永久に追放すると処分を下したものに対して、ロシアがスポーツ仲裁裁判所に訴え、今回、裁判所は証拠不十分として永久追放処分を無効とした。

「永久追放」取り消し 28選手「違反の証拠不十分」 CAS裁定

https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20180202/ddm/041/050/100000c

 【平昌・田原和宏】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は1日、2014年ソチ冬季五輪でドーピング違反とされ、国際オリンピック委員会(IOC)による永久追放処分に不服を申し立てたロシア選手について、聴取した39選手のうち28人の訴えを認め、処分を無効とする裁定を発表した。IOCの示した証拠が不十分と判断した。28人は9日開幕の平昌冬季五輪に出場できる可能性が出てきた。抹消されたソチ五輪の成績も認められる。 

証拠は十分にないだろうと最初っから指摘されまくっていたところを無理くり「永久追放」とかいう、ものすごい大げさなことをしていたのがオリンピック委員会。

特に、国家ぐるみのドーピングというのは、ジャーナリズムが書きまくっているだけで、どう読んでもエビデンスはないないとしか読めないような判断、レポートは普通に出回っていた。

にもかかわらず、ロシアは国家として参加できない、ロシア選手は勝っても国旗を禁止、国歌を禁止とか、もうなんか、ロシアの存在を否定しにかかっているほどの見事なヘイト問題になっていた。いやほんと、バッハ率いるオリンピック委員会は現代のナチズム推進機関だな、ぐらい言ってやってもいいぐらい。ものすごいヘイトの推進ぶりに、むしろ面白く見ていた私。

ロシアの政治家の中には、こんなことをするようでは、オリンピック運動もお終いだろう、みたいなことを何回か口にしていたが、まさにそんな感じ。冬のオリンピックからロシアを外して、外さないまでもプレッシャーを掛けて辱めて、それで勝っても、種目によっては、まぁなんてか底上げの勝利、傷物の勝利だわなぁと誰でも思う。

もともとオリンピックに大した関心のなかったアメリカ人なんか、さらにオリンピック嫌いになってる人がいると感じられる今日この頃だったりもする。あいつら、結局ウクライナでクーデターしかけた国務省の奴らと同じネオナチだろ、まであと何歩ってところにいますね。チャイナも、まったくの疑惑の目で見ていることが明らかな、冷やかし気味の論説をGlobal Timesが書いていた。

前回ソチの時には、西側首脳(日本を除く)が、馬鹿みたいな理由をつけて開会式不参加を決定し、その背後ではウクライナにクーデターをしかけて1つの国を無茶苦茶にし、今度は、ロシアを国家ごと参加させまいとするドーピング疑惑をカナダ、ドイツを中心として仕掛けていった。

 

ここで政治的ドーピング疑惑を確定させれば、客観的に見て、ヘイト機関まっしぐらの路線を歩むんだから、オリンピックから希望や明るさ、公正さはなくなるという予測がたつ。

その上で、政治的動機の被害者となったロシア選手が見事な演技でもしようものなら、目もあてられない事態になる可能性さえある。

数日前、プーチンは、ロシア選手たちに、君たちの権利を守ってあげられなかった私たちを許してくれたまえ、今までのぐじゃぐじゃは忘れて競技だけに集中してください、君たちの成功を祈ってる! みたいなことを国民の前で大々的に発表していた。

その折に、オリンピック選手たちを前に、また見事な総括をしているわけですよ(クレムリンのサイト)。ハイライトを抜くとこんな感じ。

私たちは自国政府の失敗、判断の誤りを認める一方で、各国の関係者には、オリンピック組織というものがいくつかの国の省庁になってしまわないようお願いしたいと思います。

私たちは近代のスポーツが、スポンサーや広告、その他、主要な国際競技に伴うありとあらゆるものに関係していることを理解しています。しかし、近代の国際スポーツとオリンピック運動が、スポーツ-これが人々や国々を団結させわけですが-というメインの部分を失ったとしたら、これは意味のないものになってしまいます。

こうなれば、近代オリンピック運動の創始者であるクーベルタン男爵のアピールである「O Sport, You Are Peace!」は、その意味を失うことになります。

We realise that modern sport is linked with sponsorship, advertising and everything else that accompanies major international competitions. But if modern international sports and the Olympic movement lose the main element of sport, which unites peoples and countries, all of it will become pointless. In this case the appeal of the founder of the modern Olympic movement, Pierre de Coubertin “O Sport, You are Peace!” will lose its meaning. 

http://en.kremlin.ru/events/president/news/56753

 

仲裁委員会は、オリンピックをこれ以上劣化させたくないから正常に判断したまでだ、というのが本筋だと思うけど、今やらんでも、ぐじゃぐじゃ言って判断を伸ばして3カ月後にごめんなさいをする、みたいな筋だってあっただろうに今回こうなったのは、ここで本当にインチキを通した場合に失うものが大きすぎると思ったからではなかろうか、など思う。

そして、プーチンの発言に賛同する人たちは何もロシア人だけではないでしょう。各国にいると思うな。

もちろん、政治的な何かがあるとも思う。これで本当にロシアの支持、ヘルプを期待できない事態となった場合、解決できないものは結構あるから。

 

■ オマケ

日本語のクーベルタンの項目がなかなか興味深い。当時の政治状況よりなにより、フリーメーソンという点に拘るんだなぁ、やっぱり、みたいな。

ピエール・ド・クーベルタン

私としては、古いフランス貴族の家の人という点に興味を持つ。

 

■ オマケ2

予想通り、ガーディアン、BBCといったあたりが、今回の決定を残念がっている。すべてのロシア人を参加させない決定をすべきだとか本当に書いていたのがガーディアンだったりするこの状況はほんとに恐ろしい。

で、ウクライナのバンデラ主義者、シリアのアルカイダ(名前はなんであれ)を支援している人たちと、ロシアをオリンピックから追い出せとばかりに偽の事件を作り、口汚くののしる人たちが同じだという点を見ておくべき。今や、西側の主流メディアは、見た目の良い服を脱ぎ捨て、ほとんど裸のままバンデラ主義者のキャンプに立っている。

「UKRAINE ON FIRE」with オリバー・ストーン

覇権にモラルは不要なのか

 


 

 

 


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1 コメント

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男子シングル (私は黙らない)
2018-02-03 04:57:46
金 羽生
銀 宇野
銅 ボーヤン・ジン(金博洋)
ネイサンチェンは、ロシアのドーピング疑惑に関するコメントで一気に大嫌いになった。打倒 ネイサンチェン。ボーヤン、頑張れ。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017120601034&g=spo

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