面白いことになってまいりました。
コメディアンが大統領になったウクライナですが、そのコメディアンを大統領に送り出したのはコロモイスキーというユダヤ人の大富豪だというのはウクライナじゃ知らない人はいない、と言われている。
コロモイスキーは、私兵で一部のウクライナの秩序回復にあたりドニプロペトロフスク州の知事に任命されたこともある、と書くといい人みたいだけど、いやそもそもはウクライナを食い物にした「一味」には違いない。最初はポロシェンコと関係は悪くなかったが、次第に対立。
そのコロモイスキーが、
ウクライナはIMFの支援なんか受けるな、外債をデフォルトしてもいい、と言い出したとフィナンシャルタイムスに出ていた。
Ukraine oligarch urges Volodymyr Zelensky to default on debt
https://www.ft.com/content/91df13ce-7d58-11e9-81d2-f785092ab560
「私の考えでは、ウクライナはギリシャがやったようにすればいいと思う」
「アルゼンチンは何度デフォルトした？ それで再建できるならそれでいい」
といい、そして、EUと米国はウクライナの外債を帳消しにするべきだといい
「これはあんたたちのゲーム、あんたたちの地政学」
「あんたたちはウクライナを気づかってるわけではない」
「あんたたちはロシアを傷つけたいだけ、ウクライナは言い訳にすぎない」
“This is your game, your geopolitics,” he said. “You don’t care about Ukraine. You want to hurt Russia, and Ukraine is just an excuse.”
と言ったそうだ。
大正解でしょう。あははは。
で、面白く思うのは、これをFTが載せているということ。載せろって言われたんだと思うよ、どこかから。へんな小細工すんなよ、って。
大金持ち集団って一枚岩じゃないから。
FTは、総じていえばびくつくしかないでしょう。だって、ウクライナでクーデターをかます何カ月前かには、既に大きく値下がりしてたウクライナ国債を有名どころのファンドが大量に買ってたことが知られてたもの。
そして、そこにIMFが金を突っ込む。するとその金で国債が安定する。そりゃおいしいでしょう。足らなければ先進国様が資金を融資したこともあった。ここで金儲けしていた嫌疑は強くある。
しかし、前から言っているように4000万以上の人間を抱えた国をハンドリングできるような資金を持つ国はそうはないわけですよ。だから、いい加減に、上の方で金だけ動かして金儲けして、下々は職もなく、暖も取れず、何百万人もの人間が家を出て移民となった。結果、EUもぷらぷら、アメリカもぷらぷら。ただただCIAやファイブアイズの国が治安部隊と称して兵隊だしてキエフを仕切ってるだけ。
これもそれも、コモロイスキーが言えた義理ではないが、しかし、彼のこの発言は正しい。
「これはあんたたちのゲーム、あんたたちの地政学」
だったら、ヨーロッパとアメリカがケツをふけよ、って話。お前らのコストだ、とでも言えばいいんじゃないか。
日本も最低でも1500億円融資してると思う。この額は記憶がある。チャラにさせられるでしょう、そりゃ。そして、IMFや世界銀行として入っていった日本人もいた。手先となったからにはウクライナの野蛮なバンデラ主義者に松明もって追いかけられても自己責任でよろしく。
いやしかし、オリガーキ vs オリガーキは要するにマフィア vs マフィアだから、何がどうなるのかわかりませんが、コモロイスキーに限らずウクライナ関係者はバイデンとかオバマが如何に非道だったか、世界中のリベラルメディアがいかにインチキなことを言って来たか、がんがん言えばいい。
■ オデッサ虐殺事件を忘れてはいけない
2014年5月2日には、オデッサで一般人を建物に入れて、出口を封鎖して生きたまま焼いた事件もあった。これも当然明らかにされるべきです。
というかね、この手の極悪非道を絵に描いたような犯罪をする奴らを使ったのが、要するにEUであり、アメリカ、くっついてった日本だと考えるとおぞましいの一言。
そして、起きたその時から動画も証言もてんこ盛りなのに、あたかもロシアに抗する善人集団のように描いて多くの人々を騙し続けた、BBC、NYT、朝日、読売 etc. の罪も忘れてはいけない。
■ オデッサ虐殺事件をメルケルの目の前で語ったプーチン
で、プーチンは、この間ドイツのメルケル首相がソチに来た時の会見の後の記者会見で、2014年5月にウクライナ南部のオデッサで起きた事件について、世界にはこれを忘れる権利はない、という言い方でこの事件を次のように語った。
あなたは覚えていらっしゃるかもしれませんが、3年前、オデッサでとてつもない悲劇が起こりました。ウクライナの過激なナショナリストたちが無防備な人々をオデッサのトレードユニオンビルに追いやり、そこで生きたまま焼きました。未だに誰に責任があるのか判明していません。グローバルコミュニティには、これを忘れる権利はありません。同じようなことが将来二度と起こらないようにするためです。
"As you may remember, three years ago, a terrible tragedy happened in Odessa, when Ukrainian radical nationalists herded defenseless people into the Trade Unions Building and then burned them alive. Those responsible have not been established yet. The global community has no right to forget this so that such events do not happen again in the future,"
米、アゾフ・バタリオンへの資金提供ようやく停止
■ 参考記事
「UKRAINE ON FIRE」with オリバー・ストーン
2014年にマイダンで狙撃したスナイパーたちの証言
