今日はロシア大統領選挙の日。
極東から欧州まで時差があるから極東部は私たちと同じようなところなので、もう投票は終わり。一方欧州部はまだやってるようだ。なんか選挙がとっても楽しそう。
そんなことが行われようとも、どうせ日本を含む西側世界では、不正だとかお手盛りだとかなんとかなんとかいって難癖をつけて、プーチンは怖い、悪い奴だと締めくくる原稿は既にできているでしょう。西側というのはそういうところ。
で、その影のボスのつもりでいるイギリスでは、例のスパイと神経ガス問題で、まだ証拠もないし、そもそもこの2週間のイギリス政府の行動は不審だらけだという人もネット上には多いし、その人たちの言を信じれば政府に不審を持っている一般人も多いようだ。
が、しかし、メディア上は、まだまだ信じられないぐらいに、クレムリン、殺人、プーチン、殺人、殺人、殺人、といった感じの記事がでまくっている模様。
で、思うに、やっぱりこれは、イギリスの諜報とメディアのコングロマリット状態が主犯だろうと思うな。政治家はこの人たちのお人形に過ぎない。つまりまぁ、民主主義なんて飾りでしたというのが現実のイギリスの姿ですよ、ほんと。あと司法も、相当に壊れてる。そもそもリトビネンコのケースの時の司法判断がおかしかったのにそのまま放置した。
冷戦を仕掛けた、冷戦を終わらせまいとした、ネオコンの跋扈を側面支援していた人々の一群が、一極支配なんか無理なんだから世界の各種の組織の調整、再編も必要だ、といった話に絶対に乗りたくないとゴネているということなんじゃんなかろうか。
英仏がまっこうからシリア侵略をやっているのも同じ。中東を中東の人間になど任せるべきではないとマジで思ってるんだと思う。単なるパイプラインだの石油だけではないと思うな。もっとずっと妄想的。
英米仏特殊部隊はシリアで直接関与してる by ラブロフ
そして、その核心には、他者を騙すこと、殺すことになんの咎めも感じない、壊れた人間性があるというべきでしょう。
民主主義だの自由主義だのを隠れ蓑にどれだけ世界中の多くの国と地域の独自の発展を阻んだと思ってるんだよといったところ。
上の2つの写真のうちの下は、
Russia hates our century of spying success(ロシアは我々のスパイ活動成功の1世紀を憎んでる)という見出しなんだが、これはつまり、英米の機関がサウジと組んで、イスラムから外れた過激派を養成して、武器支援をして、ロシア周辺をならず者が跋扈する地にし、その中のならず者がチェチェンで、あるいはモスクワで通りを行く少年を襲い、誘拐し、殺し、女を犯し、売り飛ばし、社会を不安定にしたことを「成功」と認識するという点で、精神が壊れていると私は認識するし、そんな組織は一刻も早く壊滅されるべきだとも思う。ブレジンスキーは一人ではない。
こういう壊れたメンタリティーからすれば、プーチンが憎いのは非常によくわかる。なんとかしてロシアの団結を崩したいと考えるのもよくわかる。
そして、憎いだけではなく、これらの英米プロットのごろつき具合が既にあちこちで本になったり、現場にいた人が語ったりして、もはや否定できなくなってきたことによって、つまり、真実の暴露の前に恐怖を感じているともいえるのかもしれない。
そして、微妙にアメリカの一般人たちがどうあれ変化を容認しつつあることが、許せないのではなかろうかとも思う。だから、繰り返し繰り返し事件を作る。
グラディオ作戦しかり、冷戦崩壊の裏幕しかり、コソボ切り取り作戦しかり、911しかり、イラクもシリアもリビアもウクライナもといった具合。
そのたびに、嘘をつく。嘘をついて、自分を信じない者を恫喝し、事が済んだら知らん顔で話を変えて、それをメディアを使って「正当」として流布させる。この手こそこの人たちの素顔というべきでしょう。
(この人はお使いにすぎないけど。イラク戦争を始めるにあたって国連で真っ赤な嘘をついた時のコリン・パウエルのこの図は、繰り返し繰り返し今後も使われていくだろう)
というわけで、まだまだ何か仕掛けてくるだろうが、正義のない、真実をぶち壊しても全く気にならない人たちが何を言っても、間違いは間違いと認識する心の強さを保ちたい。
ステルス帝国主義者が変態だからといって、私が変態にならなければならない義理はない。
どうあってもプーチン大統領の圧勝・再選が確実視されている中で、英米の悪あがきと言うべきでしょうか。悪意満載の馬鹿馬鹿しい記事を掲載していましたね。
No one knows Putin’s exact net worth, but many speculate he’s the wealthiest person on the planet — his $1 billion palace and $500 million yacht explain why
ttp://www.businessinsider.my/how-putin-spends-his-mysterious-fortune-2017-6/
豪邸、ヨット、高級腕時計 ……世界で最も裕福なのは、実はプーチン大統領だった?
ttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180318-00010004-binsider-int
プーチン氏が国家の富を不正に蓄財し、私腹を肥やしていたといわんばかりですが、少なくとも記事中には、それについて確信を抱かせるだけの証拠は挙げられていませんね。「~といわれている」「~と報じられている」とは繰り返されていますが。
この記事の執筆者はまた、プーチン氏がブランド物を身につけることも気に入らないようですが、一国の大統領ともあろう人物に、廉価な大量生産品を着て公の場に出ろとでも言うのでしょうか?私たち一般人がお気楽な恰好で出かけるのとはわけが違うのに、もう本当に「ケチをつけることありき」なのだとホトホト呆れるばかりです。
他にも、もうどこから反論したらよいのか分からないほど突っ込みどころ満載の記事ですが、最後の故・ネムツォフ氏の言葉
「2000万人がぎりぎりの生活をしている国で、大統領が豪勢な生活を送ることは、圧政された社会に対する、恥知らずで人を馬鹿にする行為だ」
恐らく執筆者は、プーチン氏に対するパンチのつもりでこの言葉を引用したのでしょうが、これはそのままアメリカやイギリスへのブーメランになって返ってくることは承知の上なのでしょうか・・・?
映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』でケン・ローチ監督が伝えようとしたことを、この執筆者をはじめとする英米の「お偉方」にも振り返ってほしいと思います。
この人たちって、お金で買えないものがあるということがどうしてもわからないんだと思う。だから、そこからしかテーマが見つけられない。