DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

クロロキン&メフロキン

2020-03-29 10:36:42 | 欧州情勢複雑怪奇

新コロナが大変に感染力が強いことはわかった。また、重傷者で既往症のある人、高齢の人にとっては、深刻な肺炎となって死に至る確率が高いこともわかった。今日分かったのではなくてかなり初期からわかってた。

さらにどんな薬が有効かという問題で、抗マラリア薬などがしばしば話題になっていた。

その中の一つクロロキンを巡って、フランスでスキャンダルではないのか、という問題が起きている。

櫻井さんが紹介されている通り、

抗マラリア薬は有効だとの説はあちこちであったにもかかわらず、フランスでは、その中の1つ、古くからあって安価なクロロキンの政府のストックが突如なくなるという事件が起きたらしい。

こうした成果を西側の「先進国」は使っていないようだ。ジャーナリストのペペ・エスコバルによると、フランス政府が保有していたクロロキンが消えたという。この薬は10錠で1ユーロと安く、大手薬品会社にとって儲からない商品だということが原因だと見られている。

伊でCOVID-19に効果があったとされる薬が仏で消えたという報道

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202003270000/

 

状況的には、フランスで、有名な医師が有効だと主張して広く訴えたことから、問題が見えるようになった。それを、昨日、ペペ・エスコバルが英語で記事を書いたので多くの人に知られるようになった。

フランスの著名な細菌学者で医師でもある​ディジ・ラウ​は、ヒドロキシクロロキンと抗生物質のアジスロマイシンを早い段階で投与すれば90%の患者に効果があったとしている。大規模な検査を実施、早い段階で感染している人を見つけ出すことが重要だということになるだろう。ヒドロキシクロロキンは抗マラリア剤として知られ処方され、イタリアでCOVID-19(新型コロナウイルス)に感染した患者に投与して効果を上げていることは本ブログでも紹介した。

 

で、イタリアでも、どうもヒドロキシククロロキンは、継続的または全面的には使われてはいなかったらしい。

今日のTASSの記事によれば、イタリア政府の公式の新聞Gazzetta Ufficialeが、イタリアの国の医療サービスは、新コロナの患者に、健康保険制度が費用をもって(つまり患者に無料で)、抗マラリア、抗HIVの薬剤を使うべきだとの主張を出した、とある。

ROME, March 27. /TASS/. Italy’s National Healthcare Service must provide coronavirus patients with free malaria and HIV/AIDS drugs, ANSA news agency reported Friday, citing Gazzetta Ufficiale newspaper.

The report explains that anti-malaria chloroquine-and hydroxychloroquine-based drugs, as well as anti-HIV drugs now allowed for prescription by the therapists and must be provided at the expense of the national healthcare system.

27 Mar, 23:18
Italy allows malaria and HIV drugs for coronavirus treatment 

https://tass.com/world/1136687

 

ってことは、有効である可能性が高く、かつ安価に手に入るものを使用せずに、あんだけ多数の人が亡くなってきた、となる可能性もあるのでは?

いや、医療崩壊的な状況から、別の要因もあったかもしれないので断定はしませんが。

 

■ ロシア、メフロキン有効説

折も折、ロシアの連邦医療・バイオ機構(Russian Federal Medical-Biological Agency (FMBA) )が、土曜日、同じく抗マラリア薬として古くからあるメフロキンが有効、これに基づき治療法を確立すると声明を出した。

Russia presents Covid-19 TREATMENT based on existing anti-malaria drug 

https://www.rt.com/russia/484364-russian-drug-treatment-covid19/

 

■ トランプ、ヒドロキシククロロキン押し

そして数日前には、トランプが、ヒドロキシククロロキンと抗生物質のアジスロマイシンを「ゲームチェンジャー」だと言った。

HYDROXYCHLOROQUINE & AZITHROMYCIN, taken together, have a real chance to be one of the biggest game changers in the history of medicine. The FDA has moved mountains - Thank You! Hopefully they will BOTH (H works better with A, International Journal of Antimicrobial Agents).....
 
で、実際には、各国の医療コミュニティーはこれらの知見に従っていろいろ試行錯誤をしている模様なのだが、メディア上ではあまり言及されないか、逆に、クロロキンには害があるみたいな報道が出ていた(もちろん極端な薬ではあるから害はあり得る。バランスの問題)。
 

■ 考えてみるに

要するに、感染力はあるにせよ、中・重症の患者には既存薬をベースに個人の症状と病状のフェーズに合わせて対応できる可能性が極めて高かったのに(肺炎だからどうあれ高齢者が亡くなる高確率は残るとしても)、それを無視して騒いで、そこで、「新薬」を「発見」して、儲けようとしていた人たちがいる、って話か? (安価な既存薬では儲けにならない)

もちろん、金融にとっても、新コロナのせいで経済が、とか抜かせちゃうのでこの線OK。

グラス・スティーガルとは言わせない問題のような気がする

それを、メディアが、何か特別に新しい話のように騒いだ、と。

最初から、抗マラリア、抗HIVが有効って言われ続けたのに、どうやら使ってなかった(または選択肢の上位でなかった)国がありそうで、それのみならず、有効薬の追及や重症者の回復にフォーカスがなく、やたらに検査数にフォーカスがいくなど、妙なことばっかり報道している主要メディアによる物語の流れにどの国も勝てないでここまで来て、むしろそれにより医療崩壊を招き、有効薬を投与できずイタリア等の例を作った、と。まとめるとそういうことか。

イタリア政府は、ロシアが登場してからクロロキン等を使うべきだと主張しているということは、これまで自力では主張できなかったのだろうか? 

とすれば、「金融・製薬・メディア」は怖いという話になるんでしょうか。

 

だがしかし、ロシアがそれらメディアの線を踏襲しつつも最終的な抵抗を志し、トランプもこの件では抵抗しておるようだ、といったところ。

この2者は共闘している様子は全くないが、しかし1つだけ共闘しているとしか言えないケースがある。それは、ロシア軍がイタリアをパレードでもするみたいに600キロも車列組んで走るなどということは、アメリカ政府からの暗黙の了解がなければ可能でない、ということ。

ロシアのチーム、イタリアの道路を走る&配当課税


 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米はGM&トランプのバトル、... | トップ | BCGと新コロナに相関はあるの... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (にゃんこ)
2020-03-29 12:38:24
>ロシア軍がイタリアをパレードでもするみたいに600キロも車列組んで走るなどということは、アメリカ政府からの暗黙の了解がなければ可能でない、ということ。

本当にそうですね!
一体、コロナ騒ぎは何なんでしょう?

コロナがあってもなくても、株価は暴落、金融は崩壊だったはず。
返信する
Unknown (ローレライ)
2020-03-29 20:41:34
オリンピック延期後も医師会を盾にコロナ患者隠しする日本政府も異常だ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

欧州情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事