昨日、
原発というより構造的タブー問題が見えちゃってる模様
など書いたわけだけど、早速、絵に描いたような展開になっていて笑っていいやら嘆いたものか、ぐったりする。
つまり、関電こそ問題にすべきであって、そこに解同問題なんか入れるのは差別だ、と。
これはつまり、ウクライナのネオナチ問題を例にいえば、ウクライナにネオナチがいるなんてロシアの宣伝だ~と言っていた/言ってる米民主党に強く影響された人々とまったく一緒ですね。もう怖いよ、町山。
で、ウクライナの話がその手に乗らず、実質的に「落ちた」のは、あまりにも証拠が多くて否定できなくなったということがあるわけだけど、どうしてそうなったのかというとロシア語(ウクライナ語はその方言みたいなもの)ができる人たちが世の中大勢いて、その人たちが写真をあげるし、報告するしというのを常にアップツーデートでやってきたことがとても大きかった。
そして、そもそもウクライナのネオナチは、自分でステファン・バンデラというナチのコラボレーターで名高い男を尊敬している、尊敬している、彼こそ素晴らしいーーーーと言ってるわけなので、否定しようもなくなったという笑える展開もあった。
さらにいえば、ウクライナにネオナチなんて、そんなのプーチンの嘘だわ、と思っていたイスラエル在住ユダヤ人たちがウクライナに行って本当だと知って驚いたという、ある種痛ましい展開もあった。
自分のじーちゃんたちが親ドイツのプロパガンダで盛り上がっちゃった現地ウクライナ人たちによってたかって殺されたその土地で、ネオナチがロシアは敵だ~とかやっているところに出くわしたユダヤ人こそ、まさに悲劇。ユダヤ人たちを助けてくれたのは主にロシアの人たちだと誰でも知っているのに。
率直にいってアホな町山なわけですが、このナチ・リベラルというのも惜しいような、ポン引きリベラルの馬鹿さ加減は、ふとそこにある闇に気づいちゃった人、特に関西人には効かないし、町山が考えている以上に日本の中にある問題点に確かにそれは関係がある、と考えている人はそんなに少なくないのではあるまいか。いや、これは「ことあげ」しないから見えないというだけで水脈が完全に切れているかというとそうでもないのではなかろうか。
例えば、八鹿高校事件という、ある意味歴史に残る(残すべき)凄惨なリンチ事件があったことを思い起こせば後の関西の人たちの政治に対する一定の行動は理解できる、とさえ言えそうに影響はあったしまだ続いているのではなかろうか。
それは、思い起こせば、以降長い間、社会党への侮蔑と共産党に対しては密かで少量だとはいえ尊敬がある、みたいな恰好で現れていたんだな、と今ならわかる。いやそうなんですよ、その感じは私にさえちょっといろいろと思い出せるものがある。
八鹿高校事件があったのが1974年で、高浜原発の設置許可が1969年、1号機運転が1974年ということなので、このあたり、要するに解放同盟は関西電力、またはその上の方、すなわち政府によって「おめこぼし」されつつ無理を押していたということ、なんですかね。
というところで、共産党の元衆議院議員で、2011年の原発の地震、津波対策を安倍ぽんやら安全員会に質問して鼻で笑われるという経験をした、しかしその意味で今となってはまったく氏の観察、分析は正しかったことが少なからぬ国民に理解された吉井英勝氏などは、おそらくここらへんの案件に大変詳しい人なんじゃなかろうか。
吉井さんは京都生まれで、京都大学を出て大阪で政治活動という人だから。
このお話の方。
2010年に炉心溶融の可能性を笑った保安院のおじさんの動画
今般の件に関して、吉井氏はこんなことを言われていると福井県議会議員・さとう正雄氏のブログにあった。吉井氏がどこで書かれたのかは不明なんだけど、facebookか何かか?
https://blog.goo.ne.jp/mmasaosato/e/1161bcdbcc31dc62663cc521f04f9a7a
「「愛同」の支配する高浜町政(80年代)を利用したり、癒着したり、脅されたりした関西電力の姿は、当時、近畿圏の「解同」の暴力・利権あさりの横暴な姿を見て、闘ってきた立場からすると、今回の関電幹部の腐敗問題の構造がよく分かってきます。いまも「人権」という言葉で社として取り組むという言葉は、翻訳すれば、「解同」に協力しますという関電の社内方針を示すものなのでしょう。
80年代末に、参議院大阪補欠選挙で1議席を争った時の私の対立候補は、自民党と「解同大阪府連」幹部でしたが、この「解同」幹部は後に社会党から自民党に移り、いまは維新の衆議院議員になっています。関電が「解同」利用から、自民党・政権党の政治力利用に軸足を変えていく姿も見えてくる感じがします。関電が「人権」という言葉をつかうなら、まず関電社内で思想攻撃・人権抑圧の労務政策をとってきたことを全面的に明らかにし、被害者となった多数の労働者への謝罪の上に立った民主的な職場環境づくりでしょう。」
※太字は私
昨日のイケノブさんの発言とも重なる。
京都府から福井県に異動するのは珍しいが、当時は高浜原発1号機の設置許可がおりたときで、浜田倫三町長が森山を「ヘッドハント」し、その後も3号機・4号機まで森山が推進派の指揮をとったという。小さな高浜町にとって原発は未曾有の大プロジェクトであり、反対派を抑え込むには同和問題は有力な武器だったと思われる。
関西電力をたたいても同和問題は解決しない
http://agora-web.jp/archives/2041892.html
吉井さんとイケノブさんの見てるものが一緒とかいうと宗純さんが憤慨されるかも、とかも思うけど、両方とも京都の人だし、見えてるものは結構重なってるんじゃなかろうかと拝察する。
■ 反共プロジェクト&そのカバーアップ
原発に限らないんだけど、戦後の自民党というのは軍事とか原発といったデカい問題、そして多くの人に真面目に考えさせると反対派、懐疑派が出そうなものは、すべからく、「そんなことを言う奴は共産党だ」で押し切ってきたんだと思う。ってかそう。
冷静に考えなくても、原発って危ないようじゃないの、とか、ちょっとそれ危険じゃないの、とか、なんか管理してる人だらしなそうよ、大丈夫なの、とか、なんで基地がこんなにあるの、という考えを持つ人と共産主義者には直接的な相関関係はない。
むしろ、これらは、国土と国民を大事に思う保守派こそ怒るべき案件だともいう。ところが、そうはさせずに、反共をうまく使って言論をあみ、他方で、実は地べたでは暴力事件を使って間接的に人々を震え上がらせていた、っていう仕組みだと思う。
よく考えると戦前から何にも変わってないともいうでしょう。天皇陛下の赤子たるものと言って異論を抑えてみたかと思えば、そんなことを言う奴はアカだで断罪してみたりと、中身に若干の変容があるだけで、相手をうっちゃるための道具にしているという意味では、実に簡単。
上の、恐るべき事件、八鹿高校事件で、何が恐ろしいって、先生たちがリンチされている中警察に助けを求めても警察が動かないこと、そして、それを主要マスコミが大きく報道できなかった、詳しく報道したのは赤旗だけだったというのも、事件以上に十分に恐ろしい。そして、この異常さは、これが単なるローカルな事件でないことの証左でしょう。
そして、その暴力を差別問題とリンクさせることで口を封じてきた。社会党、朝日新聞などがそのために利用された、or 積極的に加担したってところか。
wikiによれば、
1993年7月1日付『朝日新聞』は夕刊の連載「戦後50年メディアの検証」で八鹿高校事件を取り上げた[68]。それによると、朝日新聞社は解放同盟から何度か糾弾を受けたため自己規制に陥り、「批判的なことを書くなと言われたことがない」にもかかわらず事実を報道しなかった、という[68]。これに対して1995年7月、西岡幸利(兵庫県人権共闘会議代表委員)は『兵庫民報』で「朝日は解同の積極的な代弁者」であったと反論[68]。解同の暴力と対峙していた兵庫県高等学校教職員組合(兵高教組)執行部に対する転覆の動きを『朝日新聞』が編集委員の署名入りで公然と称揚していたことを指摘し、これは単に「事実を報道しなかった」域を越えている、と批判した[68]。
また、今回、37年前の「前衛」をネットにあげたり、この件に関していろいろ情報を出されている示現舎さんのこの情報も、非常に重要だと思う。
https://twitter.com/tottoriloop/status/1179888154532179968
数字は1%なのか2%なのかそれとも0.3%なのか私にはわかりません。しかし、これまで見聞きしたものでも圧倒的多数の人が所属している団体などではないというのは言い切っていいかと思われます。
■ オマケ
いろいろほじくってますが、この件に関しては、歴史的な考察は考察として、恨みを新たにしないことが重要かなとも思う。
というのは、これはつまり、立憲民主党をいう大した実体はないが、集票可能性だけはある党と固い支持者を持った共産党を離そうという試みなのではなかろうか、と考えられないこともないから。
解放同盟は、立憲民主党の支持団体の1つだから。いうまでもなく社会党から持ち越した支持団体でしょうね。立憲ときたら、連合で反共、解同で反共なわけなんですねと改めてこの組み合わせにエグイものを見ますよ、私は。
で、もちろん、なんでそんなことをするのかというと、憲法改正に執念をもやす人たちがいるからでしょう。
■ オマケ2
真面目に思うわけだが、安倍を倒すなら、かなりの集票が見込まれる新党 X を作るのが最も効果的だと思うが、作られたのは「れいわ」で、これは日本のど真ん中層を動かそうといった感じの設計には見えない。世の中大金持ちは一杯いるのに作らない日本ってどういうことなんだろうかと疑問に思う。
が、要するに外交政策が定まらないから新しい世の中を展望できないってところが根っこにあるように思う。自由も民主ももう理念として集票できないし。
混迷ですね、ほんと。
おっしゃるとおり、赤旗だけが真相を報道するという形で、解同の横暴を見聞きしている一般市民は少なからず共産党に対して一種の尊敬の念を抱き、その年の参院選で兵庫県選挙区で共産党の安武洋子氏が初当選しました。
残念なのは、日本共産党もユーロコミュニズムを志向するような感じとなってしまい、現在は世界支配層(という表現がいいかどうかわかりませんが)の補完勢力と堕してしまったことです。冷戦というものがイデオロギーではなく、本質はユーラシア封じ込めの一環であったことを見抜けなかったこと、今もそれを見抜けていないことが、ユーロコミュニズムの衰退の大きな理由であり、日本共産党の限界でもあるでしょう。
コメントありがとうございます。
70年代というのは一体どんな時代だったのかあらためて整理したくなりました。
共産党の現在はよくわかりませんがユーロコミュニズムとまではいってない感じはしますけどね。
少なくとも朝田理論に反対する見解は、もし募れば大きなものがあるんじゃないでしょうか。
そういう意味では、ほおかむりの旧社会党やら朝日やらよりはまだ多少は正常だな、というのが現時点での私の評価です。
ユダヤ(イスラエル)と解同とは、一卵性双生児の様に似ているのです。
世間に向かっては可哀想な非買者を装っている、ところが、天下の関電でも震え上がるほどの、明らかに狂暴な加害者なのですか怖ろしい。
1974年の八鹿高校事件の暴力は突出しているが、エポックメーキングとしては、その5年前の1969年の矢田事件の方が重要でしょう。
実は半世紀前の矢田事件以前では共産党と解同は友好団体というか、人的にも組織的にに重なっていたのですが、決定的に敵対関係になってしまう。当時の共産党は解同のパワーを密かに利用していた一面があったのですよ。共産党なら即座に捕まるが、解同なら警察の方が手を出さない。
何しろ口癖というか何というか、『昔なら竹槍でぶすっと刺すところだ』と殺害を公言して相手を恫喝する。
アメリカの黒人の様に『差別されているから弱者だ』と勘違いするが、ユダヤ(イスラエル)と解同との共通点とはマイノリティーだが決して弱者の範疇には収まらない存在なのです。
おそくなりましたが、教えていただいてありがとうございます。そこらへんの事情はあまりよくわかってないので、助かります。
ユダヤ人の部分は私もそう思ってます。で、同じように使う側がいるからそうなる、って話なわけで、問題はその使う側にフォーカスをあてるべきなのに、使われた結果として確かに気の毒な人たちにフォーカスをあてちゃうこの構図がいかん、と思ってます。
大学教授医師などインテリを殺害する、発電所上下水道省庁ビルなどのインフラを破壊する、劣化ウラン弾白燐弾など有害物質汚染、住民を分断し内戦を誘発する、公社を私有化する、医療・大学制度を破壊する、などsociocideって言うんですかね。https://amzn.to/38FktBV http://bit.ly/2TXejZR https://amzn.to/30Xt7Jf
2011年12月の米軍占領終了のあとには、10兆円の国家予算の大半が使途不明になるような腐敗した政府が残されたということでした。http://bit.ly/38HgFQJ
死んだ人150万人、難民420万人。http://coldtype.net/Assets.13/PDFs/IraqTenFinal.pdf
イラク戦争のひどさに納得いかず
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など見たりしたんです。そんで結局「計画をして、殺して盗んで、impunity。それは米国」という暫定的結論を持ちました。
このブログで欧米日のやり口を鳥瞰で見せていただき、視界があっという間にさーーーっと開けたと思ったすよ。非常に面白くて関東軍のソ連侵略計画、ソ連の記事、ウクライナからのドイツ侵入のこと、プーチンさんの記事が、自分の薬になりました。
ながながと書きました。客観的に見て「戦争は庶民が悲惨でしょ、国家無答責とか困るでしょ、みなさん」でありますので、戦争したい安倍麻生日本会議ネウヨ、維新、第2自民党、御用MSMの風景が広がっているのが寒くてしかたございませんです。
そこから派生して山本太郎の演説YouTubeで追っかけました。いまは60か所くらいですかね。対馬で韓国からの観光客ゼロの悲痛な訴え、北海道の町で介護度が強制的に低く抑えられて困っている訴え、宮古島で家賃が高騰して追い出された訴え、消費税が上がって採算取れず店をたたんで時給で働くことになった人の悲痛な訴え、シングルマザーでダブルワーク、デリヘルの運転手して今送ってきたばかりだデリヘル嬢いやだけどやってるんだなんでだよセンセイよーと怒る青年。3DKに17人が詰め込まれ時給100円未満で使われる外国人技能実習生、もうそりゃどこもかしこも悲痛な訴え。
太郎の答えは概略で次のようです。
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どうしてこんなにひどい状態になったのか。
20年に及ぶデフレの中で消費税を上げ、大企業の法人税減税の財源に使う。企業の人件費削減のために派遣労働・非正規労働を導入してどんどん改悪した。そして低賃金で人を交換の効く部品のように扱う。奴隷労働以下の部品扱いだ。このまま10年20年経過すると貯蓄ゼロの高齢者になり、金がないなら野垂れ死になさいという地獄みたいな社会だ。だからこれをなんとかする。
消費税は廃止・全国一律政府保証時給1500円・保育介護等の公務員化・政府が住宅保証・奨学金徳政令(返済を政府が行って9兆円で555万人を救う)・・・で庶民の生活を底上げする。
ではそういうことにかかる財源をどうするのかという問題だが、財源は税または国債発行の2通りがある。
税の場合は 「累進課税の復活」「低税率の分離課税を廃止し所得税と同じ税率にする」という方法で29兆円が確保されるので、消費税26兆円を廃止するに十分である。
「では国債を発行することに問題はないのか。国民一人当たり900万円の国債残高借金があるというのにこの上借金するのか」とよくいわれるが、「待ってください、国民の借金って本当ですか」と問い返す。
日銀資金循環統計という図で「政府の赤字は国民の黒字」「政府の借金は国民の資産」「政府が借金をすべて返済すると、世の中に出回る信用創造で生まれたお金が消滅する」
「国債発行はインフレ率が上がりすぎない限りは、国債発行することには問題はない」
消費税廃止の財源26兆円を国債だけで賄った場合、参議院調査情報室のシミュレーションで「初年度 -5%ほどに物価が下落したのち景気が刺激され物価は緩やかに上昇して4年後に物価上昇 +1.7%で頭打ちになり、その後は物価が下落する」となっている。
インフレ率の上限をもっと高く4%でも5%でもよいから、国債発行して財政出動して庶民の生活を底上げすんだ。
庶民の暮らしはすでに地獄。ぺんぺん草も生えない荒野に吹き荒れる冷たい風の中に立っているみたいな状態。だから皆さんの先頭に立たせてください。自民党は3割の得票でやりたい放題をやれている。でも有権者の5割が諦めて投票権を捨てている。その5割の人たちとゆるくつながってひっくり返すことができると思っている。ポスターをおうちの壁に、ご近所に貼ってくださいませんか!
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庶民の世界はいよいよpoint of no returnに差し掛かっている実感です。