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シリアに居座る英米仏&イスラエル・ボイコット反対法案

2019-01-07 14:37:36 | アジア情勢複雑怪奇

アメリカ合衆国の大統領はなんの根拠もないシリアへの侵略行為をやめて撤退すると宣言しているわけだが、アメリカ合衆国の軍も諜報もいまだに従う気はない。

一体全体どういう仕組みなんでしょうね(笑)。

今日も今日とて、アル・タンフではアメリカが買ってる現地兵が地対地ミサイルをぶっぱなして快哉をあげていた。

US-Backed Syrian Militants Carry Out Rare Surface-to-Surface Missile Test

https://www.zerohedge.com/news/2019-01-05/us-backed-syrian-militants-carry-out-rare-surface-surface-missile-test-al-tanf

 

シリアの居残りは、北東部、イドリブ、アル・タンフと主に3カ所がメインなのだが(ゴラン高原問題は除いて)、どこも、要するに米・英・仏としては、米が撤退するなら現地の傭兵に持たせよう、という作戦を練っているものと見える。つまり、表面上は撤退したことにして、また事件を起こして、やっぱりシリアはダメだ、さて派兵、とできるようにしておきたい、と。

その腹づもりで進むんだろうが、問題は、私の考えでは、英米仏のために死ぬ奴は漸次減少する、というところでしょう。

大義なんかないし、見通しも悪いのにわざわざ英米仏の影の任務を負わされるとしたら、金の切れ目が縁の切れ目だし、金の分しか働かないでしょう。ワッファーブと英米仏諜報機関による心理オペで人を狂わして来た作戦も、どこまで人員補充できるのか心細い限り。

だから歩兵のいらないミサイルと空爆に頼ってるのが英米仏だが、それだって最後は歩兵が入って行って現地を占領しなけりゃなんにもならない。

ひたすら混乱させて、民間人を殺していくことによってシリアが復興できないという作戦はそれなりに有効だが、その間ずっと、英米仏の非道ぶりが表に出て、さらに金の切れ目が縁の切れ目モードは高まり、また、それぞれの本国の国民もいい加減決まりが悪くなることも考えられる(英はないが、米仏ではリスクになる)。

まぁこのへんは、英米仏が判断して考えを変えない限り、ずるずるやるんでしょう。ただし、時間は彼らに味方しない。何度でも繰り返しますが、大義のない戦争だから。

 

しかし、現在、ここまで、「こじらせた傭兵軍団」に金出して、サポートして、トレーニングさせてるのは誰なのかが明々白々になってしまった中、米兵をどうやって地上に送り出せるのか(つまり死ぬ確率は劇的に上昇する)、というのは実に実に実に深刻。対応を間違えればアメリカ内で悶着が起きる(米兵が拒否する、というのだって考えられる)。

というわけで、トランプ政権であっても、オバマ政権であっても同じことで、彼らには決定打はないでしょう。

イラン抜きの中東の安定なんてあるわけないでしょ by ローハニ

2017-05-28 21:42:23 | 
 

■ イスラエル・ボイコットなどまかりならん法案

そんな中、米議会は、ようやくシャットダウンを終わせつつ平常営業に戻りつつ(シャットダウンはまだ続いている。業務によって部分的に解除されているというだけ)、いのいちばんに何をするのかと思えば、イスラエルをボイコットしようとする企業を米国政府が関係を断てるにようにする法案が上院に出された模様。

America's last? First Senate bill of 2019 aims to protect Israel from boycott, report reveals
Published time: 6 Jan, 2019 14:11

https://www.rt.com/usa/448190-us-senate-israel-boycott-law/

つまり政府調達から外すってことがメインでしょうかね。あと、有形無形のプレッシャーをかけるといったことも伴うんでしょうね。

こうなるのは、近年、イスラエルの傍若無人を非難するためにはイスラエルをボイコットすべきだという考えを持つ人が増えたから。

トランプはアデルソンの金が大きくものを言う、その意味でシオニスト礼賛政権なんだが、一方で、支持者は、イスラエルと米国の関係を見直すべきというはっきりとした意見を持つグループと、イスラエル礼賛派の2つに分かれている。

 

多分、共和党優位の上院を通過したら下院は民主優位なので通過するでしょう。そしたら今度はこれをEUが追従する、みたいなことになり、それがまたフランスあたりの不和の燃料になるような気がする。

しかし、企業は止められても個人の動きは止められないわけで、これってやればやるほどやっぱりイスラエルロビーは金でアメリカを買っている、こここそガンだ、という話が止まらなくなると思う。

 

■ ユダヤ人とユダヤがらみの神話の擁護者

つい先月、フィリップ・ジェラルディーという元CIAアナリストのこんな発言を紹介した。

また、前にも紹介したけどCIAを退役した人たちが集団で、saneな外交政策を求めるとしてあっちこっちで書いたりして、啓発しているんだけど、その中でもパブリシティーの高いフィリップ・ジェラルドは、最近の記事で、敵は外にいるんじゃなくて、悪友の中にいる。その悪友を切れ、とか言い出してる。

すなわち、サウジアラビア、イスラエル、ウクライナ、ポーランド、そしてイギリスだ、と。

There is still a chance for the United States if we keep our distance from the bad friends we have been nurturing all around the world, friends who have been convincing us to make poor choices. Get rid of the ties the bind to the Saudis, Israelis, Ukrainians, Poles, and yes, even the British.

http://www.unz.com/pgiraldi/what-foreign-threats/

 

この文が出ているのが、Unzさんという方が始めたUnz Reviewというポータルサイト。このサイトの主のUnzさんもユダヤ人で、ユダヤ人タブーを破るべきという態度を取ってる。

ふと思えば、ミアシャイマー教授、コーエン教授というNATO東方拡大に反対している人々もそう。

皆さん、100年ぐらい前にロシア帝国周辺から出て来てアメリカ人となったユダヤ系のコミュニティーの人といっていいんだろうと思うが、だからといってこれらのイスラエルに対する厳しい言説で叩かれていないかというと、そんなことはない。

メインストリームから無視され、叩かれてはいる。ただ、ミアシャイマー教授、コーエン教授は既にオーソリティーの人なので支援者や耳を傾ける人はいるし、Unzさんという学識者で在野のビジネスマンである人の場合は、叩きに入るのが遅かったためその時には既に支持者が既に大きくなってこの動きを止めれなくなっていた、という感じ。

そして、ユダヤ系だけでなく、現在はロシア連邦を支持する在外ロシア人(特に在米の人)が結構な数この流れに合流していると言っていいと思うが、これがこの流れが次第に大きな流れになってる一つの大きな理由かもしれないな、などとも思う

ロシア人にはユダヤタブーは、西側の人に対するようには効果がないので、その意味でロシア人は強い助っ人になってると思う。

そして、一見すると逆に見えるかもしれないが、ロシア人がいると、おバカな、ホロコーストはなかった論に行きづらい。スラブ人差別に包摂された形でのユダヤ人差別は事実あっただろ、というのを彼らは見逃さない、忘れてないから。

別の言い方をすれば、これまで西側でよく見られる現地を知らない「ホロコーストはなかった論」は為にする議論だったが、本拠地周辺からそこは違う、それはこう、といった事実を持った人が出てくることによって、じゃあいったい何だったんだ論に繋がりつつある、と言えるかもしれない。

これは、一般ユダヤ人にとっての危機ではなく、ユダヤ・ホロコースト神話をもたらした人々にとって危機という状況だと思う。

 

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2019-01-02 17:15:50 | 
 

 


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間違いなく、昔には『ホロコースト』は無かった (宗純)
2019-01-07 16:48:23
神聖な神への貢物の意味の宗教用語だった『ホロコースト』ですが、1970年代の第三次中東戦争以前には使われていない。
その意味では、間違いなく、昔には『ホロコースト』は無かったのです。イスラエルによる悪質極まるプロパガンダですよ。

そもそも第二次世界大戦での犠牲は無神論のソ連は2000万人以上で圧倒的な数で、次にカトリック(プロテスタントから見れば異端者?)のポーランドの800万人。3番目が600万人のユダヤ人(異教徒)の順番なのですから、ユダヤ人大虐殺を意味するホロコーストは胡散臭い。
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ワシントンがシャットダウンしても続くシリア侵略! (ローレライ)
2019-01-07 17:04:18
ワシントンがシャットダウンしても続くシリア侵略!と言うアメリカの病気でアメリカが潰れても予算が動くゾンビ戦争システムが庶民から搾取していく。
また、ホロコーストがスラブ系絶滅の副産物なのが明らかになって来た。
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『ホロコースト』 (ブログ主)
2019-01-07 17:31:46
宗純さん、

コメントありがとうございます。
『ホロコースト』は途中から出来た概念だ&ソ連は終わるまでそういう括りはしていなかった、という話がもっと知られると、この語が売り込んでいる、使われる意図がわかるというお話かと思います。

イスラエルのプロパガンダであるだけでなく、ソ連を被害者にしないためにドイツの責任を一意に『ホロコースト』にしたのではないかとも思ってます。

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アメリカ政府って何?って感じ (ブログ主)
2019-01-07 17:33:57
ローレライさん、

ほんとにもうアメリカの病に付き合ってると各国の仕組みもおかしくなるので、良識ある婦女子ならば顔をそむける的にあんまり見ない方がいいんじゃないかという気がしてきました。あはは。
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シオニズムの軛 (私は黙らない)
2019-01-08 05:43:41
シオニズムは、もともと即イスラエル建国を意味するものではなかったはず。シオニズム=イスラエル建国とこじつけ、シオニズムが暴力的になったことが根幹にあると思う。メディアのみならず、ハイテクでも大きな力を持っているので、情報のみならず、思考までコントロールされているようで、本当に息が詰まる。暴力的シオニズムに異を唱える者は、ユダヤ人であっても徹底的に叩かれ、抹殺される。タブー化は、一切の言論、研究を封じ込める。大変危険に思う。
ウクライナ正教会の独立、大変遺憾。宗教と政治の関係を改めて思う。
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