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最後にONKYOについて語る

2022-05-17 06:45:28 | 世評

Uさん、おはようございます。

 

本日は、勤務日ですが、早く目覚めましたから、思い立ったことを記録します。

 

前回の投稿でオンキョーについてのコメントはこれで終わりにするとしましたが、すこし自分でも分かりずらかったため、整理のつもりでレビューしておきます。

 

<事象>

・これは縮小するマーケットに対する参加プレーヤーの許容に係る構造的反応で、競争力を失ったメーカーが市場からの退出を余儀なくされたということにすぎない。従来のピュアオーディオの市場では、もはや弱者に与えるパイの余地がない。パイが拡大するポータブルオーディオやハイレゾの世界では、毎年新たなプレーヤーが参入している。ピュアオーディオのマーケットが拡大もしくは過去のように大きければ、オンキョーの経営状態が多少問題があろうと、モノは売れて、事業存続は出来ていたと思われる。

・オンキヨーは、多角化という経営の失敗と、それによる資金の枯渇で製品開発の能力を失い、製品競争力が落ちて、さらにモノが売れないという、マイナスのスパイラルに陥った。

・DAPの世界では、既に巨人のAPPLEとロングタームプレーヤーのSONYがいて、さらに中華メーカーや欧州のメーカーが多数参加、次々と新しい商品を投入。オンキョーは、DAPでは後発であり、ネームバリューも無いこともあって、発売した少数のモデルは性能差やバリューフォーマネー低さもあって、それらに埋没した。

・オンキヨーが仮にアキュフェーズのように、頑なに従来からのピュアオーディオ製品のみに注力・継続していたとしたらどうだろうか。やはりラックスマンのように、外資に買われていただろう。その差は何か。アキュフェーズは、マッキントッシュを標榜することを古くから明言している。守るべきもの、目指すべきもの・訴求したいものが明確にあり、起業の精神を失わずにいる。

 

小難し事を書いたから、余計分かりにくくなりました。

以上です。

ではごきげんよう。

 


ONKYOはどうして売れなかったか

2022-05-16 20:56:13 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

オンキョー第3弾です。

ONKYOはどうして売れなかったか、果たして売れなかったのか。

そう、売れなかったのでしょう。

その要因を色々な観点から考えてみます。

 

オンキョー製品のうち、ポータブルオーディオ、ゼネラルオーディオ、AV関連のことは良く分かりませんから、ピュアオーディオに絞って振り返っています。

 

マランツやデノン、ヤマハに比べて、オンキョーは製品のラインナップが貧弱で、ヒエラルキーも曖昧だったような気がします。

上位機種は少なく、下位機種は相互に重なり合うようなクラス編成。

オンキョーはセパレートがあったリファレンスシリーズがあったことが却って不利に作用したようです。

 

最初にアンプのクラス分けの明確さについて。

4桁のエントリー機、2桁の中・上位機と、階層が明白なマランツ。

3桁のエントリー機、4桁の中・上位機とヤマハも同様です。

 

エントリクラスからアッパークラスまで製品の位置づけの分かりやすさがあります。

エントリークラスの展開が広いのも両者に共通。

 

デノンは命名則が少しだけ違います。3桁のエントリー機、4桁の中級機。1桁・2桁の上位機。

でもきちんと明確に振り分けているのは同じです。

 

そして各社、主力の機器が明白。

マランツPM8000系、ヤマハA-S800系、デノンPMA-2000系。

 

マランツ、ヤマハには、AV系列の機器との融合機、派生機もそれなりにあります。

ニッチ製品があって取りこぼしがありません。

それはパイオニアにもありまして一部には支持があったようですが、大きな流れにはなれませんでした。

 

繰り返しますと、DMとヤマハには製品群の分かりやすさと豊富なラインナップがあり、主軸のモデルが堅調です。

そしてメーカーの特徴・キャラクターも明確です。

 デノン…良く出る低音。

 マランツ…煌めく高音。

 ヤマハ…どこまでもナチュラル。

 

 オンキョー…。

 パイオニア…。

 

次に関係あるかどうかは分かりませんが、

オンキョーもパイオニアもD級アンプに振れた経緯があります。

 

ピュアオーディオにおけるD級アンプには、好き嫌いが出やすい傾向があります。

マランツも一部機種がD級の素子を使い始めています。さてどうなるでしょうか。

 

スピーカーについてです。

AVに強いヤマハはピュアからAVまで多くのスピーカーを展開しています。

DMは、国外のメジャーに依存。

パイオニアは細々。オンキョーは癖のあるブックシェルフのみでした。。

 

まとめます。

AVを含む総合オーディオメーカーとして盤石の布陣を誇るヤマハ。

超高価格帯の5000シリーズはあくまでオマケです。

 

DMは、潔く領域を決めていて、B&W、daliという強力なブランドを持つスピーカーメーカーとの相乗効果でブランドイメージの維持を図っています。

 

翻って、オンキョー・パイオニア。

総じてこの2メーカーの製品はそもそも選びにくい状況でした。

つまり積極的に選ぶ要素に欠けていたということです。

 

さらに。

両者とも撤退に次ぐ撤退で、両ブランドの価値は著しく棄損し、製品の購入後のサービスに誰もが不安を覚える事業展開でもありました。

パイオニアの最終期のデジタルプレーヤー、アンプが良い出来だったのが救いです。

それが最後の輝きだったとも言えます。

 

最後の最後は、製品開発どころか、製品製造すら出来ません。

生産中止、発売中止を連発してユーザーは選ぶものが本当に無くなりました。

 

足掻いた末の、悲しい結末です。

オンキョー・パイオニアについてはもう十分でしょう。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。


鷲尾伶菜が出てきてびっくり

2022-05-15 21:50:54 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

本日、3投目です。

少しずつスピーカーの微調整は進めています。

低音が出過ぎるように感じられてきたため、少し位置を前にしました。

 

Flowerの”時間旅行”を再生指示して、スピーカーの反対側にあるPCに向かいます。

スピーカーは自分から見て背中側になります。

 

音が出ました。

肩越しに鷲尾伶菜が語りかけて来て、気持ちが悪くなりました。

 

鷲尾伶菜が嫌いなのではありません。

今迄に無く、ちょっと音の出方がリアルなのです。

 

SatrunS6は安いスピーカーですが、これほど実在性のある音を出すのかと驚きました。

ほんの少しだけですけれど、実物の人間がいるような気がしたのです。

 

高い音圧のせいです。恐らく、独特の同軸ツィーターが為せる業なのでしょう。

ボリュームを下げました。

 

同軸ユニットは、スィートスポットが狭いと言われます。

上手く鳴るよう調整するのは難しいです。

 

手掛けたのは、手持ちのスピーカーケーブルを使ったバイワイヤー化と、同じように使わなくなっていたインシュレーターを足元に噛ませたこと、スピーカーケーブルの位置を調整したことぐらいです。

 

お金はほとんど掛けていません。

掛けなくてもオーディオは前進出来るものなのです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 


ONKYOはどうして駄目だったのか

2022-05-15 20:40:16 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

オンキョー第2弾です。

 

シンプルに言えば、モノ(製品)が売れなかったからです。

競争力が無かったということです

 

作っても作っても売れないから、本業のオーディオを支えるため、事業の多角化を図りました。

結果としては、この多角化路線がオンキョーの命取りになったと言える。

あくまで結果論ですけれど。

 

早くから、デジタル化の波の到来を予見し、PCメーカーであったソーテックまで取り込んだオンキョーです。

取り巻く環境の変化に無策だったわけではなく、他のメーカーよりむしろ積極的に手を打っていた方です。

でもダメでした。

 

DAPなどのポータブルオーディオ、ネットワークオーディオ、デジタル配信など、ハイレゾへの対応もそつなくこなしています。

DAC-1000などのヒット作もありました。

東芝のノートPCに、サウンドエンジンとして組み込まれたこともありました。

 

それでもうまく行かないため、回帰主義になり、セプターSC-3という新型フロア型スピーカーまで作って、事態を打開しようとしています。

 

だが、創業の文化を頑なに守ったアキュフェーズは勝ち残り、変化に対応したオンキョーは破れてしまった。

打つ手全てに効果が無く、赤字を止めるため事業の切り売りを続け、将来は先細るばかりでした。

 

考えてみれば、国内の主要なオーディオ機器メーカーは、外国のファンドや資本に喰われてしまっていて、今や、総合オーディオメーカーとして残っているのはヤマハぐらいしかありません。

 

ソニーは片手間にピュアオーディオに付き合っています。

Panasonicは意気込みは良かったものの、既に尻つぼみとなっています。

 

アキュフェーズは単体の事業体として存続しているが、事業規模・マーケットにおける影響度からしたら、無視さえできる。

ソールノート(ファンダメンタル)やリリックは言わずもがな。

ガレージメーカーは触れずにおきましょう。

 

オンキョーは確かに、日本のメジャーなオーディオメーカーとして、世界中に日本製品の優秀さを示す製品を送り出してきました。

それにしてもどうしてオンキヨー製品は売れなかったのでしょうか。

AVアンプなどは売れていたのではないでしょうか。

 

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 


ONKYOが死んだ理由

2022-05-15 14:32:40 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんにちは。

倒産目前のオンキョーについて幾つか投稿したいと思います。

第1段です。

 

マランツが生き長らえているのは、B&Wを押さえているから。

デノンが生き長らえているのは、Daliを押さえているからです。

 

JBLに逃げられたサンスイはやがて死を迎えました。

 

オンキョー・パイオニアが押さえていたのは、日本では冴えないクリプシュ・一度は終わったミッション(エントリーモデルに限定)。

 

これでは巧く行きません。

ミッションは、ラックスマンに押し付けられたでしょうか。

バーティカルツィンの誼で輸入元となったのでしょうか。

 

恐らく、オンキョー・パイオニアの力ではこの2社と提携するほかに無かったのでしょう。

 

ではこれで一旦失礼します。