ゴウブリ

2022-05-08 21:42:56 | グルメ

Uさん、こんばんは。

 

部屋の隅を徘徊する、黒くて艶々した平たい昆虫ではなく、北欧の民話・神話に出て来るモンスターでもありません。

 

中華料理店の名前です。

漢字で、狗不理(ゴウブリ)と書き表します。

中国十大レストランの一つと言われ、その味はあの西太后や毛沢東もこよなく愛したのとの事。

 

狗というのは、犬の肉という意味です。

昔、犬の肉を料理に使っていたのかと思ったら、そうではなく、料理店を始めた”狗”という人の名前だそうです。

 

料理の中心は、包子と呼ぶ、中華饅頭です。

この狗さんが作った包子は大変に美味しく、世間の評判になりました。

19世紀半ばの事です。

 

狗さんは、料理を作るのに夢中で、客あしらいに気を遣わない。

そこで狗が理(人をあしらう)を不(しない)で、この名前になったと由(小冊子から)

 

知りませんでしたが、中華まんじゅうで、具の入っているものを包子といい、皮だけのものを、饅頭というのですね。

今迄、中身のない中華まんなぞ食べたことはありませんが、存在はしているのでしょう。

 

実は、中国中央電視台が作った、”西遊記”というテレビプログラムで、それらしいものを見たことがあります。

天竺に到着した孫悟空たちが、中身がはいっていなさそうな饅頭を、パクついているのです。

そのときは、妙なものを口にしているな、ぐらいの感想しか持てませんでした。

 

甘ったるくて分厚い皮だけの饅頭なんて食べずらい、飲み込みずらいのではなかろうか、と思います。

きっと、お米やパンのような位置づけなのでしょう。

 

さて、この狗不理(ゴウブリ)。

日本では、西武池袋の8Fのレストラン街にあります。

この本店の1店舗だけです。

 

職場の人に、美味しいからと、行ってみることを勧められました。

 

HPには、盛んに予約の事が書いてありました。

予約もせずに行きましたから、混んでいたらどうしようかと迷いました。

週末ですが、混んでいる時間をずらして尋ねてみたところ、食事をしている人もまばらで、スムースに入店することが出来ました。

 

メニューの数はそれほど多いものではありません。

やはり色々な包子が食べたいところです。

そこで、ミニ鶏塩麺と4種類の包子セットを頼みました。

 

本当は、小さなチャーパンも頼みたかったのです。

メニューにはレギュラーサイズのチャーハンしかありません。

 

中華料理店というのは、メニューには書いていなくても、柔軟に対処してくれることがよくあります。

今回も、チャーハンのミニサイズを頼めば作ってくれたかもしれませんが、止めておきました。

 

味は…、普通です。

特段、格別、美味しいということはありません。

不味くはありませんが、何度も来たくなるような美味しさがある、といったところまでの印象は持てません。

 

今回は、(見た目美味しそうな)チャーハンを食べることが出来ませんでした。

ですから、少なくとも、ここにはもう一度来ようと思います。

 

いつもなら頼んだ料理の写真を掲載します。

今回は、気が引けてデジタルカメラが使えませんでした。

 

スマートフォン(iphone)で撮影したのです。

店の外も、料理も。

 

しかしiphoneと、PCを接続するコードを持っていません。

だから今はウェブログに写真を載せることが出来ません。

いつか更新するときに写真もアップロードしましょう。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。