Uさん、こんばんは。
マランツの旗艦AVプリアンプです。
2013年発売ですから、こちらも結構前のモデルです。
MM7025先行導入の後、中古のAVプリが出るのを待っていたところ、こちらの機種が適価で見つかりましたので、取り寄せました。
11.2chに対応するAVプリアンプですけれど、DAC付の2chプリアンプとして使っています。
盛り込まれた多くの機能は活用していませんから、残念ですがAVアンプとしてのレビューは割愛させていただきます。
導入して日も浅い為、お伝えできる内容も極わずか、表面的な些末なものにしかなりませんが、一応メモとして残しておきます。要は単なる感想です。
最初にこのアンプの印象を。
AVアンプですから、ごく当たり前に筐体の厚み(185㎜)があります。
本当はこんなに分厚いのは生理的に好みませんが、奥行きがあるものよりはマシです。
この機種は、奥行き400㎜以下(390㎜)であることは評価できます。
ラックの奥行きが無い為、ここのところは重視しています。
デザインです。
CINEMAシリーズになる前、マランツのAVアンプは、薄型の一部の機種を除いて、大方このフェイスです。
左右の二つのノブは離れた目、鼻のような円形表示部、受け口みたいなフラップドア…
20世紀FOXのアニメ映画「ロボッツ」の主人公の顔みたいでちょっと違和感があります。
https://www.allmovie.com/movie/robots-am12845
高さには慣れましたが、このお顔付きはどうも…。
中央の円形表示部には、選択ソースと音量が表示されます。
フロントドアを開けると、もう一つ詳細な表示パネルがあります。
※この状態では白い歯をむき出しにして怒っているような、結構怖い顔つきに見えます。
ディスプレイオフにしますと、両方の表示が消えますが、サークルを囲む青いランプは付いたままです。
サークル内のスターマークは単なる白い印刷です。MM7025はここに青いランプが付くというのに。
MM7025の方はこのサークルランプは消すことが出来ますが、見た目を合わせるため、両方ともディスプレイオンにしています。
このアンプ、結構熱を持ちます。
マランツのアンプは熱を持つものが多かった記憶ですが、AV8801はパワーアンプのMM7025よりも発熱します。
天板の触る位置によっては、かなりの熱さとなっていたため、ラックの脚を長いもの変えて、上部の空隙を拡げました。
外部のDACは手持ちの余りが無くなりまして、アンプ内蔵のものを使います。
USB-DAC機能が無いことから、中間にDDCを噛ませて、光ケーブル(TOSLINK)でPCと繋いでいます。
AVアンプならではの音場補正は使わず、ピュア・ダイレクトモードで再生しています。
TOSLINK以外接続していないため、沢山の端子が装備される背面の写真は割愛です。
音質です。
パワーアンプが同じマランツのMM7025です。
少しパワーアンプの方がグレードが下になりますが、マッチングは悪くはないと思います。
この組み合わせでの出音です。
YAMAHAの薄型アンプと違って、聴けない事はありません。
マランツのプリメインアンプと異なり、煌びやかな感じはなく落ち着いた音の調子です。
スピーカー(Monitor Audio monitor200)の影響なのか、MM7025のためなのか、これがプリの本来の音なのか。
組み換えしての検証まではしていないため、詳しくは分かりません。
極端な違いはないものの、ソースによって音の感じ方が変わる時があります。
伸びやかで耳触りの良い、中々の音質で、聴き入ってしまうもの。
それとは反対に、ちょっと歪っぽかったり、ガサついて聴こえウーンと考えてしまうものもあります。
ソース次第ということは、多くの機種にも言えるでしょうね。
まぁ総じて受容出来る範囲です。
本当は、もう少しマランツらしい音の広がりや高音の耀きを期待していましたが、AVアンプはそういうキャラクターは不要のようです。
そうかといって、自宅のシステム・ソースでは、AVアンプらしい力強い低音が出るという事もないですね。
2chプリアンプとしての使用という、ちょっと本来の使用目的から外れているというか、詰め込まれた機能をほぼ活用していない状況では、AV8801の本来の力は発揮できていないはず。
ですから、少し偏りのあって、余り正しい評価とは言えないことをお含みくださればと思います。
それで結論となります。
敢えてこのシステムを入れる事は無かったかなと。。
少し前は、出物があったらAV8802にプリを入れ替えようと考えておりました。
AV8805ですと、パワーアンプとのグレード差が大きすぎ不適当だが、AV8802(A)ならMM7025との組み合わせで音質向上が見込めるだろうと考えていたのです。
ですが、何となくですが、やはりAVアンプは自分には余り合わない、というか、必要ないことが改めて分かりました。
今すぐにはありませんけれど、ある期間この組み合わせで音楽を聴いたら、後に手放す可能性は高いです。
そうそう。
この組み合わせで良い、と思ったことがあり、それは音量を上げても余り煩いと感じないこと。
今迄のシステムでは、ある程度のボリュームになると音が耳に突いてきて、それ以上ボリュームを上げられなくなります。
この組み合わせでは、そういう事が無く、どんどんボリュームを回すことが出来ます。
勿論、音が外に漏れだし、迷惑となってしまうため、ある程度のところで音量は落ち着かせますが、潜在的にはもっと大きくしても聴けない事はなさそうです。
ひょっとしたら、このアンプの組み合わせは、大音量時に力を発揮するタイプなのかもしれません。
それが正しいとしますと、ニアフィールドリスニングスタイルである自分には、やはり少し相性が良くないところがあるのでしょう。
やはり放出が正解でしょうか。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。