Accuphase C-280L その2

2024-06-08 08:41:31 | 音響機材/音楽再生

Uさん、おはようございます。

C-280Lについてもう一投稿続けましょう。

 

音の質については、ざっくりと前回触れているとおり、濃厚で美麗としか言いようのないものです。

タコ耳で経験値の浅い自分では、他にうまい具合な修辞詞が見つかりませんが、そんな風です。

 

低音は力強く出ていたような気がします。

あの時代のあのクラスでは比較的低音が出るらしいことを知って、この機種を選んでいる面もあります。

 

コンペンセータースイッチは1・2とあり、効果の高い2を選択して音を出しますが、C-202と異なり、元々ある程度低音が出ているせいでしょうか、素の音とそれほどの違いは感じられませんでした。

 

1・2を切り替えても同様です。

コントロールセンターではありませんから、コーンコントロールはありません。

 

PRE30と異なり、フロアノイズは低めでした。

これは良いことですが、一般的にAccuphaseの製品はノイズが少ないですから、良い意味で特筆すべきことではないのかもしれません。

 

また、PRE30のように、ボリューム切り替えが離散的で極小音量が出せないということも無く、スムースに回せるボリュームノブと相まって操作性は大変良いです。

 

アッティネーターはあれば便利に使います。

280Lでは3段階に切り替え、ボリューム位置の適当な調整に活用しました。

 

電源ケーブルは直付け式でありますが、音に不満はありませんから、交換の面倒も無く却って好都合です。

 

発熱がかなりあります。

フロントパネル・ボリュームノブ当たりまで熱くなります。

天板もかなり熱くなります。薄ら記憶ですが、例の基盤焼けの臭いも少し出ていた気がします。

 

調べると、プリアンプなのに消費電力が75wもあります。

小さなパワーアンプ並の高さです。

 

これが、後継機の280Vでは56Wに、290では30Wと次第に省電力になっていきます。

280と280Lだけ抜けて消費電力が大きいようです。

 

筐体がかなり熱を持つこと、特にフロントパネルにまで熱が伝わることについては、不安が残りました。ここまで熱くなる機種に出会ったことが無いからです。

 

整備品ではありますが、どこか故障しているのではないか、あるいは故障はしていなくても、発熱が強くあるということは、部品の劣化が進みやすくないか、という不安です。

 

その時点では、280Lは修理不可となる可能性がある機種ではありませんでしたが、将来のメンテナンスについてなど、余計な心配までしています。

 

尤も早期に手放してしまったのですから、そんな心配はする必要はありませんでした。

ただあの現象は個体差だったのかもしれませんし、今は何とも言えません。

 

280Lでは美麗な音が出てきますが、どうしてもある程度以上に音量が上げられません。

上げていくと、なんだかバランスに欠けた音になりがちです。

 

音質は悪くはないのですが、小さく破綻しているような音の出です。

色々と考えてはみましたが、結局、これは280Lのせいではなく、周りの機器との組み合わせの良くないこと、全体のバランスの悪さが原因があるという結論に至りました。

 

DACやスピーカー、それからパワーアンプは、普及機か中級機で、上級機種であるC-280Lとのバランスが取れていません。そのため、どこかがボトルネックとなっていてそこから音が崩れてしまうようなのです。

 

特にC-11では280Lを支え切れていないように感じました。

だから、Accuphaseのパワーアンプの更新をしようとあれこれ思案したのです。

 

でもどのパワーアンプも自宅環境の設置基準に合わず(ほとんどが重量オーバー)、置き換えは諦めました。

 

そしてシステムの更新を見合わせる代わりに、結局心のどこかで妥協するところのあったC-280Lを手放すことにします。

 

勿論、C-280Lも欲しい機種、音を聴いてみたい機種ではありましたから、導入は間違っていませんでしたが、最終的にはそういう結末に至ります。

出音の限界もそうでしたが、発熱についても引っかかっていた部分です。

 

C-280Lを選ぶ際、一つ前の機種ではあるC-280選択肢もありました。

その方がマーケットの玉も多いですし、価格もこなれていることが多いようです。

 

C-280Lに決めたのは、2アンプ式の本格的なバランスアンプである謳い文句にひかれたからです。

 

PRE30は完全バランスアンプですから、キャノンプラグケーブルを使いたく、そうしますと、どうしても他の機種でもバランスアンプにこだわるようになります。

 

C-280はバランス出力はありますが、入力は全てアンバランスであり、アンプ内部のバランス化するようで、入出力を通してバランス接続にはなりません。

 

C-280LはC-280ほどの情報がインターネット上に無く、導入前の評価は時間が掛かりました。

 

動画などでも出音の感じが今一つ良く分かりません。

捉えた範囲では、C-280LよりC-280の方が音の出が柔らかくて優美であり、こっちの方が良かったかもという気がしないでもありません。

 

C-280Lの全体像は掴みきれないまま導入に踏み切ったことになりますが、このような博打オーディオはいつもの事で、中古品ではやむを得えません。

 

そしてこれがいつもの敗因の根本原因なのですから、いい加減に止めなくてはいけません。

お金さえあれば、キチンと視聴してモノを買うのですが、店先で視聴をしても自宅では上手く鳴らないばあいもあり、一体どうしてよいのか分かりません。

 

少なくとも今回の事でわかったのは、システム全体のバランスをとることが兎に角大事だ、ということです。

 

ネット上では、一点豪華主義も推す声もありますし、押さえるポイント(導入するもの)によっては功を奏する=その一点がシステム全体の音を牽引する=こともあるでしょうが、どちらかというと、何かに足を引っ張られて、その一点の力を引き出せずに終わってしまう可能性が高いのではないでしょうか。

 

どれかを少し背伸びする分には問題がないように思います。

突出して良い性能のものを全体が平凡なシステムに突っ込んでしまうと、却って悪い結果になるような気がします。

 

そういう時は、思い切ってそのものに合わせてシステムの総入れ替えをする意気込みが無いと宜しくないのかもしれません。

 

個人的な経験ではそこには至っておらず、逐次更新を繰り返して失敗を繰り返していますから、大層な言えませんが、ぼんやりとそんなことを考えます。

 

逆に言うと、エントリーモデルで構成されたシステムでも、そうやって全体のバランスが取れていれば、然程違和感の無い音が出て、来てある程度満足できる結果になるのではないかと思います。

 

そうやってオーディオのことは暫く忘れて音楽鑑賞を楽しみ、ある程度時間が経って良い耳が育って来たときに、上級機種への要求が自然に出てきたら機器の更新をすれば良いのでしょう。

そこに至るまでに、システム入れ替えへのお金は十分に溜まっているのではないでしょうか。

 

堪え性の無い自分は、短期間で結果を求めて頻繁に更新を繰り返し、その都度大事なお金を減らし、神経をすり減らし、一体何のために何をしているのかも分からなくなります。

 

オーディオマニアとはかくして、常に上へ上への上昇志向があるものです。

メーカーもショップも、そんなマニアの心情に付け込み、美辞麗句を並びたてては、マニアの物欲を煽り、新製品や上級製品を売り込んで来ます。

 

それにつられるマニアも悪いのですが、我々としては、一度システムをセットアップして落ち着いて来ると、こうすれば音が更によくなるのではないか、これを入れ替えればもっと音が好みのものに近づくのではないかという妄信に、間もなく取りつかれてしまうのですね。

 

自分の場合、懐具合に余裕がありませんから、大胆なことが出来ず、小賢しい入れ替えを繰り返しては、おみくじでいうところの”凶”とか”大凶”の目が出て来るばかりです。

 

ただ、結果が出ないこと、つまり好みの音にならない場合は、機器の入れ替えは已むを得ないことだと考えています。

我々は修行僧ではありませんから、嫌いな出音の滝行と言った苦行を続ける理由はありません。

 

どうにもならない場合の機種の入れ替えですが、その結果が上手くいかないことが多いのが、これまたいかんともしがたい苦しみです。

 

今回も、C-280Lという上位機種を導入することで、(これが全てを支配して)あわよくば最良の音になることを期待しておりましたが、ものの見事に結果は出ませんでした。

 

これなら(何処か特別にアピールすることは無くても)出音にこれといった問題が無かったC-11で良かったのです。

 

ラックから降ろされて、旅立ちを待つ身のC-280L。機器自体に罪はありません。

 

兎に角、音に然程の問題が無ければ、そこに踏みとどまっていることが幸福への近道です。

音に我慢が出来ないとき以外は、背伸びをすることなく、そこで敢えて前に進もうと思わないこと、自戒を込めてもう一度、こう書きつけておきます。

 

マスコミやインターネット上の声に惑わされずに、そして(たとえ製品の価格が安くても恥ずかしがらずに)自らの良いと思った、そう信じた音で、どうぞ前にお進みください。

 

ではこれで失礼します。

良い週末を。

 

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase C-280L


Accuphase C-280L

2024-06-06 22:59:29 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

C-11を手放した後、プリアンプをどうするかを迷っていました。

当時は、まだPRE30をずっと使い続ける意思を固めていませんでしたから、どうにも今一つな出音のPRE30は、もし気に入ったプリアンプが手に入ったら手放す可能性がありました。

 

そして、Accuphaseにはまだ未練がありました。

そこで、もう1機種導入を試みる事にします。

 

これが当たれば、PRE30とはおさらばだ。

同機との微妙な距離のお付き合いもそれで終わりに出来ます。

 

さて、どれを選びましょうか。

出音が気に入っていたC-202と同世代で、自宅環境での導入基準(重さ20kg以下、奥行き410mm以内、高さ150㎜以下)に合うものを探すことにします。

C-270,C-260あたりが当てはまりますが、中々良い物に巡り当たりません。

 

結局、中古ショップのウェブサイトに、整備済みのC-280Lが出てきましたので、これに決めました。

高さについては妥協します(C-280Lは170㎜程度)。

 

この280L、手元にあったのが短期間であるため、多くの事は語れません。

思い出せる範囲で書いていこうと思います。

 

まず外見ですが、プリアンプの上位機種(PRECISION STEREO PREAMPLIFIER)であることから、モノとしての出来が大変良いです。

所有感をくすぐられるというか、持っているだけで満足してしまうようなところがあるかもしれません。

 

両サイドのウッドパネルを始めとして塗装が綺麗です。

C-11やP-11が安っぽいとまでは言いませんが、下位機と異なり、シャンパンゴールドがより深く濃いように感じます。

 

個体としての程度が良いのか色落ちも余り感じません。

上級機種は、より耐光性もあるのかもしれません。

 

各部の仕上げも丁寧に感じます。

ノブやダイヤル、スイッチの操作性も高級感があって良いです。

 

遂に自分もAccuphaseのプレシジョンプリを持つようになったぞ、という自己満足で元はもう取れてしまう、そんな気すらしました。

小人物ですから仕方ありませんが、これは小さな達成感ですかね。

 

但し、電源スイッチだけは樹脂製の無塗装のような仕上げで、他の部材の仕上がりと異なります。

サイズも小振りですし、高級機であることからすると、ここだけ少し安っぽい感じがして、ちょっと違和感がありました。

 

このC-280L。

購入後、暫くは箱にしまったままにしておりましたが、あるとき決心して開梱し、ラックにセットします。

 

※写真では、P-11と代わり映えの無い色合いに見えますけど、実物はもっときれいな色をしていました。

 

高さがありますから、各納前に、棚間の位置を調整しました。

他の機材は薄型ですから、見た目少しだけ圧迫感があります。

 

このとき、スピーカーは、DALIのpianoから、同じくDALIのroyal towerという小さなトールボーイに置き換わっていました。

パワーアンプはP-11のまま(これしかない)です。

 

DACはなんだったかな?

確か、ZEN ONEとCEC DAC53の組み合わせだったような。

 

電源スイッチを入れ、温まるまで待ってから、少し音量を上げて音楽を再生すると。

....。

 

びっくりするような美麗で濃厚な音が出てきました。

実際には小躍りすることもありませんでしたが、心の中では軽く舞い上がったような気持ちになりました。

 

この音は、自分のオーディオ史上、最上・最良?である気がします。

すっかり有頂天です。

 

試聴なしの博打オーディオが珍しく当たり、これで当面アンプのことは忘れられるという、安どの気持ちが芽生えました。

素晴らしい音が我が手元に転がり込んできたことで、オーディオに対する悩みの一つが無くなり、その時は嬉しくて仕方がありませんでした。

 

ただ、そんな幸福な思いに浸れたのは、ごく僅かな期間だけです。

結局、C-280Lは、自宅環境には合わず、残念ながら短期間で放出することになります。

 

今日はこれまでです。

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。


Accuphase P-11 その3

2024-06-03 22:36:55 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

今日、ブログ開設から1000日目になりました。

だからといって特別なことは何もありません。

書き込み内容も前回の続きと、普段通りです。

 

今迄のように、ただマイペースで更新を続けていこうと思うばかりです。

どうぞよろしくお付き合いの程、お願いします。。

 

さて、P-11です。

今回で締めくくります。

 

肝心の音質についてです。

これは表現が難しいですね。

 

A34.2との比較の中で、低音が深く沈み濃い音色で音の響きも良いと書きました。

ただそれはプライマーのパワーアンプとの比較の上で話です。

 

Accuphaseのプリとの接続では、パワーアンプの特別な面があまり見えません。

真面目に落ち着いて、丁寧に鳴る感じです。

 

響きが大きく広がりを持つ、という感じにはなりません。

どちらかというと出音はまとまっているようにも思います。

 

8オーム120Wと必要十分なパワーがありますが、内容的にも重量的にも、力で押し切るという面はないようです。

4オームですと170Wですから、リニアな出力は得ることは出来ません。

プリに歩調を合わせて、必要な分のパワーを淡々と出す、そんな感じでしょうか。

 

大音量で活用したことがありませんから、隠れた力は持っているのかもしれません。

一つの証左として、この機種はBTL(ブリッジ)接続が出来、この場合340Wでスピーカーを駆動します。

 

尤もAccuphaseのパワーアンプには、大抵ブリッジ接続切替のボタンがありますから、P-11の特筆すべき点とまでは言えません。

このブリッジ接続、いつか試してみようと思います。

 

常に自分の中にモノ使いへの欲求があります。

本当は、ステレオアンプのブリッジ使いではなく、純粋なモノアンプが良いのですが、中々そのような巡り合わせになりません。

P-11のブリッジ接続を試してみたら、また報告します。

 

少し気になるのは、ダンピングファクターの低下による影響です。

通常、200のところ、半分の100になります。

必要最低限、といったところでしょうか。

 

低音の締まりが少し悪くなるかもしれません。

スピーカーケーブルで調整する必要が出てくるかもしれませんが、多分杞憂に終わるでしょう。

 

P-11はこれからも使い続けていく可能性の高い機材です。

何故かというと、これといった個性・特色、言い換えると癖が見当たらないからです。

 

色を余り感じません。

無色・透明は言い過ぎで、ハイエンドオーディオ機の、そこまでの高品質さはありません。

 

が、こういったパワーアンプは上流の音をそのまま素直に反映するでしょうから、機器の組み合わせの難易度も下がるでしょう。

運用が楽になります。

 

もう少し力強いと良いのですが、ないものねだりということでしょう。

大きさ・重量も、当方の環境ではこれが限界に近い状況です。

 

PRIMARE PRE30ほどではありませんが、少し愛着が出てきています。

幸いなことに、今のところ、Accuphaseでも修理不可となる可能性がある機種には該当していません。

数年したらメンテナンスを行い、労わって使ってあげようと思います。

 

 

長くなりました。

P-11については以上です。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase P-11


Accuphase P-11 その2

2024-06-02 23:30:19 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

全く気が付いていませんでしたが、ブログの編集トップ画面に、ふと目をやってみると、「ブログ開設から」が999日となっていました。

明日で丁度1000日目となります。

キリの良い数字です。

 

但し、年換算では2年7か月と少しとなって、なんだか中途半端な感じではあります。

1000日というと区切りも良く、聴いた感じの重みがありますが、3年弱というとそれほど長くもない気もします。

 

途中、更新が途絶えがちになりながらも、じりじりとここまでやってきました。

更新間が長くなったり、短くなったりを繰り返しながら、もう少し続けていきたいと思います。

 

さて、今回は、P-11の機能などについて触れておきたいと思います。

 

まず、その大きさ重量です。

諸元表を見ますと、P-11は、アキュフェーズのパワーアンプでは最軽量の18.1kgとなっています。

現行機を含む過去全ての機種の中でです。

 

プリアンプでももっと重いものすらありますし、極初期のものを除いたプリメインアンプよりも軽い。

 

そして、奥行きはケンソニック時代にもう少し短いものもあったようですが、それでも400㎜を切る388㎜、高さは131㎜しかありません。

 

つまり、P-11は、アキュフェーズの中では最小・最軽量のパワーアンプと言えます。

勿論、世の中にはもっと薄型軽量、小型のパワーアンプは幾らでもありますが、アナログパワーアンプの進化を正攻法(重量化・大型化)で進める同社のアンプではちょっと変わった立ち位置にいます。

だからこそ、自分が選ぶことが出来たとも言えるのですが...。

 

アンプを正面から見ますと、操作部などはプラップで隠されていてパネルの凸凹が少なく、どちらかというとノッペリとした感じです。

アンプ正面から見て、中心にあるガラスウィンドが、少し右側にオフセットされていることに、最近気が付きました。

電源スイッチの位置とのバランスを考えての事でしょうか。

 

その電源スイッチは押すとベコベコと不安定に揺れて落ち着きがありません。

 

ガラスディスプレイには、ピークメータはありません。

これもアキュフェーズのパワーアンプでは数少ない例です。

 

尤も針がチラチラ動くのは、見た目せわしい感じがしますから、メーターは無い方が個人的には却って都合が良いです。

ただ、電源を入れると、アキュフェーズのロゴマークが緑色に灯り、選択したスピーカー系統、入力系統が赤色に点灯します。

これですら目障りです。ディマーがあると良いのですが、残念ながらありません。

 

フロントの両サイドの角は、金属製の部材でラウンド処理されております。

モダンなデザインで美観も優れていますし、角に何かをぶつけても安心の、良い仕様だと思います。

それほどの重量も無い為、フロント部には、取っ手がありません。

背面には、縦置きするための足がちゃんとついています。

フラップを開けます。

左の方から見て見ます。

ヘッドフォン端子があります。使ったことはありません。

スピーカーは2系統・同時使用も出来ます。

以前所有していたマランツのPM8005も2系統ありましたが、利活用はしませんでした。

 

が、P-11では実際に活用してみて、便利なものだなと初めて思いました。

ブリッジ接続切替ボタン、アンバランス/バランス接続切替ボタンと続き、右端は左右の入力レベル調整ツマミとなります。

この入力レベルツマミは、極小音量の調整が出来ないPRE30との組み合わせで、PRE30の最小ボリューム以下の音量で音楽を聴きたいときに、大変有効に活用できました。とても有難い機能です。

 

背面へ続きます。

入力端子は、バランス/アンバランス一系統ずつです。

古い機種ですので、電源コードは直付けとなっていて、改造しない限り、ケーブルの取り換えは出来ません。

ついでに、スピーカーケーブル端子も、直配線の仕様です。

普段使っているバナナプラグには対応していませんが、ケーブルを通す穴が大きい為、バナナプラグを押し込みネジをきつく締めて固定は出来ています。

 

排熱はそれほど多くはありません。

天板がほんのり熱くなる程度でしょうか。

 

但し排熱のためのパンチングは天板のかなりの部分に広がりがあります。

導入最初の頃は、アンプに電源を入れると暫くしてから基盤が焼けるような臭い(半導体臭さ)がありました。P-202にもあった臭いです。

今は余り臭いも出なくなりました。

 

全体として、余り自己主張しない控え目なところが良いアンプです。

 

今回は、P-11の外形などについて触れて見ました。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase P-11


Accuphase P-11 その1 A34.2との比較

2024-06-02 09:22:14 | 音響機材/音楽再生

Uさん、おはようございます。

 

仕事が繁忙して、私的にもあれこれ忙しかったため、また更新が少し空きました。

このパワーアンプについて纏めておかないと次へ進めない気がするため、チャチャッとまとめていきます。

 

C-11を放出のち、P-11が手元に残りました。

一緒に手放しても良かったのですが、買値が少し高かったこと、修理をしたばかりで状態が良かったこともあり、直ぐに整理はしませんでした。

 

当時、パワーアンプとしてprimareのA34.2があり、これはPRE30とのコンビで使っています。

物は試しとばかり、P-11をPRE30と組み合わせた上で、A34.2と比較して聴いてみました。

P-11の方が、低音が深く沈み濃い音色で音の響きも良いです。

D級アンプのためか、A34.2は音があっさりとして少しガサツキもあり、どちらかというとストレートな音の出です。

 

PRIMAREコンビとして使ってきて、これはこれでさほど音に不満はありませんでしたが、P-11にあっさり負けてしまいましたから、A34.2はその後暫くして手放してしまいました。

 

 

この組み合わせだって、厳密にはどうでしょう、もう一つのところもあるのでしょうが、手元に機材ではこれ以外の選択枝はありません。

このまま暫く使い続けることになりました。

 

余り内容はありませんが、今回はここまでです。

 

これで失礼します。

さようなら。