Accuphase C-11、P-11 その4

2024-05-08 21:19:26 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

C-11について、もう少しだけ続けます。

 

Accuphaseらしく、ナリは小さくとも端子は豊富に揃っています。

XLR入力が2系統あります。

自宅環境では、DACを2つ繋ぎ、切り替えながら音の違いを確認するのに便利でした。

※PRIMARE PRE30も同じようにXLR2系統の入力端子があります。

 

1系統はCD用のバランス入力となっています。

C-202バランス入力と同じ仕様です。

通常のライン入力と音の違いはよく覚えていません。ほぼ同じだったのでは。

 

アナログ用の入力端子もあり、MM,MCとも利得を切り替えて使えるようです。

アナログプレーヤーは持っていませんから、音の質については何も語れずです。

 

電源ケーブルは、この時代の製品らしく直付けで交換は出来ません。

あれこれケーブルで悩まずに済み、却って都合が良いです。

 

GND端子がありますね。

昔自作した仮想アースがあれば取り付けて効果を見て見たかったところですが、とっくの昔に分解廃棄してしまって手元にありませんでした。

 

大きくて立派な電源ボタンが付いていますが、設計が良くないのか、これがぐらついたりポロっと取れていたする個体を見掛けます。

 

持っていたC-11は大丈夫でしたが、手持ちのP-11が入手時ぐらついた状態でして、音の出の不具合があった時に一緒に直してもらいました。

 

もう少し小さくても良いから、しっかりと固定されたものの方が良かったように思います。

 

c-11にはリモートコマンダーが付いています。

但し、購入した個体は本体だけでしたから、リモコンの操作性についてはお伝え出来ません。

 

ヘッドフォン出力もありますし、レベルも調整できる小ダイヤルが付いております。

が、これも使うことはありませんでしたから音の感じはお伝え出来ません。

 

電源を入れると、正面のパネルに入力選択したソースが赤い表示で灯ります。

ランプが劣化してしまったときのことを考えると、セレクターはダイヤル式で正面パネルに印字され、そこの表示を見ればよい体のものの方が精神的に良い気がします。

 

今書いた通り、セレクターはダイヤル式ではなく、小さく薄いボタン式です。

正面左側に横に5つ、縦に二つ、合計10個が綺麗に並んでいてデザイン上のアクセントになっています。

 

 

発熱についてです。

電源投入後、数時間使ってもそれほど熱くはなりませんでした。上蓋のスリットも後ろ側半分と、少し控えめな量です。

 

少し温まってからの方が本領を発揮か、音が滑らかだった気がします。

焼けた臭いは少ししたかな?記憶があまりありませんけれど。

 

そうそう、諸元中でお伝えしていないのが、重量。

Accuphaseのプリでは、25kg近くのものもありますが、c-11は10kgを切る軽さ(9.3Kg)。

その大きさと相まって、ハンドリングの容易さはやはり書いておきべきでしょう。

 

さて、C-11についてはこれぐらいでしょうか。

(アキュフェーズ製品としては)薄く軽く小さくてスタイリッシュな筐体に、不足の無い機能と美麗な音の出。

中古ショップでは滅多にお目にかかれませんから、今後もオークションでの入手が中心となるでしょう。

 

このアキュフェーズの異端児も、他の機種と同じ様に、オークション価格がじわりじわり値上がりしています。

良個体が減り、なおかつ年代的にもメンテナンス前提での購入となるかもしれませんが、Accuphaseでは、場合によって修理不可の機種になっているところが少し痛いところです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

※タイトルに、c-11、P-11と両者を並べておりますが、実のところ投稿内容ではP-11はほぼ触れておりませんでした。

次からは、P-11に絞って少し書いていきたいと思います。

 

#Accuphase、C-11


Accuphase C-11、P-11 その3

2024-05-06 13:14:59 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんにちは。

今回の投稿は、C-11の音質面以外について、当該機種の良いところ・気づいた点を書いていきます。

 

まず、サイズです。

Accuphaseでは例外的にスリムで、相対的に小型の筐体になっています。

 

但し、”ミニコンポ”のようなハーフサイズではありませんし、TEACのリファレンスシリーズのように、”私はA4サイズです”みたいな出で立ちでもありません。

 

遥か昔、Technicsが”コンサイスコンポ”なるものを作っていましたが、あんな風な雰囲気の機種で、幅はコンサイスコンポと違って、フルサイズ(約45㎝)ですけれど、奥行きが短く、高さが低めです。

 

この、背の低い(約10㎝)、というのは自分的にはかなり良いです。

他に所有している機材も、背が低いものが多く、視覚的にシステム全体のバランスが取れています。

 

高さがあるとですね、どうしても視覚的に重く感じられて、野暮ったい気が、個人的に少しします。

(AVアンプが大概そうですね。だから皆、ボディの色を黒っぽいものして目立たないようにしているのかな)

 

大きくて重くて立派、それがオーディオらしくて良い、という意見はあるでしょうし、これが肝心の音質に繋がっているのであれば、それは仕方のないことです。

 

話が逸れました。

奥行きが短い(約33㎝)のも好都合です。

自宅のラックは奥行きが無いですから、機種選定は、常に条件として奥行きが短めのものということが付いてきます。

 

要するに、C-11はスタイリッシュさ・デザイン面を優先した少し異質な機種なのです。

恐らく発売当時はミニコンポが隆盛を誇っていた時期であり、Accuphaseとしても営業上、出来るだけ時代に沿った形での製品を、ということになったのではないでしょうか。

 

でも売り上げは会社が期待したほどでは無かったようですね。

後継機はありません。

デジタルプリアンプにしろ、AVアンプにしろ、Accuphaseが主流・本流から外れて、挑戦してみてうまく行かなかった分野は、潔く撤退しています。

 

ということでAccuphaseでは貴重な(相対的にコンパクト)機種なのですけれど、その希少種、自分とは、肝心な音質面で相性が今一つという結果となり、手元に保持することが出来ませんでした。

 

ひょっとしたらサイズと引き換えに、少し音質面で妥協した(悪いという意味ではなく、商品の性質上、結果として音質第一とはなっていなかった)ところがあったのではないかとも思ったりもします。

多分、違うでしょうけれどね。

 

次です。

C-11は、”STEREO PREAMPLIFIER”です。

頭に”PRECISION”は付いていませんが、”STEREO CONTROL CENTER”ではありません。

世の中には、Accuphaseのベーシックモデルを、プリアンプではない、コントロールセンターだといって蔑む人がいます。

 

世間の一般の感覚では、それなりに高額な製品であるAccuphaseの下位モデルを卑下する理由は判りませんが、2000シリーズなどを揶揄するそういう人に対しても、”PRECISION”ではありませんが、”STEREO PREAMPLIFIER”です、と抗弁することは出来ます。

ただ、余り説得力はありませんね、気分の問題です。

 

C-11は、今書いたように”プリアンプ”ではありますが、何故かトーンコントロールが付いています。

コンペンセータースイッチももちろんあります。

 

アキュフェーズのプリアンプは、コンペンセーター(ラウドネス)スイッチしかついていないものが多く、トーンコントロールが付くと、皆コントロールセンターになっていたような気がします。

 

Accuphaseに通暁しているわけではありませんから、間違っているかもしれません。

でも正しかったら、この点でもC-11は例外ですね。

操作した感じでは、トーンコントロールもコンペンセーターも、やんわりと効いてくるものでした。

C-202のコンペンセーター(かなり効果がありました)とはこの点も違っています。

※見えずらいけど、テープコピーの右側2つ目がコンペンセータースイッチ(+6dB(100Hz))です。

 

でも付いているのと、いないのではそれなりに違いがあります。

トーンコントロールが付いていれば、積極的にこれを使って、自分好みの音に近づけます。

自分としては、だから、Accuphaseではプリアンプよりも、コントロールセンターの方が都合が良いです。

 

それと、Accuphaseのアンプに大体ついている、アッテネーター。

何気ないものですが、レベル合わせでこれが結構使えて便利です。

また話が長くなりましたので、続きは次回にします。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase、C-11


Accuphase C-11、P-11 その2

2024-05-05 09:35:32 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんにちは。

 

C-11を導入したとき、まだパワーアンプにPRIMAREのA33.2を使っていました。

既にATOLL PR300signature は手放していましたから、パワーはそれしかありません。

 

 

それで、どうにも今一つなプライマーコンビのPRE30を外し、C-11と繋ぎ合わせて音を出しました。

さて、こちらの組み合わせも、どこかちぐはぐな感じで良い音になりません。

 

 

※頻繁に組み合わせを変えますから、プラグの抜き差しの手間を省くため、A33の裏側を前にしています。

 

それでも暫くはパワーアンプに繋ぐプリをPRE30にしたり、C-11にしたりして色々と試してみました。

ですが、やはり納得がいかないため、ここはパワーも同じ会社のものか、ということで、遅れてP-11を手に入れました。

 

 

 

C-11はオークション経由でしたが、こちらはリサイクルショップからです。

もっと古いアキュフェーズはしばしば売りに出ていましたが、80年代中期以降のものは珍しいことです。

 

オークション相場より、金額が高めでしたから少し悩みました。

しかし保証のこともあり、発送をお願いすることにしました。

 

両者が揃ってから、組み合わせて音出しをします。

…。

 

 

美音で綺麗な破綻の無い音、アキュフェーズらしさは少し感じられます。

でも、何かこう、こちらにぐっと来るものがありません。

久しぶりのアキュフェーズだから、もっと感動するものを期待していました。

 

 

ごく普通の綺麗な音です。

嫌なところはどこにもありませんが、力強さにはチョットだけ欠けたような感じです。

 

少し平坦な感じに鳴ります。前に出て来るようなところがありません。

荒っぽさとは無縁の、大人しい優等生タイプの音の出方です。

 

同じような年代のはずですが、C-202とは印象がかなり異なります。

違っているのは、パワーアンプが当時は元気一杯のATOLLだった事、FocalのCHORUS826Eと、少し大き目のスピーカーだったこと。

 

それにしても、この単に綺麗な音というだけという感じに受け取れてしまったこの機種において、アキュフェーズが何を目指したのが判らないという困惑が自分の中で生じました。

 

サイズ感や機能面、デザイン面では、文句のつけるところも無く、満点なのですけれど、肝心の音にあまり共感が出来ません。

悪くはないのですが、音にこれといった特徴がありません。

 

それと何となくぼんやりしているところが感じられるのは、個体が古い為でしょうか。

C-11,P-11共に本当はメンテナンスしてから音を聴くべきだったのかもしれません。

 

そうこうしているうちに、片方のチャンネルから音が出なくなりました。

プリかパワーアンプかをあれこれ調べているうちに、結局、原因がP-11であることが判明、修理のため機材を発送箱に梱包し直して、購入店に発送します。

 

さて、これでまたC-11が浮きました。

C-11はアキュフェーズで完全な修繕が出来ない機種としてリストアップされており、長期的に使うとしたら、今後に不安が残ります。

 

また、買った個体はオークション経由で万一の保証もありません。

C-11のように、突然どこか故障ということも困ります。

 

音にも満足できず、何だかモヤモヤしている。

ならばと、動作の不安が無い今、売ってしまってもさほど損もないだろうと考え、元来たように、C-11をオークション経由で手放してしました。

 

 

手元にあったのは、2箇月ほどでしょうか。

欲しくて仕方が無かった機種ですが、”思ってたんと違う”というオーディオあるあるで、早期の脱落と相成りました。

 

P-11が戻ってくる前にです。

少し早まったかな、ということについては、手を胸に当てて、「C-11手放して失敗したか、再度手に入れたいか」と自問してみたところでは、「そんな気はこれっぽちもない」という答えが返ってきますから、やはり放出してよかったのです。

 

それが一年ほど前の事だったでしょうか。

随分以前の事に感じられます。

 

もう少しC-11,P-11について続けます。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase C-11


Accuphase C-11、P-11 その1

2024-05-04 12:33:16 | 音響機材/音楽再生

Uさん、お久しぶりです。

 

以前から記事にしようと思っていたものですが、それが延び延びになっていました。

(延ばし延ばししている投稿内容だらけですが、出来ればこれから少しずつ更新していきます。

あれっ、前にも似たようなことを言っていましたっけ。まあいいでしょう。)

 

さて、タイトルの音響機器です。

昨春のことでしたか、今一つ納得のいかない音を出す、PRIMARE PRE30に替わる、もしくは、換わり得るプリアンプを探し続けていたところです。

心の隅に引っ掛かっていたのは、C-202で音の琴線に触れたAccuphaseの製品です。

 

どうしてもAccuphaseに回帰したい想いが断ちがたく、モヤモヤしたものを引きずっていました。

同社の製品は高額ですから、どうしても中古狙いになります。

 

サイズも大きく(自宅ラックの奥行きに制限あり)、重量も嵩みますから、インテグレートアンプは不可です。

セパレートアンプにしても、出来るだけ小型ものものが良く、となると自ずと製品は限られました。

 

当初は、C-2000に狙いを付けていましたが、どういうわけか手に入りません。

チャンスは何度もありましたが、ちょっとの事で躊躇しているうちに直ぐ売り切れです。

 

例の決断力不足・優柔不断のせいです。

自分のせいもありますが、何だかこれは神様の采配、運命なのかもしれないとすら思っています。

 

そんな中、何とかオークションで入手出来たのがC-11です。

C-11は、C-202を手に入れるときからどちらにするかを悩んでいた機種です。

C-202を手放したのち、C-11も何度か入手のチャンスがあったのですが、C-2000と同じように見逃し続きになっていました。

 

C-2000以外の機種では、C-260辺りからC-270VにかけてのC-202とさほど変わらない機種が良いのではないかと思いましたが、当初の次点でもあったC-11にしたということです。

 

ある個体がオークションに出品されたのを見、金額の動きが少なさそうな気配を感じて入札を行いました。

確か、出品金額で落札出来たと思います。他の人からの応札はありませんでした。

 

恐らく、リモコンや取扱説明書が無かったせいではないかと思います。

こうしてようやっと目指していた機器が手元に届きました。

 

 

今回はここまでです。

ではこれで失礼します。

 

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase C-11