Uさん、こんばんは。
オンキョーのについてはもうこれっきり、と先の投稿で書きました。
嘘です。関連する投稿を一つ忘れていました。
本当にこれを最後としますので、どうぞお許しください。
さて、タイトルの問です。
これはそうとも言えません。
マーケット自体がかなり縮小しているからです。
ピュアオーディオでは、かなり以前から、オンキョー・パイオニア製品が市場から事実上無くなってしまっているため、事業会社の倒産は、市場への影響は限定的と考えられます。
そして両者がやはり生産していたAVアンプを始めとするAV関連機器は、国内メーカーではヤマハ・DMの寡占となりました。
ソニーは片手間にやっていますからこの際無視します。
ピュアオーディオ同様、2社減って3社になっても、残りの3社のパイの分け前はほとんど増えないでしょう。
なぜかというと、AVだって、以前ほど盛況といえる状況にはないからです。
ピュアオーディオもダメですけれど、AVも早晩駄目になるでしょう。良く分かりませんが、ひょっとしたらもう駄目になっているかもしれません。
そもそのAVの導入というのは、初心者には壁が高いものがあります。
多チャンネル化に伴って、何台ものスピーカーを必要とするのはそもそも酷です。だから、少ないスピーカー数で、多くのスピーカーの効果を出すバーチャルサラウンドが大変流行っています。
いくら自動化が進んでいるからと言って、機器設定やルームアコースティックなどは難しいものがあります。
導入機器も多く、初期投資額もばかになりません。
果たしてあのような大きな画面が必要でしょうか。
皆、スマートフォンの小さな画面を見て、イヤーフォーンの音で満足しています。
4Kや8KのTVが次第に安くなってきているから、買い替えの際、より大型の液晶TVやOLEDのTVを選ぶ人が増えていますけれど、そもそも高精細のパネルを必要とする人はそんなに多くはないでしょう。
いつかTVの不況が来るような気がします。
そしてそれは、DVDは流行ったけれど、ブルーレイは今一つだったのと同根のように感じます。
AVアンプ・マルチスピーカー、プロジェクターに大型ロールスクリーンなんて、古びた思考の男の破れかけた夢;AVルームの3種の神器。
既に導入しようという男気?のある人達はことごとく、AVをやっていまっていて、これからAVをやろうという人なんて本当に少ないのではないでしょうか。
さて、
ピュアもAVもダメ。
ということで、残ったメーカーも現状維持が精いっぱいでしょう。
ですから、ピュア・AV含めて、タイトルの回答は、”ほぼない”ということが出来ます。
今後を考えてみましょう。
残っているメーカーで怪しいのがラックスマンです。
既に盟友のアキュフェーズとは決定的な差を付けらました。
ラックスマンは既に中華メーカーではあるけれど、そういうこと(所属の問題)ではなく、オンキョーのように完全に事業休止となる可能性があります。
なんとなく製品展開の行き詰まりが感じられます。
TADは残り、デジタルアンプに注力しているSPECは厳しくなる。
Panasonicは再撤退。
SONYはピュアからはそろりと姿を消し、AVでお茶を濁すことになるでしょう。
最終的に残りそうなのは。
アキュフェーズ、そして業務用のTASCAMを擁するTEAC(ESOTERIC)と考えています。
残る総合オーディオメーカーのヤマハはどうでしょう。
本業の楽器製造ではそこそこ堅調そうですから、AV・ピュアオーディオを支える余地がありそうです。
両事業のシナジーを考えますと、音響部門を切る捨てることはないでしょう。
TASCAM同様、業務機部門があり、PAにおける強さがあるのもその理由の一つです。
さらに、YAMAHAは、AVでの決定的なアドバンテージがありますから、その余勢をかってピュアでも生き残ることでしょう。
但し、ピュアオーディオのラインナップは縮小しているかもしれません。
DMホールディングスは、B&W、Daliがいる限りは安泰ですけれど、この両者が無くなれば、忽ち母屋は傾くかもしれません。
さて。
これから、ピュアオーディオの世界に新たに入ってくる若い人はどれくらいいるでしょう。
地味な服を着た高齢者ばかりが徘徊する、グループホームようなピュアオーディオ売り場。
そんな場違いなところで、フルサイズの新品のオーディオ製品を買う若い世代なんて、どれぐらいいるのでしょうか。
今時、オーディオ機器にロマンを持つ人なんて…。
でも、そういう若い人達がいなければ、そもそもメーカーがいくら頑張ろうと、日本のピュアオーディオ界はもはや終わりです。
あぁ、もう終わっているのかな。
こんど、お店に行って確かめてみましょう。
とっても悲しい気分になりそうですね。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。