残ったメーカーは残存者利益を得られるか

2022-05-17 21:16:55 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

オンキョーのについてはもうこれっきり、と先の投稿で書きました。

嘘です。関連する投稿を一つ忘れていました。

本当にこれを最後としますので、どうぞお許しください。

 

さて、タイトルの問です。

これはそうとも言えません。

マーケット自体がかなり縮小しているからです。

 

ピュアオーディオでは、かなり以前から、オンキョー・パイオニア製品が市場から事実上無くなってしまっているため、事業会社の倒産は、市場への影響は限定的と考えられます。

 

そして両者がやはり生産していたAVアンプを始めとするAV関連機器は、国内メーカーではヤマハ・DMの寡占となりました。

ソニーは片手間にやっていますからこの際無視します。

 

ピュアオーディオ同様、2社減って3社になっても、残りの3社のパイの分け前はほとんど増えないでしょう。

 

なぜかというと、AVだって、以前ほど盛況といえる状況にはないからです。

ピュアオーディオもダメですけれど、AVも早晩駄目になるでしょう。良く分かりませんが、ひょっとしたらもう駄目になっているかもしれません。

 

そもそのAVの導入というのは、初心者には壁が高いものがあります。

多チャンネル化に伴って、何台ものスピーカーを必要とするのはそもそも酷です。だから、少ないスピーカー数で、多くのスピーカーの効果を出すバーチャルサラウンドが大変流行っています。

 

いくら自動化が進んでいるからと言って、機器設定やルームアコースティックなどは難しいものがあります。

導入機器も多く、初期投資額もばかになりません。

 

果たしてあのような大きな画面が必要でしょうか。

皆、スマートフォンの小さな画面を見て、イヤーフォーンの音で満足しています。

 

4Kや8KのTVが次第に安くなってきているから、買い替えの際、より大型の液晶TVやOLEDのTVを選ぶ人が増えていますけれど、そもそも高精細のパネルを必要とする人はそんなに多くはないでしょう。

いつかTVの不況が来るような気がします。

 

そしてそれは、DVDは流行ったけれど、ブルーレイは今一つだったのと同根のように感じます。

AVアンプ・マルチスピーカー、プロジェクターに大型ロールスクリーンなんて、古びた思考の男の破れかけた夢;AVルームの3種の神器。

 

既に導入しようという男気?のある人達はことごとく、AVをやっていまっていて、これからAVをやろうという人なんて本当に少ないのではないでしょうか。

 

さて、

ピュアもAVもダメ。

 

ということで、残ったメーカーも現状維持が精いっぱいでしょう。

ですから、ピュア・AV含めて、タイトルの回答は、”ほぼない”ということが出来ます。

 

今後を考えてみましょう。

残っているメーカーで怪しいのがラックスマンです。

 

既に盟友のアキュフェーズとは決定的な差を付けらました。

 

ラックスマンは既に中華メーカーではあるけれど、そういうこと(所属の問題)ではなく、オンキョーのように完全に事業休止となる可能性があります。

なんとなく製品展開の行き詰まりが感じられます。

 

TADは残り、デジタルアンプに注力しているSPECは厳しくなる。

Panasonicは再撤退。

SONYはピュアからはそろりと姿を消し、AVでお茶を濁すことになるでしょう。

 

最終的に残りそうなのは。

アキュフェーズ、そして業務用のTASCAMを擁するTEAC(ESOTERIC)と考えています。

 

残る総合オーディオメーカーのヤマハはどうでしょう。

本業の楽器製造ではそこそこ堅調そうですから、AV・ピュアオーディオを支える余地がありそうです。

 

両事業のシナジーを考えますと、音響部門を切る捨てることはないでしょう。

TASCAM同様、業務機部門があり、PAにおける強さがあるのもその理由の一つです。

 

さらに、YAMAHAは、AVでの決定的なアドバンテージがありますから、その余勢をかってピュアでも生き残ることでしょう。

但し、ピュアオーディオのラインナップは縮小しているかもしれません。

 

DMホールディングスは、B&W、Daliがいる限りは安泰ですけれど、この両者が無くなれば、忽ち母屋は傾くかもしれません。

 

さて。

これから、ピュアオーディオの世界に新たに入ってくる若い人はどれくらいいるでしょう。

 

地味な服を着た高齢者ばかりが徘徊する、グループホームようなピュアオーディオ売り場。

そんな場違いなところで、フルサイズの新品のオーディオ製品を買う若い世代なんて、どれぐらいいるのでしょうか。

 

今時、オーディオ機器にロマンを持つ人なんて…。

でも、そういう若い人達がいなければ、そもそもメーカーがいくら頑張ろうと、日本のピュアオーディオ界はもはや終わりです。

あぁ、もう終わっているのかな。

 

こんど、お店に行って確かめてみましょう。

とっても悲しい気分になりそうですね。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 


これからの写真は細々と

2022-05-17 07:14:34 | 写真撮影/撮影機材

Uさん、朝から連投です。

お許しください。

 

ゴールデンウイークに、Canon EOS-1DMk4や何やらを携えて、あちらこちらに写真撮影に出掛けたにも拘わらず、急速に写欲が落ちてきました。

このブログを始めた頃にも、カメラへの関心が落ちて来た、写真撮影のやる気が落ちて来た、などと記録しましたが、あれ以上の深刻な感じで、写真なんて、もうどうでもいいやといった感じです。

 

この一年ほど、かなりカメラの数を増やしました。

その反面、NEX-7というカメラに出会ってからは、645Dなど、これではくては、という機種を除き、NEX-7以外のカメラの存在がどんどん鬱陶しくなってきています。

まぁ、NEX-7も落下させてからは、十分ぞんざいに扱っています。大事な存在ということではありません。

 

写りも何も、兎に角、これでいいや、なんでもいいや、というイージーな感覚になっています。

 

それで、

NEX-7が殊の外良かったから、次にようにも思います。

デジタルカメラは、DSC-S70で始めましたから、そのままずーっとSONYで良かった。

 

いやデジタル一眼レフの出来は悪かったから、SONYの選択肢はないですね。SONYがミラーレス機を発表するまでは、デジタルカメラで継続しておけばよかったということです。だから20台以上SONYを選びました。でも、我慢できず他のメーカーへ、が現実です。

 

しかしながら。

Canonに浮気したり、あれこれ散々彷徨って結局不幸になりました。

SONYは好きなメーカーではありませんが、カメラ選びで辛くなるならそれ一本で良かった。

 

で、話は戻します。

小さなころから続けて来た、写真撮影、カメラいじりの趣味です。

ここいら辺りで、ひとまず終いにします。

 

手持ちのカメラ・レンズも少しづつ手放して細々とやります。

写真撮影そのものも面倒です。家人の写真も撮らなくなりました。

 

特段、カメラでなくてもいい感じ。

このGW、初めてスマートフォンを撮影に持ち込みました。

 

iphoneの使い方が分からないものだから、勝手にライブになったり、ブーストになったり、兎に角、良く分かりませんが、ソフトウェアが良く出来ているのか、適当にやっても綺麗な写真、普通の人が見たら十分綺麗な上手な写真が撮れます。

今更ですね。

まぁ、どうでも良いです。

 

これからもカメラを新たに手に入れることはあるのかもしれませんが、それは写真撮影を趣味にしていたり、カメラに興味を持っている人の行動としてではなく、ごく普通の人が、家族写真を撮るために、とりあえず一家に一台、みたいな感覚の行動です。

 

その方が幸せになれます。

 

 

ではこれで失礼します。

今日も良い一日を。

 

 


最後にONKYOについて語る

2022-05-17 06:45:28 | 世評

Uさん、おはようございます。

 

本日は、勤務日ですが、早く目覚めましたから、思い立ったことを記録します。

 

前回の投稿でオンキョーについてのコメントはこれで終わりにするとしましたが、すこし自分でも分かりずらかったため、整理のつもりでレビューしておきます。

 

<事象>

・これは縮小するマーケットに対する参加プレーヤーの許容に係る構造的反応で、競争力を失ったメーカーが市場からの退出を余儀なくされたということにすぎない。従来のピュアオーディオの市場では、もはや弱者に与えるパイの余地がない。パイが拡大するポータブルオーディオやハイレゾの世界では、毎年新たなプレーヤーが参入している。ピュアオーディオのマーケットが拡大もしくは過去のように大きければ、オンキョーの経営状態が多少問題があろうと、モノは売れて、事業存続は出来ていたと思われる。

・オンキヨーは、多角化という経営の失敗と、それによる資金の枯渇で製品開発の能力を失い、製品競争力が落ちて、さらにモノが売れないという、マイナスのスパイラルに陥った。

・DAPの世界では、既に巨人のAPPLEとロングタームプレーヤーのSONYがいて、さらに中華メーカーや欧州のメーカーが多数参加、次々と新しい商品を投入。オンキョーは、DAPでは後発であり、ネームバリューも無いこともあって、発売した少数のモデルは性能差やバリューフォーマネー低さもあって、それらに埋没した。

・オンキヨーが仮にアキュフェーズのように、頑なに従来からのピュアオーディオ製品のみに注力・継続していたとしたらどうだろうか。やはりラックスマンのように、外資に買われていただろう。その差は何か。アキュフェーズは、マッキントッシュを標榜することを古くから明言している。守るべきもの、目指すべきもの・訴求したいものが明確にあり、起業の精神を失わずにいる。

 

小難し事を書いたから、余計分かりにくくなりました。

以上です。

ではごきげんよう。