黒い瞳のジプシー生活

生来のさすらい者と思われた私もまさかの定住。。。

都は花だった時代

2009-11-29 22:47:39 | 日常
先週まで「天地人」を放送していた時間帯で、
今夜から新たに「坂の上の雲」が放送されている。
私は原作を読んだこともなければ
「秋山兄弟」という主人公たちの存在も
初めて知ったというありさまなので、
今年はレビューも書かずにせいぜいおとなしくしていたい。

ウィキペディアによれば、「坂の上の雲」は初め
1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)にかけて
『産経新聞』に連載されたものらしい。
ほぼ同時代に流行した歌には「大ちゃん数え唄」(昭和45年)、
「東京」(昭和49年のもので、「マイ・ペース」という
アーティストによって歌われたらしい)というのがあるが、
これらの歌はいずれも東京という場所を
「花の東京」「花の都」などと呼んでいるのである。
ひたすら中央志向の「坂の上の雲」の主人公たちを観るにつけ
私はこれらの歌を思い出さずにはいられなかった。
若者が中央志向なのは、何も昭和40年代までの昔話ではない
(つまり現代でも同じだと思う)のだろうが――
ただしかし、昨今の日本で流行している歌に「花の東京」とか
「花の都」などという類のフレーズが出てくるような歌は、
果たして存在するのだろうか??
現代の中央志向の若者にとって、
「都」とは一体どういう所なのだろうか。
もしかすると現代の中央志向の若者にとっても
「都」は「花」なのかもしれないが、
もし「花」とは趣が異なるというのであれば。


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