これってやはり化石? 私のライフスタイル!

ひともすなるブログなるものを、われもしてみむとてするなり

ちあきさんとの出会い … インターネットあればこそ ネットは素晴らしい

2010-12-11 | 着物
当時(6年前)、私は和裁士の資格と和裁教師の資格を持った本職の方に和裁を習い始めたころでした。

とても丁寧に詳しく教わったので 今の自分があるのですが、先生の言われる私の寸法の出し方が 自分の手持ちの着物の寸法より幾分違っていたのです。 

また 技術の高さは別にして 考え方が今風ではないなぁと思うところもありました。(古いと言えば語弊がありそうです)
先生がご高齢ということと、大変小柄で145cmもなかったことも、私の寸法で揉めた理由かもしれません。

私が希望する寸法を 男並みと言われて 『そんなに長い腕は切っちゃいなさい』 なんて 冗談で口にするほどでした。

和裁の本を読んだり ネットで調べたりして 自分の主張を少々押して決めたのが今の寸法なのですが、たぶん先生のところに教わりながら 口答えしたのは私ぐらいだったのだと思います。

しかし 長い時間かけて仕立てを習い、自分で仕立てたものを身につけるのですから、私も言われた寸法を 『はい、わかりました』 と従えない思いがありました。

肩幅と後ろ幅の差が一寸以上(3.8cm)以上とるのは 脇の縫い込みがつれるから出来ないとか 袖幅は9寸以上はとったら 上のはおり物の寸法が出せなくなるから駄目だとか、確かに言われると納得できる事もあり、今でも忠実に守っています。

しかしその寸法も 私が一生懸命主張して やっと認めてもらえた寸法でした。

そんな時、和裁人という大型のサイトから 相模原の仕立屋というウェブページにたどり着きました。

まだブログがない頃のことです。 その相模原の仕立屋のちあきさんという方の日記がとても丁寧で お仕立てされた着物が毎回アップされていて 見て読んで楽しいものでした。

そこで 私はおそるおそる寸法についての相談と美容仕立てなる仕立て方について教えていただきたい旨のメールをちあきさんに出したのです。

すると とても丁寧なお返事をいただいたのです。 しかも メールでわからなければ電話でもどうぞとありました。

その時ほど 世の中は素晴らしい時代になったなぁと思ったことはありません。

ちあきさんは 見ず知らずのネットの向こうの人間に それは丁寧に時間を割いて 私の質問に答えてくださったのです。 もちろん無料です。

そしてそのメールの最後に 和裁人口が増えることは嬉しいことです とありました。

ちあきさんのウェブサイトは その誠実なお人柄がにじみ出ているのですが、個人的にいただいたメールは 私が勝手に抱いていたイメージを確信させるものでした。

当時から私のパソコンは三代目になりました。 ほぼすべてのメールはパソコンが変わるたびに 完全消去させています。

もちろん例外はいくつかあるのですが、お目にかかったこともない方のメールで USBに保存したのは ちあきさんからいただいたお返事一通のみです。

そのメールをここに転記します。(名前、メールアドレス、電話番号は変えてあります)




 電子メールアドレス
From: "おたかさん" <marumarumaru@k4.dion.ne.jp>
To: <marumarumaru@nifty.com>
Sent: Tuesday, May 18, 2004 2:42 PM
Subject: 教えて頂けますか?


川崎在住のものです。着物は好きですが、いろいろな事情で遠ざかっていました。
一大決心して この2月より 近くの和裁教室の先生に教えて頂くようになりました。が 私は昭和30年生まれで 大学の家政学部で和服について習った程度で 鯨尺との戦いがまずのスタートでした。

私が教えを請う先生は 今年78歳のかなりの高齢者です。ご自分の仕立てが一番すばらしいと思っていらして、実際すばらしい技をお持ちですが、若干時代のずれを感じます。というのも 私は身長165.4センチ 体重53キロ バスト寸法82センチ 洋服では袖丈58センチ 肩幅38センチ 和服では肩幅33センチ 袖幅34センチ で仕立ててもらっていました。 いわゆる若い頃から体型がほとんど変わって いないやせた部類です。

その私の仕立て寸法を 肩幅8寸5分 後ろ幅 8寸 前幅6寸5分 褄下2尺 おくみ幅:4寸 合褄幅:4寸 袖幅:9寸で仕立てるようにとのことで2作目の作品を紬のあわせで仕立て始めました。

ところが 実家の母は 染めと紬の仕事をしていて( 染めではお客様の体型に合わせて訪問着などの絵付けを京都に発注していましたが)私の体型では上記の寸法では無理があると言うのです。 

自分で仕立てるのであったら、特に褄下寸法は2尺2寸 肩幅は8尺8寸 袖幅は9寸 また着物を着たときにきれいになるように美容仕立てという膝より少し上のあたりから裾にかけて 私の体型なら裾幅を5寸ずつ脇でつめて仕立てた方がよいというのです。

実際に仕立てに出すときに 腰回りの大きい人や細い人の場合 そのように注文して仕立てを出していたと のことです。このような裾を細く(いわゆるロングのタイトスカートのような感じだそうですが)する仕立てをご存じでしょうか。

教えて頂けたら幸いです。


というメールでした。

この私の出したメールに返していただいたのが以下の文です。

 差出人: ちあき [marumarumaru@nifty.com]
送信日時: 2004年5月19日水曜日 14:40
宛先: おたかさん
件名: Re: 教えて頂けますか?

メールありがとうございます
私、相模原の仕立て屋ことちあきともうします。
さてご質問ですが、あなたのように背が高くやせた体型の方は一番着物が仕立てにくいのが事実です。

体重からみておそらくは昔の女並み寸法、後幅7寸5分、前幅6寸、抱き6寸、おくみ幅4寸、合褄幅3寸7分で宜しいのではないかと思いますが、裄が長いのでこの後幅では脇がつってしまいます。裄はお母様のおっしゃる寸法でよいと思います。

褄下はあなたの身長では2尺2寸は欲しいです。
2尺では身長150センチの私の寸法です。
身丈も肩から4尺4寸~5寸はひつようかとおもいます。
褄下が短いとおはしょりから衿先が出てみっともないですから衿先が5分以上でない寸法に仕立てる必要があります。

お母様のいわれるように腰から下を細く仕立てる方法ですが
身幅と裄が一寸以上違う場合はそのようにしないと脇がつります。

あなたの場合肩幅8寸8分、後幅7寸8分にすると良いと思いますが、へらつけのとき、肩から2尺から2尺1寸のところで後幅を7寸8分とって、肩まで斜めにまっすぐへらつけします。こうすると脇のつれが解消されます。
あとは裾まで7寸8分でへらつけしますがもっと細くしたければ裾を7寸5分にします。

前幅は6寸~6寸3分でよいと思いますが、問題は抱き幅です。
バスト82センチでは6寸で充分ですが、裄の長い着物は下の方から寸法を出してくるのでどうしても抱きがひろくなってしまいます。
そこで反物の耳から衿肩あきのたち切り寸法から1分少なくした寸法をおくみの剣先にきめます。たとえば衿肩あき裁ちきり2寸5分なら2寸4分、2寸7分なら2寸6分です。

ちなみに私はやせた人の着物でも衿肩あきは裁ちきり2寸7分にしています。
2寸5分では着たときに衿付けのきわにしわがよりやすくなるからです。
合褄幅はおくみ幅より3分少なくしたほうが着付けのおさまりが良いですし、やせたひとならなおさらです。

合褄幅を少なくしないのは太った人の着物の仕立て方です。
最近はあなたのような体型の方が増えたので脇をつらせずにきれいにおさめるのがたいへんです。

肩幅と後幅の差は1寸が限度でそれ以上になると耳に切り込みを入れないと無理です。
1寸の差でも布によっては斜めに曲げ始める部分に切込みを入れないとおさまらないこともあります。

昔の和裁では脇にまっすぐ鋏を入れることは厳禁でしたが、こう日本人の体型が変
わってくると古いやり方にとらわれていてはますます着物人口が減ってしまうので和裁をする人も頭を切り替えなければならないと思います。鋏を入れても洗い張りやさんが綴じてくれるので仕立て直しに支障はありません。昔のように着物をお布団にすることもなくなりましたから・・・・

以上私のやり方をご説明してきましたがあなたの先生との兼ね合いもあると思います
ので
その辺はよしなになさってください。和裁人口が増えるのは嬉しいことです。
またご質問がありましたら電話でもけっこうですから何時でもご質問ください。
電話 123-456-7890
*****************
ちあき 


という とても丁寧な内容のものでした。

私はこのメールをいただいた頃 まだ鯨尺で和裁を始めて数カ月した経過しておらず、いただいた寸法を センチに直したり、ノートに製図したりして一生懸命理解しようと努めたものです。

その後 お知らせいただいた電話に、不躾ながらもお電話させていただき相談願ったことも有りますし、ちあきさんがブログに載せられた着物や羽織など 見て不思議に思ったりしたことも コメントという形で質問させていただいています。

いつも丁寧にお返事くださるほんとに誠実なお方です。

そして驚くことが もう一つあります。

現れては消えるブログやウェブサイトが多い中、ちあきさんのブログは何年も続いていることです。

ほんとに見習いたいことがたくさんあるお方です。

私がこのブログをちょっと真面目に綴っておこうと思った理由は 自分のライフスタイルを プーサンや孫たちに書き残したいと思ったことがあります。

今はさほど関心のないテーマやライフスタイルでも いつか興味を持った時の参考になればいいかなとの願いがありました。

もうひとつは 日頃の試行錯誤の生活を画像を一枚でも多く使って書き綴ることで ネットの向こうの知らない人の役に立つことがあるかもしれない、との思いもあるのです。

ちあきさんからいただいたお返事がきっかけであるのは、改めて言うまでもありませが。 
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小千谷紬の袷 … 仕立て上がり時の覚え書き

2010-12-10 | 着物
12月3日に仕立てあげた小千谷紬の袷の着物。 押しも終わり たとう紙で借り仕舞していたものを 今日写真に撮りました。

この紬の色は 赤福のあの上品な小豆あんの色にそっくりなのに、私のデジカメでは色が出ません。 残念です。

渋めの紫というか、あずき色は大好きな色です。

この反物はネットで買ったもの。 たぶんヤフーのオークションだったと思うのですが、何年も前のことでもないのに、はっきりと覚えていません。 (もしかしたら 去年?)

惹かれたのは 色と柄なのですが、最終的な決め手は伝統工芸品のマークでした。

伝統工芸品のマークが付いていれば、ネットで買ってもそんなに大きな失敗にはならないだろうとの思いでした。



今回は とびとびの柄が一方付けに入っていたので デジカメでいくつか写真をとって 柄の配分を決めました。

もう一つ 今までと変えた仕立ては 裾を2分ほど細くしたことです。


クリックで拡大図へ

ヘラ付けは上のようにしたのですが、いつもとの違いを比べて 印を入れてみると下の図のようになります。

クリックで拡大図へ

そして その差をわかりやすくしたのが次の写真です。



この仕立て方は 初めての袷を仕立てて実家の母に見せた時に 私の体型だと、裾を細く仕立てる美容仕立てにした方がいいと言われて知ったのが最初です。

しかし母は自分では仕立てはしないし、膝上ぐらいから裾にかけて細くすればいいような事を言ってくれただけでした。

そして その疑問と問題点を解決してくださった方が 会ったこともお話したこともない相模原の仕立屋というウェブサイトを立ち上げているちあきさんという方でした。

次回は ちあきさんという私の仮想空間での和裁の師について 書きとめようと思います。
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柚子のママレード … マイレシピ完成です

2010-12-09 | 食 手作りデザート おやつ
ママレード作りは苦手で もっぱら妹に作ってもらっています。

それでも私が過去に二回作ったママレードは 家族から好評でした。 二回作ったことがあるのではなく、何回もこれまで作っています。 そのうちのたったの二回です(トホホと涙が出てくる出来栄えです)

そのうちの一つは、去年の今頃 柚子で作ったママレードでした。

房総にドライブに行った時、農家の庭先の無人販売所で買ったもので作りました。

それで今年も気をよくしてまたまた挑戦してみました。

先月末に平泉の帰りに寄った栃木の太田原の温泉で売っていた柚子が 綺麗で安かったので ついつい4袋も買ってしまったのです。 一袋百円でした(消費税込み)



冷蔵庫の野菜室で出番を毎日待っている柚子をやっとこ今日ママレードに加工することに。(このエンジンのかかりの悪さは やはり不得手だから)

未だママレードの定番レシピを持っていないので、今回も念の為に写真を撮りながら作っったのですが、出来上がってみると 去年よりも上手に出来たようです。

材料は 柚子:1.2kg  砂糖:1kg 

 たったのこれだけです。 レモン汁もペクチンも足さない、ほんとの無添加のママレードです。

作り方

 柚子(柑橘類)の重さを計ります。 たっぷりのお湯を鍋に沸かし、柚子を丸ごと入れて 3分ほど加熱ます。

 ざるに湯でこぼします。( 農薬などを除くのが目的です)

 荒熱が取れた柚子を四つ割りにして、皮と実を分けます。



 皮の黒い部分などは除いて(ペクチン抽出用に捨てない)5mmぐらいの千切りにしていきます。


 鍋に湯を沸かしての皮を入れて もう一度沸騰してから約5分加熱したらざるに湯でこぼします。


 実や不揃いな形の皮や端っこを鍋に入れます。 水を注いで強火にかけて 沸騰してから30分中火の弱火で加熱します。この作業がママレードのペクチン抽出です。この時加える水の量が毎回違うのですが、今回は1.2kgの柚子に対して1600ccほどの水を加えました。

 

 鍋にザルをのせ、そのざるに越し袋をおいて、のペクチン抽出液をこぼれないように越し袋に流しいれます。(熱いうちにやけどしないように気をつけて作業します) 越し袋をぐるぐるっと口をねじっていき、越し袋の中のペクチンを一滴でも多く絞ります(熱いうちでなければ 固まり始めたペクチンが袋の布目をふさいでしまいます) 

 抽出したペクチン液を計量します。

 今回は1100ccほどありました。 このペクチンを鍋に戻して、砂糖を入れる前に10分前後ペクチン液を煮詰めます。(柚子の皮を入れてからの煮詰める時間を短縮するためです)



こちらは越し袋の中の絞りとった後のカスです。



 二割ほど煮詰めたの鍋に、砂糖の三分の一量を加えて溶かします。この砂糖が溶けたら、の刻んだ柚子の皮を一度に入れてかき混ぜます。 再沸騰したら、アクが浮いてくるので丁寧に取り除きます。

 の砂糖が溶けてから約5分後に 残りの半量の砂糖を入れて溶かします。 同じように再沸騰してアクが出てきたら取り除き、約5分後に残った砂糖全部を入れます。

 砂糖はこのように3回に分けて入れて、ママレードの皮に砂糖が染み込んでいきやすくします。


 焦げないように気をつけながら 吹きこぼれない程度の強火で木べらでかき混ぜながら 最初の砂糖を入れてから28分で火を止めました。



ママレードはまだトロトロと流れるぐらいの柔らかさです。 柚子の皮に砂糖が浸透して綺麗な透明になっています。

 大鍋に水をたっぷり張り、空き瓶と蓋を入れて 煮沸沸騰させます。 この作業も瓶が多ければ時間がかかるので ママレードを煮詰めはじめたら 同時進行でやっておきます。

 トングなどで空き瓶を鍋から取り出し、熱い状態のママレードを瓶の9分目ぐらいまで流しいれます。 すぐに蓋をかぶせます。



私は片口レードルを持っておらず 普通のおたまで流しいれたのですが、どうしても瓶からこぼれるので 途中で2リットルのペットボトルを口から10cmぐらいのところでカットしてジョーロ代わりにしたら、とてもうまくいきました。



これは 最後にナベ底に残って固まってしまったものを もう一度鍋を湯せんして集めて瓶に移したものです。 


蓋をしっかり締めて 熱いうちに鍋に入れて 加熱煮沸を5分程度すると 常温でも保存出来ます。


今回の作り方で考えてみると、ペクチン抽出液は使う柚子の量の7割程度が必要みたいです。 最初に入れる水の量はもう少し少なくてもよかったのかもしれません。

砂糖を入れてから30分足らずの短時間でしっかりゼリー状のママレードが出来たので このやり方でこれから作ろうと思っています。

ちなみに妹の作るママレードはイギリスのレシピで 出来上がりは琥珀色であの有名なフォートナム&メイソンのママレードにそっくりです。

そのレシピによると 砂糖は果実の2倍量使うのだそうですが、私はその量の砂糖を溶かすことが出来ません。 親切な妹はその英文レシピを 日本語の口頭で しかも電話でしか私に教えてくれていません。 『いつでも私が作ってあげるわよ』 という思いなのかもしれません


柚子のママレードは 香りも独特で美味しいものです。

あと一袋残った柚子も 今日のやり方でママレードに加工しようと思います。

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妹 娘の待つ米国へ旅立つ … 女の旅立ちは半徹夜

2010-12-08 | 日々の雑感
今日の夕方 妹が娘の待つ西海岸へ成田から出発しました。

二年前の春から米国で暮らす姪っ子は 今週末あたりが出産予定日です。

初めてのお産なので 彼の母のサポートより実の母である妹にまず最初に来てほしいとは、娘からの滅多いにないリクエストでした。

今回の件では いろんな思いがよみがえってきました。 それは妹も同じだっただろうと思います。

私の最初の子が生まれる時は まだ母が健在で 里帰り出産が叶い 思う存分両親に甘えることが出来ました。

妹に赤ちゃんが出来たとわかった時、母は妹のところに初の海外旅行を兼ねて出向くつもりでした。 妹は結婚と同時にアメリカにいましたから。

ところが渡米予定の三か月前に発病。 母の望みは消え、代わりに身重の妹が帰国したのですが、それは里帰り出産などという甘いものではなく、母の看病が目的でした。

妹は予定日も予定日を過ぎても母の看病をし 出産は母が入院していた病院の産科でした。

産後もまだ日が晴れないうちから、生まれたばかりの赤ん坊を民間託児所に預けて看病したものの 二ヶ月後に母は亡くなりました。

今年の夏に妹が体調不良を訴えた時、亡き母の二の舞を踏むのではないかと私も妹も眠れないほどはらはらしたのですが、検査の結果 心配するほどの病気ではなく胸をなでおろしたものです。

母娘は娘が渡米して以来の再開です。 

リクエストは 日本製の紙おむつだったそうです。 食べたいものは妹が作る中華おこわ。

私は 今年の春に自分たちで掘った実家の竹山のタケノコの瓶詰めお正月用に二つ残してありました。

その瓶詰めのタケノコを一瓶 姪っ子に渡してほしい手作りのスリングやベビー用多目的布などのお祝いと一緒に宅急便の段ボールに入れて妹の所へ送ったのですが、何と妹はその瓶詰めのタケノコも土産にパッキングしたと今朝電話で言っていました。

自分の荷物は最小限にし、ほとんどを娘への土産にしたようです。

今朝出発前最後のおしゃべりになるかなと思い電話すると、なんだかんだでほとんど徹夜に近かったと言っていました。

実家に帰ったり 旅行に出かけたり 出かけることの多い私はいつも徹夜に近い事をやっています。

だからことさら驚くこともなく 『そうよねぇ、ほんとに女が家を空けるのって大変よね』と言ってしまいました。

中途半場に残っている冷蔵庫の中の食品、ちょっと油断すると溜まってしまうダイレクトメールやレシートの類、お天気に左右されてうまく管理できなかった洗濯物の類、水周りの掃除、台所周りの掃除、こういったところは 毎日ちょこちょことやっていても やりながらも日々使うところなので、家を空ける時はビシッと綺麗にして出かけたいものだからです。 

さらに花瓶に生けた花の片付けや鉢物の管理。 冬場以外はベランダのプランターの水やりも忘れてはいけないことです。

一番最後にゴミ出し。

ほんとになんだかんだと数え上げたらきりがないほどの仕事量です。

妹は飼っているネコの世話の手配や防犯もやるべきこと。

私の場合は 出しっぱなしの裁ち台の上の縫いかけの着物や洋服などの片付けも入ります。

ちょっと前までは 家族を残して出かける場合は数回分の食事の準備もしていました。

毎回家を空けるたびに繰り返すこれらの一連の仕事、日頃の手抜きがそもそもの原因だとは重々わかっているものの うまくはしょったり テキパキと片付けたり出来ずにいます。

一体ほかの人はどのようにしているのでしょう。

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リバーシブルの生地で手作りスリング … 画像19枚で作り方を

2010-12-07 | 身の回りの小物 手作り
『スリングを作ってあげようと思う』と 近く初孫が生まれる妹に言っても スリングを知らないし、言葉で説明しても全くイメージがわかないようです。

私も我が家の孫ちゃん1が生まれるちょっと前に 面白い抱っこ布に赤ちゃんが気持ちよさそうに入っているなぁと気がついたのが初めてでした。

友人に話しても 知らないというし。

しかし、このスリング なかなかの優れものです。 スリングに入るとぐずっていた赤ちゃんがおとなしくなるし よく寝るのです。

抱っこしている大人との密着感がいいのでしょう。

スリングの原型はアフリカだとか。 

我が家の孫ちゃん1が生まれた前後は このスリングに入った赤ちゃんをよく見かけましたが、最近はスリングに入った赤ちゃんより ベビーカーに乗せられた赤ちゃんの方をよく見かけるようになりました。

たぶん JRや私鉄でのベビーカーが解禁になったからかもしれません。

夏の暑い時の抱っこは ちょっと辛いものの ベビーカーで路面に近い位置に座らせられたり 寝せられたりするより はるかに赤ちゃんの健康にはいいように思います。

はてさて前置きが随分長くなってしまいましたが、 今回 スリングを作る工程を写真に収めました。

簡単なので 是非手作りで世界に一つしかないわが子やお孫ちゃんへのスリングを作って差し上げればいいと思います。


 材料 

 スリング用布:110cm幅で2m10cm (幅は110cmがベスト 丈は2mあれば大丈夫です) 

 木綿で伸縮しないもの。 生地が厚くなるとリングを通すのがちょっときつくなります。

 生地のイメージとしては 紳士物のワイシャツの厚さぐらいと思っておけば大丈夫だと思います。 あるいは フラットシーツ程度の地の詰まったもの。

 生地の目が粗いと強度の面で不安です。

 スリング用リング:2個  リングがプラスチックのものも強度に不安があります。

 リングは金属の接ぎ目のないものでリングの断面が丸だったり 少々平たく潰してあったり色々ですが、滑りにくいし、体への当たりがソフトな平たい方がお勧めです。

 肩に当たる部分に入れるドミット芯:18cm×30cm


 作り方 


今回はテール部分を額縁仕立てにしたので その額縁の作り方から写真をとってあります。

画像はクリックすると拡大画像が別窓で表示されます。

 まず布を一度水に通して 色落ちしたり 縮んだりしないかをチェックします。 外国産の生地を使う場合は この工程は必ずしたようがいいでしょう。

  布が乾いたら 立ち目の部分の布目を通します。 斜めに裁断してあったりした場合は 糸を抜いて地の目を揃えながら アイロンをかけましょう。 

 下準備した布のイメージ図です。

 裁ち目の片方を2㎝ぐらいに折ります。 そして次に10㎝に折ってアイロンで折り目をつけます。 両側の耳も10㎝に折ってアイロンをかけます。

  裁ち目の始末は片方だけです。

 最初に額縁を作ります。
 折った線にチャコペンシルで補助線を入れ(青い点線) 二つの青い線が交わるところを通る線を図のようにひきます(赤い点線)



 裁ち目は2㎝の幅で一折りしてあるので 実際には 下のようになります。


 赤い線の部分をbを折山にしてaとcを待ち針で止めます。

 待ち針を打った後、赤い線の部分をミシンで縫います。最初と最後は必ず返し縫いをします。

 三角部分をミシンを縫った位置から1cmの縫い代を残して切り落とします。



 1cmの縫い代をアイロンで割ります。 縫い代の先の小さな三角部分も綺麗に開いて折ります。



 表に返してアイロンで形を整えます。 印通りに縫えていれば 両端から10㎝の幅で額縁が出来ているはずです。

 

この折った部分(三つ折りと二つ折り)に端ミシンをかけるのですが、大変長い距離をミシン掛けするので、上と下の布がずれないように待ち針の代わりに両面接着テープかメルティングヤーンで仮接着させるとミシン掛けが簡単で綺麗にできます。

 10cmに折り上がった部分を端ミシンをかけます。(最初は反対方向の裁ち目の部分からミシンをかけ始め、二つの角をまわってもう一方の裁ち目で縫い終わるようにします)

 端ミシンをかけ終わったところです。

 裁ち目のまま側を中表に半分に折り(端から50cmぐらいまで)折った状態で布幅を計ります。 およそ40センチ前後になっているはずです。

その寸法を5等分し、5等分した倍の寸法を輪から二つとります。 そうすると下の図のようになるはずです。

裁ち目からおよそ20㎝ぐらいをミシンをかけます。(最初と最後は返し縫い)

 この図は半分に折った寸法が45cmで計算して印してあります。

 ミシンで縫った後、 縫った部分をアイロンで開いて畳みます。

 畳んだ状態を断面で見た図です。

きれいに畳んだ後、裁ち目の部分を1㎝の縫い代でミシンをかけます。



 18cm×30cm程度のドミット芯(キルト芯)を準備し、1cmずらして半分に折ります。



ずらした状態で 重なった部分の粗ミシンをかけます。

 の裁ち目の1cmの縫い代とドミット芯のずれている部分を重ねてミシンをかけてとめます。



 反対側に折り返して アイロンで折り目を抑えます。



 畳んだ部分から手を入れて 表に返します。



 スリング用のリング2個をドミット芯が入った部分から入れて端から25cm前後のところで折り返します。 (肩当てになります)



 肩当ての部分が折り返した側の中心に落ち着くように待ち針でとめてから、ミシンをかける前にしつけ糸で抑えます。



ミシンで縫いつけますが、チョークなどで縫うラインを印しておけば ずれずに縫いやすいでしょう。

 ミシンでしっかりと縫いつけます。

 この縫っている部分だけで、赤ちゃんの体重を支えるので ミシン目がほつれたり 生地が破れたりしないようにしっかりと縫いつけます。





 こちらはおまけのベビー用多目的布です。



リバーシブルプリントの生地を正方形にカットし、四隅を額縁仕立てで仕上げました。

おくるみ代わりや 外出先でのシート代わりなど 色々と使えるようにとの思いで作りました。



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リバーシブルの生地で手作りスリング … 孫ちゃんが大好きなスリングが簡単にできます

2010-12-06 | 洋服 手作り
今月で10カ月になる孫ちゃん2は お姉ちゃんが幼稚園に通っているため なかなか我が家に来れません。

会えないとついつい手出しすることも初孫より少なくなり、可哀そうなことだと思います。

上の孫ちゃんも私の手作りのスリングが大好きで ママも私もスリングに入れてよく抱いていました。

孫ちゃん2が生まれた時は すぐにでもおニューのスリングを作ってあげるつもりが ついつい先延ばししていました(申し訳ない)

妹のところで初孫が近く生まれるので 我が家の孫ちゃん2と二人にスリングを作ってあげることに。

今回 孫ちゃん2には リバーシブルのちょっと厚めのツイルという生地で作ってあげました。

この生地の厚さはママからのリクエストです。

『これから寒くなるので 防寒を兼ねてちょっと厚めの生地がいいです』とのことでした。

今日 久々に我が家にやってきて 新しいスリングに早速入ってくれたので 記念写真です。

というか、スリングの形を知っていて、ママがスリングを手に持つと お出かけサインとわかって 後追いをします。

家でも 上の子のお下がりのスリングを使っていたのですが、ママがスリングを手にすると抱っこしてもらえるし、お出かけ出来るとわかるらしいのです。

リバーシブルの生地のよさは 輪っかから下がっているテール部分がどうしても裏が見えるのですが、リバーシブルだとちょこっと見える裏地にも柄や色があってスリング自体のかわいらしさも格別になるところです。


今日もおニューの専用のスリングに入って 最高のスマイルを見せてくれました。

こういう笑顔を見せられると ばぁばはなんでもしてあげたくなってしまいます


このスリングは角の始末を額縁仕立てにしました。

次回はこの額縁仕立てのスリングの作り方を紹介しようと思います。
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ネコピットで大当たり … クロネコメンバーズでお得情報です

2010-12-05 | 日々の雑感
昨日、今日と 続けて宅配便を出しました。

私は お得感から ゆうパック利用が一番多く、 次がクロネコヤマトの宅急便です。

たまにはこぶーんを利用することもあります。

昨日、今日と土日で近くの郵便局は休みの為、今回はクロネコヤマトの宅急便になりました。

近くに直営の集配所があるので 確実に早くということでもっぱらその集配所を利用しています。

クロネコヤマトを利用する時は クロネコメンバーズが何と言っても便利です。

直営店では ネコピットという端末コンピューターにメンバーズのカードをかざしたり、携帯に記録してあるバーコードをかざすと、送り状の宛名が印刷されて出てきます。

昨日の朝一番に一個出した時、印刷するまでの時間 画面がスロットマシンの画面のようになり、カウントダウンされている間にストップボタンを押したら 当たり表示が出ました。

どんなプレゼントかしらと ちょっと期待していたら、プレゼントキットでした。

当てる番号は クロネコと無理に読ませる9625の数字が並んだ時です。

どんなものでも当たると嬉しいけれど… 一瞬 私の年末のくじ運はこれで使い果たしたのかな? という思いもめぐりました


そして 今日もう一個の宅急便を出すためにトトにお遣いを頼みました。

ネコピットの操作がわかりづらいらしく 何回も携帯に電話があったものの どうにか完了。

そして なんとまたも当たったといって 同じ物を持ち帰ってきました。

受付の方は 昨日私に 『初めての当選者ですよ』と言って 喜ばしてくれたのですが、トトも同じような事を言われたとか。

同じようなセリフを言っているけど、全員当たるのかな なんてちょっと思ったりもしたものの たまの偶然というのがほんとのことろでしょう。

二人して今年の年末ジャンボを買うべきか スルーするべきか 大いに迷うところです。
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小千谷紬の袷 … 仕上がりました

2010-12-03 | 着物
今朝の嵐のような雨は一瞬にして通り過ぎていったものの、土砂降りの時は窓の外は薄暗いほどでした。

昨日の朝は 『年越し前の大掃除の始まりだ』とばかりに 一部の窓を拭いたりしたのに 今朝の雨でまたも汚れてしまいました 

何故か私が窓ふきをすると 空が荒れます 

そんな朝だったので、出かける計画も取りやめ 続きの着物の仕立てで一日過ごしました。

そして 先月半ばから始めた小千谷紬の袷の着物が どうにか出来上がりました。

私としては これまでの仕立てた着物の中で 二番目に早い出来上がりです。

約二週間でした。 週二日は仕事があるし、休日は出かけたり 孫ちゃんと遊んだりしたので 毎日毎日針を持てたわけではなかったものの、割合と縫いやすい紬ではかどりました。

コンスタントに 二週間あれば着物一枚が仕立てあげられるようになれば どんなにかいいでしょう。

この後、アイロンをかけて 押しをしなければなりません。

亡くなった母は 自分の着物は自分の体重で寝押しをするのが一番と言って、 出来上がると 私の敷布団の間に寝押し用の形に着物を畳んでくれていました。

私も母を見習って 急いでいるときは 寝押しをします。

今度の着物は 今までとちょっと形を変えてみました。

次回はどのような形にしたのかを 記録したいと思います。
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小千谷紬の袷 … 身八つ口で足踏み 衿付けでやり直し

2010-12-01 | 着物
小千谷紬の仕立てで順調だったのは背縫いと脇縫いの中とじまででした。

身八つ口を縫っていて 表と裏のつり合いがなかなかとれず やり直し。

後の身八つは裏がダブり、前の身八つは表がダブってやり直し。

私にとって身八つ口縫いは鬼門のようで、残念ながら今まで一回で収まったことがありません。

どんなに印を丁寧につけて 出来上がりに折って縫い始めても 後か前のどちらかでわずかな袋が生じるのです。 

いつかは一発で仕上げたいと思いながらのやり直し。

さらに 衿付けで重大な間違いに気がつきました。

今までは 身頃の中とじを終わらせ 身八つ口も縫い、袖をつけ終わってから 最後に衿つけをしていました。

身頃を裏衿と表衿で挟んで縫うやり方です。

ところが、今回は表地が堅くて扱いづらそうだったので、 以前袷を解いて知った仕立て方を真似てみようと思ったのです。

表・裏の衿がそれぞれ身頃に別々に縫ってあり、衿縫い代を中とじしてある仕立て方でした。

そこまでの記憶は確かだったものの、ちょっと詰めが甘かったのです。

今までのやり方と同じように前身頃の衽寄りの縫い込み部分も一緒に衿付けで縫ってしまいました。 表地も裏地も同じようにです。

そして 衽の中とじをする段階になって 縫い込んだ部分が邪魔になり中とじが出来ないことに気がついたのです。

衽先から衿先に向かって半分以上を解いて縫い直すことになりました。

和裁の先輩のNさんが、私によく話してくれることで、『なるべく 縫い直しがないように仕立てていきなさい。 どんなに急いで縫っても縫い直しすることになると、それだけ
仕立てが綺麗じゃなくなるし 時間も倍以上無駄にするからね』 ということばがあるのですが、今回は全くその言葉が身にしみています。

縫いやすいと思って どんどん針を進めていき、一つ先 二つ先で間違いや狂いに気がついたからです。

私の和裁修行は まだまだ道半ばどころか 緒についた程度です。
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