これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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小千谷紬の袷 … 身八つ口で足踏み 衿付けでやり直し

2010-12-01 | 着物
小千谷紬の仕立てで順調だったのは背縫いと脇縫いの中とじまででした。

身八つ口を縫っていて 表と裏のつり合いがなかなかとれず やり直し。

後の身八つは裏がダブり、前の身八つは表がダブってやり直し。

私にとって身八つ口縫いは鬼門のようで、残念ながら今まで一回で収まったことがありません。

どんなに印を丁寧につけて 出来上がりに折って縫い始めても 後か前のどちらかでわずかな袋が生じるのです。 

いつかは一発で仕上げたいと思いながらのやり直し。

さらに 衿付けで重大な間違いに気がつきました。

今までは 身頃の中とじを終わらせ 身八つ口も縫い、袖をつけ終わってから 最後に衿つけをしていました。

身頃を裏衿と表衿で挟んで縫うやり方です。

ところが、今回は表地が堅くて扱いづらそうだったので、 以前袷を解いて知った仕立て方を真似てみようと思ったのです。

表・裏の衿がそれぞれ身頃に別々に縫ってあり、衿縫い代を中とじしてある仕立て方でした。

そこまでの記憶は確かだったものの、ちょっと詰めが甘かったのです。

今までのやり方と同じように前身頃の衽寄りの縫い込み部分も一緒に衿付けで縫ってしまいました。 表地も裏地も同じようにです。

そして 衽の中とじをする段階になって 縫い込んだ部分が邪魔になり中とじが出来ないことに気がついたのです。

衽先から衿先に向かって半分以上を解いて縫い直すことになりました。

和裁の先輩のNさんが、私によく話してくれることで、『なるべく 縫い直しがないように仕立てていきなさい。 どんなに急いで縫っても縫い直しすることになると、それだけ
仕立てが綺麗じゃなくなるし 時間も倍以上無駄にするからね』 ということばがあるのですが、今回は全くその言葉が身にしみています。

縫いやすいと思って どんどん針を進めていき、一つ先 二つ先で間違いや狂いに気がついたからです。

私の和裁修行は まだまだ道半ばどころか 緒についた程度です。
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