これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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帯のお直し 2本 ・・・・・  袋帯と名古屋帯

2017-04-26 | 着物
3月のあるお茶の稽古の時ですが、先生の締められている帯が話題になりました

素敵な帯(お茶仲間からの回ってきた帯だそうです)なのに 垂れより下にお太鼓のあまり部分が見えているのです

『 付け帯にしてあって おかしな帯だと締めながらわかったけど、しょうがないからそのまま締めたのよ 』

そんな話でした

捨てようかなと言われるので、『 もっと締めやすい形に直せると思います 』 と 余計な一言を発してしまいました

そんな流れで次のお稽古の時に 持ち帰ってきました

反物からの着物を一枚仕立て終わったので、気分転換に お直しに取り掛かりました

しかし 預かった帯は 腹(胴部分)とお太鼓に分かれている二部式ですが、手先があとからお太鼓部分に縫い付けてあります

その位置がどうもおかしいようで、取り外しました

柄をうまく出せるように二重太鼓を作ってみるのですが、どうもきれいにできません

柄を優先させれば、お太鼓ぶぶんの余分な長さを折りあげると 枕をする位置よりうんと長くなるのです

ほどよく折りこもうとすると、柄がほとんど隠れてしまいます

知恵の輪を扱うような気分でいろいろと形作ってみたものの うまくいきません

やむえずほどほどの柄だしで 折りこむ分量もたっぷりにして お太鼓の形を作って縫いとめることにしました

手先は お太鼓に縫い付けましたが、こちらも長さが余分にあり、10㎝ちょっと切り捨てることにしました

胴部分を巻いた後、お太鼓に帯枕を入れて背中にしょって、垂れの部分を仮紐で押さえた後に、手先をお太鼓に入れてもいいのですが、もっと簡単に手先をお太鼓の中に通したまま背負って帯揚げで留めてもいいようにしました

 


糸で留めたのは4カ所です

裏から見た様子と 横から見た様子で、糸で留めた部分がかわるでしょうか?

お太鼓の折り返した部分が動かないように4カ所留めました


私も 締めにくい帯を1本 切ってしまいました

この帯はたれの部分を捻じっても 折りあげても 堅くて 私の背中に馴染まず 締めていて締め心地の悪い帯でした

出番がないより 切って締めやすくしちゃえ! です



この二部式の帯の作り方は 和裁の先生に習いました

きれいに畳んでしまえるところと、お太鼓の形が自由に作れるところが気に入っています


帯を胴に巻く部分と お太鼓を作る部分と 手先に三分割したあとに、お太鼓と手先を縫い付けます



三角に畳みやすいように、一カ所糸で帯幅を二つに折った所で綴じるだけです

習ったより お太鼓の長さと手先の長さを幾分長めにして 角出し風にも結べるようにしてあります

二部式にすると、帯をそのまま胴に巻いて締めてお太鼓を作るより どうしても締まりが悪いので 好きではないのですが、柄だしがうまくいかず 着物を着た後、帯結びで時間を取られたりするよりマシかなと割り切るようにしています

もうひとつ、着物からリフォームして作った帯も二部式に仕立てています

こうやって 二部式帯がどんどん増えていっている気がします 
コメント (2)
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