DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

適材適所ということ

2005年10月08日 09時21分25秒 | Weblog
高専も独立法人化して、人並みに研究をやって、外部資金を獲得せよと言う、雰囲気になってきた。これに伴って、科研費の申請書を全員出せ!という指導が、多くの学校で行われているようだ。これって、考えものだとう思う。多分、教員の意識に対しては、無意味か、逆効果になりかねない。
まず、高専のように高校と短大の合いの子では、どうしても高校生相手の仕事もせねばならず、大学のように教育+研究だけで割り切れない立場の人が多くいる。これらの状況を鑑みもせず、一律に科研費を申請せよというのは、それぞれの人生の立脚点を無視することになると思う。学生指導に人生をかける人、クラブ指導に全力をかける人、これらの人々が、それぞれの持ち場で全力を出すことが重要なのであって、すべてほどほどという高専の中途半端さが、ここでも露呈している。学生指導に成果を挙げ、迷える学生を正しく導いたのなら、科研費の何億円分もの成果だと思うし、この結果、研究に専念できる環境が高専に出来れば、それも余剰効果になると思う。闇雲に、「皆、何々しろ!」と言って通用するのは、小学生までだって、むしろ、それぞれに努力している成果を無視して、単に「科研出せ!」では、反発や無視しか生まないだろう。
所詮、世間知らずの学者もどきの集団なのだから、経営者的な感覚は期待するのも無理なのだが、すこし寂しい。考えてもみれば、会社で、営業だけでなく、総務も開発も経理も生産も、「皆、セールスして来い!」なんて言ったら、会社は分解してしまうよ!でしょ。適材適所が最も大切なのだから、管理側に回った人は、そこのところを考えて欲しい。研究室の運営だって、もう少し、まともに考えてやっているぞ!!

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