DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

すごい研究って?

2006年06月22日 06時29分19秒 | Weblog
一応、研究者の端くれなので、何とかすごい研究をしたいと思っている。まあ、ここで言う研究と言うのは、グリッドやクラスタの計算機の話に限っておく。
この「すごい」って何かは、人それぞれ、環境や信条によって違うのであるが、自分はどう思うのかまとめておきたい。
=リッチな研究
日本で言えば、何と言っても汎用京速計算機だよね。総予算1000億円を超えるそうですよ。すごいよーー!。我々が使う10万円のPCなら100万台は買えるんだから。柴田のような庶民には縁のない世界であるので、雲の上の輝きとして、注目して行きたい。でも、自分の研究では、足元をしっかりと見ることが大切だね。
=ピークな研究
非常に目的を絞り込んで、ある用途に対しては、非常に高速な計算機を作ることとして、理研の分子動力学専用計算機があるね。実は、こう言うのは、何とかうまいアイデアで自分も出来ないものかと、正直憧れている。ハードウエアで連立方程式を超高速で解けたら、役に立つと思うのですが、何かチャンスが無いかな?
=デザインな研究
一応、建築学科に所属していて、一応、デザインの訓練もしているので、見かけがカッコ良くデザインされたクラスタやグリッドについても、取り組んで行きたいと思っている。目標としては、Intel Paragon と言う超並列計算機なのですが、実機がだめなら、ユーザーインターフェイスの部分でも良いので、何かやりたいよ!
  とまあ色々あるわけだが、どれも現在の柴田には縁が無い話なので、もう少し、足元を見ておこう。
=良くあるリソースで何かを成し遂げる
とりあえず、学校には教育演習用パソコンは結構あるわけで、それをうまく統合することで、何か大きな力を持つことが出来るのではないかと、考えている。どこにでもあるハードとかならば、その技術を誰でも利用して、それぞれの環境でクラスタやグリッドを実現することが出来るはずだ。
=オープンまたは安価に何かを成し遂げる
手元にある計算機を使うにしても、それを統合するのに導入コストが大きくては、結局は広く使われる技術にならない。手間も人件費に変えればコストであって、簡単に構築できて、その割りに役に立つようなそんなシステムを開発したいものだと思っている。これが、現在の DALAB の目指すところだね。
=ユーザーの視点からシステムを考える。
どうしても専門家は、高度なシステムを求めがちだけど、問題解決の現場では、役に立つことが最優先であることを忘れてはいけないね。問題の規模や条件に応じた、適切な手法があるはずで、そこには手法の多様性があるわけで、その中から最大公約数的な、最も有用な手法が出てくると思う。
まあ、どれも当たり前のことなのですが、こんな立場で、クラスタやグリッドを考えてみたいと思っています。はい。

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