DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

VMwareESXiでのクラウド対応DEXCS

2009年12月19日 05時22分09秒 | DEXCS情報
世間ではクラウド流行りであり、日経1面に記事が載ることもある。クラスタの流行りの時に取り掛かり、グリッド協議会で仕事をしながらアプリケーションに進んでいった自分としては隔世の感があります。独り言はこのぐらいにして。
オールインワンでオープンソースのCAEツールを統合した"DEXCS"ですが、来年度に向けて新たな段階に向かっています。と言うのはCAEの利用が進むと、解析が複雑高度になり計算量が増加し、並列処理が不可欠になります。
これに対応して、USB起動するだけでグリッドが構築できる"FLUSH"を作っているのですが、これはあくまで個人利用を前提としたシステムです。そこで大規模グリッドを利用できるクラウド対応CAEを色々と考えていました。
そこで問題となるのが、計算のbackendは遠隔地の大規模グリッドとして、frontnedは手元にDEXCSを利用するのですが、これを手元のPCで動作させると、両者のデータ共有で特に解析結果の可視化において相当無理があると思ったのです。
考えを変えて、forntnedもグリッド側においてそれをクラウド的にサービスだけ受けられるようにしようと思い、hypervisor型の効率的なVMware ESXiを利用して仮想マシン上でのDEXCSの動作を検証してみました。
これまでもVMware PlayerでDEXCSは利用しているので期待していたのですが、LANの接続であれば全く問題なく利用できることが確かめられました。CAEの最後には可視化で応力分布などを確認するのですが、自由な操作が可能でした。
今後はこれをWAN接続のVPN上で、どこまで自由に操作が出来るかを検討して、将来のクラウド対応DEXCSの実現を目指してゆきたいと思っています。ESXiはお勧めです。ハードさえ揃えば30分でできますよ。

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