DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

DEXCS-Salomeの有効活用:最新版2011.2のインストール(1)

2011年08月29日 20時57分07秒 | DEXCS情報
SALOME-Mecaは、定期的に更新版を公開していますが、平成23年8月下旬に最新版 2011.2-64bit が利用可能となりましたので、DEXCS-Salomeにインストールして見ます。現在のDEXCS-Salome-A2-64 では、SALOME-Meca 2010.2-64bit が利用できますが、これは SALOME-5.1.4 + STA-10.2 の構成ですが、この最新版では、SALOME-6.3.0 + STA-10.5 となっています。今回は、SALOME-6 に注目しています。

ベースのシステムは DEXCS2010-Salome-A2(64) なのですが、OSとしてはUbuntu 10.04(64) になります。上記の DEXCS は一般公開していないので、通常は Ubuntu10.04-64bit を用いることになりますね。以下の手順は 64bit を条件としているので、注意してください。
ちなみに、unama -a の出力は、以下のようにx86-_64 で確かに 64bit システムです。
Linux dexcs-desktop 2.6.32-24-generic #39-Ubuntu SMP Wed Jul 28 05:14:15 UTC 2010 x86_64 GNU/Linux

■インストール確認
DEXCS-Salome では、/opt の中に SALOME-MECA-2010.2-LGPL-x86_64 のディレクトリにインストールされています、最新版 2011.2 もここにインストールすることにします。

■パッケージの入手
下記の SALOME-Meca のダウンロードページから、SALOME-MECA-2011.2-LGPL-x86_64.tgz をダウンロードして、/opt に置きます。ホームディレクトリにダウンロードしたら、sudo mv で移動させます。
http://www.code-aster.org/V2/spip.php?article303

■パッケージの展開
sudo tar zxvf で展開します。/opt での操作は、sudo でルート権限で行います。
インストールディレクトリは、/opt/SALOME-MECA-2011.2-LGPL-x86_64 になります。ここに cd で移動しておきます。

■インストールの実行
さらにインストールを進めるために cd postinstall で移動して、ls でファイル一覧を出して postinstall.py を確認しておきます。
インストール準備を行うため、sudo ./postinstall.py を実行します。必要に応じてログインパスワードを入力します。すぐに手順は完了します。

■インストールの確認
インストールディレクトリに戻るため、cd .. で移動し、仮の実行を確認するため、./runSalomeMeca を実行すると SALOME 6.3.0 が起動します。この最新版 SALOME では、機能のメニューの最後に ParaVis つまり ParaView が利用できるようです。確認できたら File->Exit で終了しておきます。

■簡単な解析の確認
例題として 2010.2 用のピストンの解析を試してみます。手順は http://www.caelinux.org/wiki/images/7/74/Piston_tutorial.pdf を見ながら、形状データは http://www.caelinux.org/wiki/images/e/e0/Piston.zip をダウンロードして使います。手順のとおり進めて見ます。若干、SALOME 6 になり記述が変更されています。一応、最後の Post-Pro で解析結果を確認できました。

次は、ParaVis で可視化を試してみます。

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