DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

怒り保存の法則と個体の怒り臨界値との関係

2005年07月24日 22時07分50秒 | Weblog
以前、怒り保存の法則を説いたが、今回は、これに個体の怒り臨界値との関係を考察してみたい。よく「懐の深い人」と言うが、まさにこれは怒りを移された場合の、怒り臨界値の高さを表しているのだと思う。この懐と言うのは、ゴム風船みたいなもので、何度も使うと、伸びやすくなると思う。だから、人生経験が豊富な人の懐は柔軟性が高く、大量の怒りが移されても、何とか耐えてしまうのだろう。しかし、若いうちにに懐が伸びる経験、つまりは適度なストレスをかけられたことがないと、脆い懐になってしまい、ほんの少しでまさに「キレて」しまうことになる。
と言うことは、ストレスの戦場である社会に出るまでに、いかに懐をやわらかくするかが、成長の鍵を握ると思う。このストレスの中には、
理不尽さを許容できると(世の中には表があって裏があるのだ)、
泣き寝入りをするとか(どうしようもない絶望だってあるのだ)、
ちやほやされてきた自分の限界を知る(自分は万能ではない)、
自分が社会の一員である(自分の周りに社会があるのではない)、
などを経験することだと思っている。如何だろうか?当たり前だよね!

公開講座について思う

2005年07月24日 21時20分28秒 | 研究室情報
昨日今日と建築学科の公開講座を行った。内容は木造住宅の耐震診断である。昨年度は気張って、盛り沢山の2日コースだったが、今回は、土日の2日間で、あっさり終わらせてしまった。これはこれで良かったと思うが、参加してくれた親子の目的は、耐震診断への興味も、もちろんあるが、これと同じぐらいなのは、岐阜高専という学校を見たい、そこの先生を見たい、と言う思いが強いようだ。
それも(それが)公開講座の目的であるから、それはそれで良いのだが、今回の4組8人は、拍子抜けという感じで少ないような気がする。多いほど大変なので、少ないのは結構なのだが、これではあまりに少なすぎて、やってる張り合いがないと言う感じである。
来年度のことはまだ分からないが、もういいかな、と言う感じでもあるが、意地でも人数を集めて、ロボット講座みたいに、盛大に開催したい希望もある。また、耐震診断の研究の状況にもよるので、今日はこの辺で。。。

木造耐震研究について思うこと。

2005年07月24日 08時13分29秒 | Weblog
建設系の研究は、生命や財産や行政や経済や業界や学会など、異様に多くの絡みがあって、研究としては、難しいというか、単純には出来ない。もちろん、学生相手の研究の真似事や、研究者の趣味的なもの、それらは別で、適当に出来る。しかし、社会を動かす研究という意味では、難しい。
特に、木造耐震の研究は(他の構造形式でも似ているが)、泥沼の感がある。そもそも、良く分からない地震災害に備えるといっても、相手(地震)の見極めもままならない段階で、どう備えたら良いのか?その備えは合理的なのか?社会的な了解が得られるのか?これに、業界のビジネスが絡んでくると、もはや絶望的に思えてくる。学会の工学的な専門家の理解と社会の常識的な一般人の認識、この間のズレはただ事ではない。
社会的にリスクを回避するために様々な工夫や仕組みがある。例えば、以下の内容は社会的に認識を得ていると言ってよいと思う。
  天:自動車に乗るときは事故がある(可能性がある程度高い)ので、自動車保険に入りましょう。
しかし、
  地:地球上には隕石が落ちる(可能性は0でない)ので、隕石保険?に入りましょう。
これは、誰も信用しないし、させようとごまかせば詐欺と言われるだろう。
それじゃ、耐震補強は、天と地のどの段階にあるの?一般の人々はどうも地に近いと思っているし、地に近いと思いたいと思っている。一方、専門家は知識があるだけ心配になってくるし、天に近いから研究を進めるようにと活動している。
だから、まずは、一般の方の率直な疑問、地震の起こる可能性が自動車事故と比べてどうなの?に適切に回答し、どのようなリスクがあるかを正確に伝えることが必要だなと、常々思っている。しかし、このような数値による説明は、前提条件などでいくらでもごまかせるし、下手にやると決定的な恐怖を煽ることになってしまう。学術研究の段階で、様々な前提や仮定の下で、悲惨なシナリオを描くのは勝手なのだが、これを社会に出すのには、それなりの準備と覚悟がいると思う。さらに、このシナリオに載って、開発を行い、ビジネスにするためには、更に更に、慎重な準備と覚悟がいると思う。柴田にとっては、正直、荷が重いな。

研究日誌H170723

2005年07月24日 07時38分11秒 | 研究室情報
=今日は岐阜高専建築学科の公開講座で木造耐震の話をした。
(どれだけの興味があって、何を求めているのか、掴み兼ねている、どうしよう)
=木造耐震の話は、生命や財産や行政や業界や、絡みが多すぎて、研究としては難しい。
(方向が定まらないし、意外なリスクが高いし、成果が出にくいぞ!)
=SSHをWindowsから接続するクライアントとしてPuTTYを使い始めた。
=今後の木造耐震の研究の方向性について、思いを巡らせていて、時間が過ぎてゆく。
=ここ最近、丸1日休みというのがなく、ずっと、仕事をしている気がする。
(いっそ過労で倒れれば、口実にもなるのに、何とか続けられているのが。。。)