卯月の手鏡

小さな手鏡でも、広い世界が映る。

日焼け顔の娘

2005年07月15日 | 卯月の雑感
朝から厚い雲に覆われた空、遠泳本番の日。
車で海岸沿いを30分ほど走らせたら、小野浦海岸に到着。
車を停めて、海岸に降りていくと・・・・。
お~~~~~っ、真っ黒な集団!!
開会式の真っ最中だった。
大学生となったOB、OGも何人か指導に来ている。
海岸に整然と並ぶ様子が海猿っぽい!
男子と女子の代表が宣誓をして、上級、中級、初級に別れて、準備体操。
OB、OGのリードで威勢の良いかけ声で気合いを入れる!

OB「リポビタ~ン」
生徒「C~~!!」
OB「マジンガ~~」
生徒「Z~~~!!」 そんな感じ・・・。


今日の海は、あまり穏やかとは言えない・・・。
足をつけてみたら、水温も結構低い。

それでも、初級、中級の生徒はみんなで海の中に入って行った。
200メートルほど沖に、海岸と平行して、旗や浮きでコースが作られていた。
そこを1時間、行ったり来たりする。
3列に並んでひたすら泳ぐ。

娘がこの高校に入学して、海での遠泳の話を聞いて、今まで事故がないのが不思議だと思った。
外国までもつながるオープンスペース、大勢の生徒が一度に泳いで、誰かが流されたらどうするんだ??と、思った。

実際に遠泳の様子を見て、事故が無い訳がわかった。

泳ぐ生徒の列を、ぐるりと取り囲むようにOB、OG、先生がついている。
生徒の移動に合わせて、その輪も移動する。
ただ、移動するだけではない。
「え~~んやこ~ら!」「そ~~れ!」「オロナミ~~ンC!!」だの
ずっと大きな声で声援を送ってくれている。
海岸で待機中の上級の子達も太鼓を叩き、声を出して応援している。
先生達も、校訓である「徹」の文字入りTシャツで 気合い充分。


力強い声援の中、ただひたすらに行ったり来たり泳ぐ姿を見てると、訳も分からず胸が熱くなる。

1時間、泳ぎ切って海岸に上がってくると、上級の子達が花道を作って拍手で迎える。
中には、感極まって抱き合って泣いている子もいる。
OGも、女子生徒を抱いて泣いている。

みんな力を出し切って最高の笑顔で上がってくる。どの顔もどの顔もみんないい顔!!




泳ぐ前は、写さないで~~と背中を向けていた娘も、Vサイン!

私は、海岸で座って見ていただけだけど、大きなパワーを貰った。

遠泳訓練を終えて3日振りに帰ってくる。
今夜は、娘の好きな鶏の唐揚げを作って帰還祝いをしよう! 

お疲れさんでした。

よく頑張りました。

感動をありがとう。








  おしまいに海の家の雰囲気を・・・・・。