そこへかわら版屋の枝八が、すりたてのかわら版を持ってやってきました。
「へ~、千代姫さまってかわいいんだろうな~。」
「もちでやんすよ、三国一のやまとなでしこ、八千代さまの一人娘でやんす。かわいいうえに、おしとかでやんすよ!
四五六のことばに、枝八は遠くでしか見たことのない千代姫のことをじまんそうにいいました。
「当年とって七さいでやんすから、八七やチョイと同じ年でやんすよ!こうもちがうんでやんすかね。お相手の暮之介様といえば、やんちゃ城の五男。婿養子にはぴったりでやんすよ。」「そんなの冗談じゃない。だって顔も知らない人と結婚だなんて、絶対いやよ!」
「チョイが結婚するわけじゃないでやんすよ。おっちょこチョイでやんすね」
むきになっているチョイに言うと、枝八はかわら版を配りに行ってしまいました。
そのとき、千代姫の自由時間の終わりを知らせる暮れ六つの鐘が聞こえてきました。
ご~~~~~~ん
「へ~、千代姫さまってかわいいんだろうな~。」
「もちでやんすよ、三国一のやまとなでしこ、八千代さまの一人娘でやんす。かわいいうえに、おしとかでやんすよ!
四五六のことばに、枝八は遠くでしか見たことのない千代姫のことをじまんそうにいいました。
「当年とって七さいでやんすから、八七やチョイと同じ年でやんすよ!こうもちがうんでやんすかね。お相手の暮之介様といえば、やんちゃ城の五男。婿養子にはぴったりでやんすよ。」「そんなの冗談じゃない。だって顔も知らない人と結婚だなんて、絶対いやよ!」
「チョイが結婚するわけじゃないでやんすよ。おっちょこチョイでやんすね」
むきになっているチョイに言うと、枝八はかわら版を配りに行ってしまいました。
そのとき、千代姫の自由時間の終わりを知らせる暮れ六つの鐘が聞こえてきました。
ご~~~~~~ん