CURRY_SAMBA

カレーにまつわるエトセトラ。

屋上レストランでまったりと

2011年01月10日 | 北インドカレーの旅'10
バラナシで泊まった宿は「Puja Guest house」(注:「Puja」=「礼拝」)。
屋上にレストランがあって、そこからのガンガーの眺めがすばらしいと
ガイドブックに書かれていたのだ。

私たちが泊まった部屋(3階の角部屋)のすぐ近くに
屋上へとづづく階段があり、おそらく24時間営業のレストランがある。

暇そうな店員が4、5人で出迎えてくれる。
「どこでも好きな席へ」と言うので、ガンガーのよく見えそうな
外側のテーブルに着くと眩しくて思わず目を細めた。

窓から見えたガンガーとは、また違う景色があった。
右から左へと、ゆったりゆったり流れて行く大河。
その呼吸が丸ごと伝わってくるような感覚におちいる。

学生時代に見たアマゾン河と無意識のうちに重ね合わせていた。
いかにも野性的で、ピラニアやワニを潜ませるアマゾンに比べて、
穏やかで大らか、何もかも許してくれる母親のような
「母性」をガンガーには感じた。

宿のオーナーの甥という人がやってきて、いろんな話をしてくれた。
(日本語が流暢なところが若干うさんくさかったけど)
その中で、印象に残っていることばがあった。

「ガンガーで沐浴をすると、罪は洗い流されて嫌なこともすべて忘れる。
もしガンガーで何か(物)を失ったら、それはあなたにとって不要だったから
その物が離れていったのだ」

なるほど…。
去る者追わず、ってことなのね。



下を見ると、周辺の家の屋上が丸見え。
洗濯をしているお母さんの横で
鬼ごっこをしたり、凧をあげたりしている子供が多かった。



屋上にはちらほらと猿の姿も。
毛繕いしているのは夫婦?



屋上レストランの朝食。中央から時計回りに
・Alu Stuff paratha 50Rs
(じゃがいものパランタ。キャベツや豆の入ったお好み焼きみたいだった)
・Egg Masala curry 60Rs
(ゆで卵が2個。グレービーなソースの濃厚なカレー)
・Alu Gobhi Curry 50Rs
(アル=じゃがいも+ゴビ=カリフラワーのカレー)
・Chapati 10Rs
(シンプルなパン)


・Chcken Biriyani 75Rs
(炊き込みご飯。トマトや炒めた玉ねぎも入っている。
このほかにもプラオ=炒飯、フライドライス=焼飯?があり、違いが分からず)


バラナシでは、あまり予定を決めずにブラブラすることにしていたので
とりあえず外に出て、近場をブラブラしてみることにした。


一番近場のガート(=ガンガーに向かって降りる階段。大小さまざまあり)
までは2、3分で行けた。
ガンガーは近くでみるとかなり茶色い。


ガートには、何となく座っている人、水浴びをする子供
洗濯するお母さんなどがいた。生活に密着しているのがわかる。



バラナシの地理は案外複雑で、
お店を探すのがめんどうだったので
お昼ご飯も夕食も、すべて屋上レストランで済ました。
長期間泊まるゲストも多いためか、メニューも
多岐にわたっていた。
こちらは、Chicken Thali(150Rs=300円)。
ジーラライス(クミンの入った炊き込みご飯)に
チキン、ダル、野菜カレーのターリーと、
ナン、チャパティ、パパドの盛り合わせ、サラダ。



屋上レストランから見た夕陽。

ガンガーの向こうから昇ってきた太陽が、
一日がかりで大きな河をまたいで、その反対側に沈んでいく。
日々は、その繰り返しなんだなあと改めて思う。

当たり前の一日が、ここでは当たり前に流れていて
ともすれば東京で忘れていること
一日一日の平等さだとか、長さだとか、生きていることの奇跡だとかを
頭ではなく身体で理解せざるをえない
それがバラナシの魅力のひとつかもしれない。


(写真/Puja Guest Houseの屋上にて/バラナシ)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
次回、よらせてもらいます。 (サントーシー)
2011-01-11 01:21:57
バラナシは14年も行ってませんが、
次回もし行ったらよらせてもらいます。

ガンガーにはイルカがいるらしいですよ。
14年前は前も後ろも解からない私でしたが、
次回は・・・・やっぱり解からないかもしれません。
頑張ります。
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>サントーシーさん (トダチーニョ)
2011-01-13 00:11:59
14年前ですか~。
私はまだ田舎の高校生だった頃です。
時間の流れの速さを感じる一方、
そんなに人間って変わらないなあ~
なんて思います。

十年越しのバラナシの感想、ぜひ知りたいです
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