新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

目に見えない敵には「正しく恐れ」ながらも冷静に闘う

2020年03月31日 12時17分46秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

連日テレビの情報組はどこの局でも似たり寄ったりの話題で満載なのだが、よく見ると国民が本当に知りたいことは放映していないようである。
 
そういう意味では、すでにNHKを始め「日テレ」や「フジテレビ」といった読売グループやフジサンケイグループの民間放送局は政府の指定公共放送局に成り下がっていることは、言うまでもない。
 
こんなツートがあった。


今でも相変わらず「医療崩壊」を防ぐためには「重篤感染者」を優先し軽症感染者は「自宅療養」という方針が継続されていることがPCR検査数の少なさに表れているようである。
 
五輪延期決定後には都内の感染者数が激増したが、その原因のひとつに海外からの帰国者の感染者が意図的に大きく取り上げられているようである。
 
最近海外からの帰国者の感染者が顕在化しており、さらには「自粛」しなかったので感染したとの批判が起きている。

 3月までは日本はというよりは安倍晋三や小池百合子は本気で五輪開催を考えていたことが、PCR検査数が抑えられていたという指摘は決して間違ってはいない。

 
従順な国民は強制力を伴わない「自粛要請」でかなり自発的に自粛しており、各自治体レベルでも詳細な自粛内容を県民・市民レベルに提示をしている。
 
昨日は小池百合子東京都知事の発言に注目が集まっていた。
 
昨日の午前中にCOVID-19の感染で肺炎になり死亡した志村けんについて、都庁で記者からコメントを求められ、その内容に、いかにも小池百合子らしい皮肉とパフォーマンスが込められており、当然ながらの批判があふれていた。
 
小池都知事、志村けんさんの死去を『最後の功績』。ネット上で批判の声

 
 
「不要不急」と揶揄された「小池知事そして 緊急記者会見の詳報」。

 

   都知事が会見 バーなどの入店控えるよう呼びかけ(20/03/31)


会見内容はともかく、こんな声もあった。

 
 国会ではいつも多数を背景に強引な強行採決を繰り返してきた安倍晋三も、今回のCOVID-19による対策には腰が引けているようである。
 
特に自粛による休業補償問題に関してはあまりにも諸外国との差が顕著である。


米国トランプ大統領の「トランペット」と呼ばれる安倍晋三ならば、この際は「トランプに学べ」と言ってやるべきだろう。
 
さて、テレビの情報番組はCOVID-19の感染数の増加をを示し大きな不安を与えているが、実際に感染した経験者の話はなかなか表には出てこないのが日本である。
 
そこでハフポストUS版の記事を翻訳・編集した内容を最後に紹介しておく。
 

<新型コロナ感染の経験者たちが、今みんなに伝えたいこと>
 2020年03月30日 HUFFPOST
感染は山火事のように広がる
感染を経験した、アメリカ・シアトル在住で牧師のトレバー・マンキンさんは、このウイルスがいかに容易に感染するかに驚いたという。
3月1日、マンキンさんは友人に会いに病院を訪ねた。その友人は後に新型コロナウイルス陽性と判明。マンキンさんは、予防衣とマスクを着用し、しっかり手を洗い、やるべき安全策は実践していたはずだった。しかし、マンキンさんと彼の妻は数日後に体調を崩し、11日に陽性が確認された。
彼は症状が出てくる前、自分のオフィスに書類を取りに寄った。翌日、秘書がオフィスに出勤。ドアノブを触ったこと、そしてマンキンさんが部屋で咳をしたことはあっても、彼らは直接の接触はなかった。しかし、後に秘書の女性も感染が発覚した。
「非常に簡単に感染するのです。感染者と直接の接触があるか否かは関係ないようです」とマンキン氏は話した。
風邪症状だけとは限らない
新型コロナウイルスは、風邪と比較されることが多い。しかし、3月6日からウイルスと闘っているマイアミ在住で25歳のチアラ・ディジアロレンゾさんにとっては、全く別物だという。
当初、彼女の症状は熱や倦怠感といった風邪に似た症状だった。しかし、胸の圧迫感による息苦しさを感じ、何かが違うと思ったという。(編注:日本感染症学会は重症者の多くは呼吸困難などの症状が現れるとしている。)
シアトル在住のクリスティさんは最近感染から回復したが、人々が新型コロナウイルスを「ひどい風邪」のように扱うのをやめて欲しいと話す。彼女の場合、数日の発熱から始まり、鼻づまり、頭痛、そして頭がボーっとして集中できない状態になっていったという。「私は普段とても健康で、40代で高齢者でもなく、とても元気なんです」と話した。
重症にならなくても軽視しないで
新型コロナウイルス感染者の8割は、軽い熱や咳など、医者の言う「軽症」を経験し、自宅で自力で回復する。しかし低リスクの人々も、このウイルスを真剣に考える必要がある。
新型コロナウイルスに感染した多くの人は、このウイルスを軽視して、混雑したバーやビーチに集まる人たちに苛立っていると話す。
「みんなが自分のことだけでなく、よりリスクの高い人々のことを考えて欲しいです」とマンキンさんは話し、自身のニーズのことだけでなく、他の人々のことも考慮するよう呼びかけた。
ディジアロレンゾさんは、他のミレニアル世代にこのパンデミックの深刻さを広めようと、Instagramで質問に答え、同世代にもっと理解を深めてもらおうと努めている。
「もしあなたがウイルスをより体の弱い人に移したら、それが致命的になる恐れもあるのです」とディジアロレンゾさんは話す。そして、若い人も感染が悪化することがあるといい(持病があれば特に)、「このウイルスに無敵の人なんていないのです」と加えた。
検査を受けられなくても、行動は変えて
検査には制限があり、誰もが受けられるものではなく、もっとも重症の患者が優先される。現時点で軽い症状があった場合、受けられるのはインフルエンザ検査だけだろう。
ディジアロレンゾさんも、病院は彼女と、そして同様な症状があった友達も、年齢や健康状態を理由に検査をしてくれなかったと言う。
もし症状があるのなら、検査を受けられるか否かに関わらず、感染しているかのように行動し、自主的に隔離してほしい、とクリスティさんは話した。
「軽症ではおそらく検査は受けられないでしょう。だから、自分でできる適切な行動をする必要があるのです」
お互い支え合おう
この混乱の中、新型コロナウイルスの感染者は多くの支援を感じたという。マンキンさんは、多くの人が食事や食料品を届けてくれ、気づかいの連絡をくれたと話す。
クリスティさんは、同じく感染していた夫が回復期に一緒にいたことが幸運だったと話す。しかし、誰か頼れる相手がいない人について不安を語った。「みんなに誰かのことを考えて欲しい。今、電話やメール、メッセージが必要な人がいるんじゃないか、と。友達や親戚の状況を確認するのもいいと思います」
混乱して買いだめに走らないで
どれだけトイレットペーパーの備蓄があっても、病気が治るわけではない。
「みんな落ち着いて。買いだめをやめて欲しい。買い物の必要があるのは、もし体調が崩れた場合のための、ある程度の食料確保のときです」とクリスティさんは話す。
マンキンさんも同意見だ。「この2週間でその大量の肉は必要でしょうか?買いだめの必要はありません。本当に必要なものを買うことは重要ですが、やりすぎはやめましょう」
ニュースを見る時間を減らそう
マンキンさんは何年も毎日ニュースを見てきたが、最近は少し減らしていると言い、その方法を提唱している。
「もしニュースを見たら、もっと落ち込み、もっと動揺し、もっと不安になります。新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、ニュースを控え、1日1時間、ニュースハイライトを見るだけにしています」と、恐怖をあおるだけのニュースからは距離を置くように呼びかけた。
できることに目を向けよう
マンキンさんが診断を受けた時、彼に、そして国中で何が起きるのだろう、と不安になったという。しかし、その思考は彼の子供達に不安を与え、家族との大事な時間を台無しにしてしまうと気づいたと言う。
彼はマイナス面に埋もれ落ち込むより、できるだけ良い面に目を向けることを呼びかける。
「何週間も家での自主隔離になり、今後こんな長い間家で娘と遊べることなんてないんだから、楽しもう、と考えるようにしたんです」
「私たちはみんなでこれを乗り越えるのです。私はそれを強く信じています」とマンキンさんは話した。


 
感染者数の増加と政府の不手際な対策を批判し、いたずらに国民の不安と怒りを煽ることも必要かもしれないが、目に見えない敵には「正しく恐れ」ながらも冷静に闘うことを国民に示すことがメディアには求められているのではないだろうか、とオジサンは思う。         

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