日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

簡易万華鏡

2007-09-28 19:49:36 | 自由研究ネタ

←外観←のぞいたところ

『科学の祭典』で4歳児がつくったもの。
アクリル板3枚をビニルテープでつなぎ合わせ、先端に透明のビー玉を同じくビニルテープでつけたもの。

4歳児でなくとも、中1男子は興味津々でのぞいていました。
(夏休み明けの最初の授業、光の直進~屈折までの復習とレンズの導入で)


スモールステップ、やる気尊重

2007-09-27 05:30:05 | その他
産休2日目、息子を保育園に送った後、思わず学校方向にウインカーを出してしまう自分がいました。

今日は息子の通うスイミングの検定試験があり、午後連れて行きました。自分自身も幼児だった頃スイミングに通っていましたが、最近?のスイミングには驚かされます。今、息子が通っているところしか知りませんが、

①コース分けが実に細かいこと!!
②本人の意思を実に尊重すること!! です。

①は、『水を怖がらない』⇒『顔をつける』⇒『水に飛び込む』⇒『浮く』⇒といったように細かくコースが分かれています。

②は、できないからといって無理強いはしません。『次はがんばろうね』といった感じで、優しいお兄さん・お姉さんコーチの集団です。


残念ながら息子は水泳に関して能力が高いとは言えません。でも、毎週楽しみにしているようです。コース分けが細かいことによって、特に無理なく、また、劣等感はないようです。
 私自身はスイミングが大嫌いでした。コーチは怖いし、練習は疲れるし・・・。コース分けも大きく、『5m面バタ』が最初のテストだったと思います。でも、そのおかげで小学校1年生の頃には4泳法全て習得していました。

 スイミング側としては、生徒が楽しく続けることが大切だからこのシステムはいいんだろうなぁと思います。親としても、息子が満足している姿を見るのは幸せです。でも、辛い思いや我慢をした後の満足感や達成感はまた別のものであって、息子が辛さや我慢を覚えて行くのはいつなんだろう・・・?とふと思いました。さらに、自分が仕事でしていることと結びつけて考えると・・・何だか頭がもやもや混乱。

とりあえず(?)、休暇中なのでゆっくり考えたいと思います。


おかげさまで・・・

2007-09-22 06:45:38 | その他
無事に産前休暇に入ることができました。

ギリギリまで授業があるので、最後まで片付けられないものが沢山ありましたが、何とか机を引継ぎの講師の方に明渡せました。

嬉しいことに、1年~3年それぞれ1クラスずつと、担当部活から色紙などの感謝&応援のメッセージをいただきました昨年も今年も所属学年と担当教科が一致せず、デメリットばかり感じてきましたが、こんな嬉しいこともあるんだなと初めて前向きに考えられました。

 2年生のあるやんちゃな男子に『先生もお休み中にちゃんと勉強してくださいね』と言われました。思わず笑ってしまいましたが、全くそのとおりですねそうありたいものです。(と今は思っています。)

音の速度を求めよう!!

2007-09-20 04:23:51 | 中学理科1分野(物理)
教科書にちょこっと乗っている実験。

<手順>
①クラスを二つのグループに分ける。(生活班をそのまま利用)
②1グループは後ろを向いて一列に並び、号砲が聞こえたら手を挙げる。
③もう片方のグループは号砲がなってから一番遠くの生徒が手(旗を持たせる)を挙げるまでの時間をストップウォッチで測定する。
④教室に帰って速度を求める。

だいたい、250~300m/sぐらいの値がでます。
昨年は、80m先だけに生徒がいたのですが、今年は約10m間隔で並んだところ、反応が遅い生徒が目立ってしまいました。そのため、手を挙げる時差の美しさ?をあまり感じられませんでした。

やはり、『号砲が聞こえたら手を挙げる』ではなく『号砲が聞こえたら手をおろす』の方が視覚的に分かりやすいのかも知れないと思いました。(教科書どおりに)


余談ですが、
応援などで使われる『ドンとなった花火がきれいだな~♪』の歌は最後おかしいですね~。『ドン、パ』は『音⇒光』の描写ですから・・・。(どうでもいいですね)

空に国境はありません。

2007-09-17 22:01:59 | その他
images  images

先週12日に職員室ベランダから撮影。
左は18:00、右は4分後の18:04。写真には写っていませんが、空全体に広がった平行状の雲と、近くに張られている送電線がさらにピッタリ平行でいつもと違った景色に感じられました。

三連休最終日の今日夕方、混雑を覚悟で近所のショッピングモールに行きました。屋上に車をとめ外へ出ると、夕焼け空に雲が染まっていました。以前からそう思うのですが空を見ていると、自分がちっぽけに思えて、小さなことがどうでもよくなってきます。でも、この美しい空は、この先も見ることができるのでしょうか・・・。

話を戻して21日に写真をとっている時、ふと横を見ると、理科教諭が同じように時間をずらして写真を撮っていました

いろいろな音を出そう!!(音導入)

2007-09-16 17:36:25 | 中学理科1分野(物理)

①2つのおんさ・・・片方をたたくともう一方が鳴り出す(共鳴)。
⇒管弦楽部に借りたグロッケン用のばちが良く響きました

②水につけたおんさ・・・振動が水しぶきで分かります。
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③糸電話(2種類)・・・一つは先端にスプーンがついています。
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④水中での音の伝わり・・・100円ショップで買った防犯ベル(315円)を二重のビニル袋に入れ、小さなタモで鎮めます。同じく100円ショップで買った掃除機の吸い込み口(延長用)の先端にビニル袋を巻きつけ水につけ、水上では聞こえない防犯ベルの音を聞きます。
images右側の黒いものが防犯ベル。

⑤スネアドラムの振動・・・ドラムをたたくと、上にのせたモールが跳ねたり、虫のように動き回ります。
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⑥真空管の中のオルゴール・・・S56年購入の真空ポンプを使用。完全に空気を抜けないので、音量の変化で確認(こじつけ!?)

⑦ウクレレ・・・高い音、大きな音を出すためには、どの弦を選べばいいのか、どうはじいたらいいのかを確認。

残念ながら今年はウクレレの弦が一本外れてしまいました。指導をしていたら、ちょうど学校長が授業を見に来ていて、テンションが変わりました・・・


卓上『血液の循環』模型

2007-09-15 17:55:14 | 中学理科2分野(生物)


自習課題(になるはずだった)の模型です。
肺や心臓が印刷された色画用紙を切り取って貼り、すずらんテープの動脈・静脈をつけます。
 教科書からは右心房等の名称は外れていますが、血液の循環を理解する上で作業は効果があると思います。以前は首から下げるタイプを作っていました。卓上タイプは授業ではやらずに休暇に入りそうなので、来年以降試してみたいと思います。


感覚器官、圧点と冷点の分布を知ろう!!

2007-09-14 21:13:59 | 中学理科2分野(生物)
左2つが圧点用、右が冷点用。
<圧点>2人組で実施。一人が目をつぶり、もう一人が1本か2本のクリップでつつき、目をつぶった方はとぢらかを当てる。(圧点が多い箇所は分かりやすい。)

<冷点>フィルムケースのふたに針金(アルミ)が指してあって、中には保冷剤。冷えた針金の先端を手のひら等に当てていくと冷たく感じる点(冷点)の分布がわかる。その都度、氷を砕くより簡単!!何度も使えて便利です~。

どちらも教室で十分できるので手軽ですぅぅぅぅぅ~

凸レンズによる像のでき方の違いを調べよう。

2007-09-13 21:36:01 | 中学理科1分野(物理)
教科書どおりの素直な実験です。

光学台の上に、光源、レンズ、スクリーンをおいて、像のでき方の違いを見ます。(写真はカメラの都合で光源は写っていません。)

赤・緑のセロファン付き電球を最初に考えた人を尊敬します。簡単なことかもしれませんが、10班全てで、ろうそくの炎をゆらゆらさせていたことを考えれば、画期的です。スクリーン上で倒立することが分かりやすいし、何といっても暑苦しくないし安全です。

スタートする段階で、全ての班のレンズの焦点距離は一定ではありませんでした。(3種類)どうしようかな~と多少悩んだ挙句、

『スクリーンに実物と同じサイズの像ができる位置はどこ?』

と無理やり焦点距離の2倍を探させてみました。意外と同じレンズどおしで値が一致して持っていきやすかったかも・・・

とは言っても、
①レンズは少なくとも一クラス分焦点距離が同じ物をそろえる。
②焦点距離は正確に把握してから実験する。
は次回への課題です。