日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

おこめ食べ比べと遺伝子

2021-11-21 12:00:15 | 学習評価に関すること

高校における「観点別評価必須」が迫っていますね。


カテゴリーは「おこめプロジェクト」の方が良いのかも知れませんが、
「遺伝子とその働き」の理解を目指したパフォーマンス課題の検討 (jst.go.jp)

 

早く昨今の感染状況が落ち着いて、
実験室でも気兼ねせず食べ比べができるようになってほしいな、と願っております。

 


eポートフォリオも目的次第。

2017-11-22 16:04:57 | 学習評価に関すること
教育分野におけるeポートフォリオ (教育工学選書 II)
クリエーター情報なし
ミネルヴァ書房

高大接続の改革期、ということで、
勤務校にも訪れた「eポートフォリオ」。
(正しくは研修案内)

教育観のパラダイムシフトによって、
当然、評価方法も変わってくる、変わらざるを得ないでしょう。
当然、のはずですが、
何だか時間はゆっくり流れています。

紙媒体のポートフォリオを含め、ポートフォリオを活用した学習に必要な要素は
1)リフレクション
2)ドキュメンテーション
3)コラボレーション/メンタリング
であり、ただただ記録していけばいいんじゃないのよー、と
基本的なところから掲載されています。
(語調は違いますが)

最近、気になっていたティーチング・ポートフォリオの位置づけも、
この本を読んですっきりしました。

やはり、何のために作成するのかは、学びの再構築する際に重要です。
また、構築の部分だけに着目し、
学びの蓄積(学習のエビデンス)がないと、薄っぺらいものになってしまいます。

昨年、教職大学院の課題として、教育実践のポートフォリオを作成しました。
紙媒体でしたが、もちろん、↑の要素を含んでいました。
現場に戻ると、1)2)は何とか頑張ったとしても
3)はなかなかできません。
メンター、伴走者ってなかなか得られないものです。
修了してから価値に気づくなんて、なんてバカなんだ、、、と後悔。
でも、あとから気づくものの方が多いのかもしれない、とも思いました。


eポートフォリオは昨年度の授業で、
maharaを体験。
何といっても、履修者同士の相互閲覧、相互評価によって、
異様なまでのモチベーションアップを体感しました。
恐ろしい効果。
授業前日、夜な夜なmaharaを開く現職教員集団。
大半は若くない集団なので、恐ろしい効果なのです。


「e」がはいるだけで取り組むことができる内容がどっと増えます。
特にコラボレーション/メンタリングの部分は絶大です。
でも、「e」にはモノが必要です。
そうなんです、ないものはない、です。はい。


いつかこの投稿を読み返したとき、
モノに飢えていた時期もあったなぁ、と懐かしむ日が来るはずです。


モノとマインドは同時に準備していかないと、と思う一方、
そうならない仕組みも分かってきました。

何事も折り合いをつけることが必要だなぁ。
とりあえず必要な章だけを読みましたが、
各種ポートフォリオにこれから関わろうかなぁという方には
おすすめの一冊です。

 


ランチタイム・ワークショップ vol.5 単語連想法

2016-11-24 15:31:41 | 学習評価に関すること

秋学期始まって1回目、現職院生5名にお付き合いいただきました。

<単語連想法>

刺激となる単語を元に、連想する単語を挙げていく方法。
連想する単語を書き連ねたり、つなげたりします。


概念地図法(コンセプトマップ)との違いを
しっかり認識してから使用した方が
効果的ということを確認しました。

 


ランチタイム・ワークショップ vol.2 POE法

2016-07-15 14:40:21 | 学習評価に関すること

 

(写真は先日訪問した中学校3年生理科の授業)

予想ー観察ー説明を1セットに行い、
生徒が元々持ってた「信念」や「推論の質」を評価する方法。

お題に対して全員が予想とその理由を意思表示してから、
観察に入ります。

理科の授業、特に中学校の授業においては
よくよく見かけられる光景の気がしますが、
この部分を評価しよう、との取り組みです。

勿論、その他の評価と組み合わせて実施する事は可能、
と言うより、この部分だけの評価ではただの「予想屋」の育成になってしまいます。


ランチタイム・ミィーティングでは、次のような応用が提案されました。
※多少、改変させていただいております 


案1)保健「感染症はどのように広がる?」

お題:
コップの中に水を入れて全員に配ります。
一つだけ水に似た薬品を混ぜてあります。
水の入れ替えを自由に2人組になって3回行うと、
何人のコップが薬品入りになるでしょう?

(1)3人  (2)10人  (3)20人 



案2)生活科・理科「磁石にくっつくものは?」
   (はさみ・クリップはくっつく事を確認した後)
お題:10円玉は磁石にくっつくか?

(1)くっつく  (2)くっつかない 

 
案3)理科「体重計は乗り方で何かが変わる?」

お題:次のように体重計に乗った時、値が一番大きくなるのはどの乗り方?

(1)両足で乗る
(2)片足で乗る
(3)どちらでも同じ 

学習者内でどの選択をしたのか共有し、
どうしてそう考えたのか説明する、意見を表明することが大切で、
その部分を評価しようという試みです。

お題は焦点化しやすい内容がオススメだそうです。
複数要素が絡むと、推測も複雑化するからだと思います。 


次回ランチタイム・ミーティングは
7月21日(木)12:20〜12:40 教職大学院棟2階 
持ち物は筆記用具とランチのみです。 


ランチタイム・ワークショップ vol.1 概念地図法

2016-07-07 17:15:09 | 学習評価に関すること

 


 

 「子どもの学びを探る」第1回目
 知の多様な表現を基底にした教室をめざして、評価方法について学びました。

今回のお題は「概念地図法」
コンセプトマップのことです。
10分間でインストラクション、10分間で自分の担当教科を想定して練習しました。
 

次回は7月14日(木)12:20〜40 教職大学院棟2F
持ち物:お弁当、筆記用具
教科は問いませんが、理科寄りです。