国立遺伝学研究所の公開講演会に行ってきました。
講演お1人目は、中心体生物学研究部門の北川大輝教授。
中心体って細胞小器官の中でも特に注目した記憶はありませんでした。
「動物細胞では紡錘体の起点となる」ぐらいで。
正常な細胞では中心体に異常があると、G1期で分裂が止まってしまいます。
では、癌化した細胞の中心体の機能を無くしたらどうなるのか?
残念ながら分裂を続けてしまうそうです。
おそるべし、癌細胞。
しかし、中心体+紡錘体を除けば、突然、細胞死するそうです。
現在の抗がん剤の一部は、この中心体の働きを特異的に抑えるもの、
でも、中心体のもう一つの側面、
つまり、分裂期でない時の働きである、シグナル受容に影響を及ぼし、
副作用を起こすとのことでした。
全ての時期の中心体に特異性を持つのではなく、
分裂期の中心体に特異的に働く薬の開発かぁ。
へぇー、そうなんだ、と思いながら聞いていました。
また、何故、卵子は発生過程で中心体を失うのか?
の問いに対して、
1)受精後の染色体の数の問題、
2)卵子の単為発生を防ぐ
と説があるそうで、しかも、全ての卵子で中心体がないわけではない。
へぇーX2
最近、一方的?な知識伝達型の講演会にあまり参加していなかったので、
へぇー、そうなんだと、比較的穏やかに、
きっとあまり思考せずに聞いていました。
そして、なぜ?どうして?と意図的に疑問を持たないと、
なんとなく楽しい時間が過ぎていたことに気づきました。
講演お2人目は、植物遺伝研究室の佐藤豊教授。
植物の形作りと作物育種というタイトルの講演でした。
イネのお話です。
大雑把な科学史の中でイネの育種が行われてきた背景を大雑把に知りました。
聞き手のターゲットはどの層だったのかな・・・?
講演会の様子は、Youtubeで配信されるようです。
webサイト内にリンクがあるそうなのですが、
まだ見つけていません。。。。探します。