日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

学習能力がないとはこのこと。気付けば考査4日前。

2007-06-23 07:40:06 | その他
数年前は、1回の考査で400点分の問題を作らなければならなかったことを考えれば、1学年分のテスト何て朝飯前?のはず・・・。

なのに

近づかないとテンションが上がらない・・・。

週末で何とかしなければ・・・。

勤務時間内に作問ができるようになりたい・・・。

その前に、家の中を片付けなければ・・・。

あああああぁぁぁぁぁ・・・・・。

数年前に比べれば、
日々そんなに忙しいわけではないのだけれど、
環境には色々な意味で適応していくようです。

生物分野のほうが効果あり?フラッシュカード

2007-06-21 18:27:35 | その他
2年生(電流)だけでなく、1年生(植物)もフラッシュカードを用いて復習に使ってみました。
時間は授業開始5~8分ほどです。
例えば、

「光合成で吸収される物質は?」
「(ひげ根のイラスト)この根の種類は?」
「(双葉のイラスト)子葉が2枚の仲間は?」
「(網状脈のイラスト)この葉脈の種類は?」などです。


元祖フラッシュカードといえるのかどうか分かりませんが、
①復習には効果あり
②授業導入、休み時間との切り替えに役立つ
③生徒との対話ができる
④そのまま小テストに使える。
という面で、充分メリットがあるように思えます。
(教えていただいた数学の先生にはホント感謝です。)

改良点はやはりまず内容です。
自分でもしまったと思ったカードがあります。

「植物が光合成を行う細胞は?」

生徒は深く考えず「葉緑体!!」と答えてくれましたが、
葉緑体は細胞小器官であって細胞ではありません。
自分の中では核としている生物分野でこのようなミスはけしからんことです。
(中3なら気付くでしょう)

他の分野なら尚更のことです。

1分野の水の電気分解で実は水酸化ナトリウムを分解しているのにあたかも水を分解しているように見せかけているように、意図的にだますのとは大きく意味が違います。

「10の知識で2を教える」

以前の先輩の言葉ですが、そうなりたいものです。

植物が呼吸をするなんて・・・(大半の生徒の感想より)

2007-06-19 21:38:36 | 中学理科2分野(生物)
植物の呼吸を確認する実験を2コマに分けてやりました。
透明ビニル袋(燃えないゴミ用)2枚を用意して、片方はその辺に生えている草をいれて、両方を暗所(掃除用ロッカー)にいれて一昼夜放置⇒石灰水で確認、というまず失敗しない実験です。

自分はやり慣れて、しかも当り前だと思っている植物の呼吸が、中学1年生では意外な感じがするようです。(光合成で二酸化炭素が吸収されることは知っていても)ただこの実験だと、『昼間は光合成。夜は呼吸』と考察欄に書いた生徒が多く、どうフォローするのが適切なんでしょう・・・?

高校生物では確か、いきなり見かけの光合成速度などを絡めて話が進んでいたと思うのですが、高校生でもしっくりこない生徒たちにとって、「植物が呼吸する」事実が最初からぴんと来ていなかったのかな、と今は思います。さらに呼吸商を求める実験で、KOHの意味を聞かれたってわかるわけないですね・・・。


話が数日前に戻りますが、教科書にはもちろんない光合成に必要な光の波長も(演示ではあります)しました。赤・青・緑の発光ダイオードの光を、抽出された葉緑体入り液にあてて、吸光をみるものです。光を吸収して励起するとなんで赤っぽくなるかは分かりませんが、何か反応している!ということは一目瞭然なので印象は深かったと思います。

「ふ」の部分までは難しい・・・光合成に必要なもの

2007-06-16 17:54:51 | 中学理科2分野(生物)

光合成には光と葉緑体が必要だよ~をエタノールによる脱色法でなくたたき出しで行ってみました。
imagesたたき出したところ(外側)

images片方を塩素系漂白剤に浸したところ

images結果


黄色い線がアルミホイルがあった場所です。
この結果なら、完璧でなくとも説明できますよね!(無理に説得)
45分授業で充分でした。
(この結果は、もう一クラスのために壁に掲示しました。)


光合成に関連する実験で、「光合成で二酸化炭素が必要だよ~」を確かめるために、同じ1年の先生はアルコールランプを準備していました。多分、ちゃんとオオカナダモを入れる前に加熱してPHの調整をしていたんだと思います。(ですよね?余分な気体を飛ばすってこと)ついて見ていたわけではありませんが、結果が速くでていたような気がします。

余談ですが、今年は1年生を2人で担当しています。1年のメインがもう一人のベテランの先生です。とても熱心でこだわりがある方なのです。ゆえにかも知れませんが、あまり私に対して要求?がありません。(必須の実験や進度等)教材の共有等もない状態です。また、私が授業準備・片付け等の面で生徒に「過保護」(どちらかというと)に対して、生徒に最初から最後までやらせているようです。そのため、私の担当クラスが遅れることはありません。質問をすれば安全面や学習効果面の視点から色々なアドバイスをいただけるのでありがたいのですが、今の状態で担当クラスはいいのか不安になることはあります。(といっても、一人で全部持っていたらいたで、さらに心配なんですけどネ・・・)このあたりが、「経験」がカバーするものなんだろうなぁと何となくは思いました。


磁石のまわりに働く力

2007-06-15 20:52:42 | 中学理科1分野(物理)

磁界の導入です。
鉄粉に比べ、マグチップは優れものですね!透明下敷の上で美しく曲線を描きます。

ちなみにimages無意味にシャープペンシル



さらにimagesピクミンごっこ(机下に強力磁石)

あとは真面目(?)に棒磁石の周りに方位磁針で磁界の向きの確認をしました。
マグチップは兎に角面白い。立体的に磁界を可視化できるから8000円の価値アリです!!


光合成の実験

2007-06-09 17:26:48 | 中学理科2分野(生物)
A光合成には二酸化炭素が使われるよ~と、B光合成には光と葉緑体が必要よ~を確かめる実験。植物はアイビー。


Aは昨年、光を当てる時間が短すぎて失敗。今年は2時間に分けて授業前に充分光合成をさせ、BTB溶液が黄色⇒青色に変化しました。単純に石灰水で二酸化炭素の有無を調べるよりこちらの方が好きです。初めて見るBTB溶液の色の変化に生徒が喜ぶのと、「ブロモチモールブルー」と略さない名前を一生懸命覚える姿がかわいいという、どーでもいい理由からですが・・・。(教科書は石灰水がメインなのでもちろん後で説明はします。)でも、本来、BTBは二酸化炭素の有無を調べるものではないので石灰水の方がいいのでしょうか・・・?

Bは失敗しました。湯煎したエタノールに浸して脱色してからヨウ素液に浸す方法をとりました。敗因は、

①アイビーは硬い
②脱色の時間が短い。
③エタノールが充分の温度になっていない。
④何といっても予備実験をしていない。

ということで、2つ改定前の教科書に載っていた、たたき出し方でやってみたいと思います。ろ紙にたたき出す⇒輪郭を鉛筆でなぞる⇒漂白剤に浸す⇒熱湯に浸す⇒ヨウ素液に浸す。という方法です。

メリットは
①葉が硬くても大丈夫
②中1のこの段階では薬品取り扱いの指導が充分でない。

気をつけることは
①漂白剤は塩素系(酸素系で失敗した記憶がある)
②輪郭は必ず鉛筆で!
③たたくのがうるさくて苦情がくる。


どちらにしても、週明け、予備実験をします。
教科書でもFigで扱っているだけなのでムキになることはないのですが、やるなら効率よく成功するようにしたいです。

維管束の観察(ダイコンとアスパラの維管束の場所)

2007-06-08 05:46:06 | 中学理科2分野(生物)

ネコダイスキさんのブログを参考にさせていただきました!
ダイコンとアスパラを食紅水につけてあります。

葉がついているほうと地面側との比較もついでに。
1日置いてダイコンをスライスしてみると
images形成層にちゃんと並んでいるわ

そして、葉側の方がたくさん水を吸っているのも一目でわかりました!!。

生徒はこの時間の前に、購入したプレパラート(トウモロコシとホウセンカ)を観察しています。しかし、全体像(位置関係?)が良く分からないようなので、演示でも効果はあったのかな~と(勝手に)思っています。


フラッシュカード

2007-06-06 05:18:51 | 中学理科1分野(物理)
なるものを授業で使ってみました。
B4ケント紙を横に切断し、表に問題、裏に答えを書きました。

内容は、直列・並列回路の電流・電圧。

今日からオームの法則に突入するので今後も続けそうです。担当している学年の数学と英語で使用しているため、生徒はすんなり受け入れていました。

まずは手書きなので、今後デジタル化、内容の検討をしていきたいと思います~

理科実験は進化する?

2007-06-01 19:46:36 | その他
体育祭特別日課週間なので授業は全くありません。
先週からどんな所からこのページに訪れていただけるのかURLだけ分かるようになったのですが、昨日はこんな検索でご来室いただきました。


理科実験 2
硫化水素が発生するのか 実験  1
理科 蒸散 1
物理 マグデブルグ 1
中学理科 教材 割り箸  1
赤ワインの蒸留 1
蒸散 実験 1
蒸散 実験 1
乾湿計の読み方 1
ペットボトル顕微鏡

先週一週間では、やはりツユクサや電流の類が多くありました。
それまで、お知りあいにご来室いただいていたのかと思っていましたがそうではないようです。せっかく来ていただいたのにガッカリさせないようなブログに近づけていきたいと思います。

具体的にどんな方なのかは知るすべがありませんが、日々の教材研究・準備の中で、「例年どおり」ではなく、常に単元理解に有効なものはないか進化し続ける事は大切ですね。理科教員歴8年目、まだまだですが、たとえになっても教材研究は怠らないようにしたいと思います。
今日は決意表明でおしまいです~