日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

科学者の時間ふりかえり(2)ミニレクチャーその1

2019-03-31 12:19:20 | 探究に関すること

生徒対象の授業評価アンケートの質問項目が、

Q1先生はこれまでの授業を振り返り、授業の目標やポイントをはっきり示す。

Q2授業におけるICT機器、板書、ワークシートなどは見やすく、工夫されている。

Q3先生は興味・関心を高める授業をする。

Q4授業では、生徒同士のグループワーク、先生とのコミュニケーション、先人の考え方等をもとに、自分の考えを広げ深めている。

Q5先生は、比較する、分類する、多面的に考える、構造化するなどを通して、知識を相互に関連付けてより深く理解できる授業をする。


という勤務校にて、
いかに生徒を「お客様」にしないか、
微妙な書き方ではあるけれど、主語が「先生」ではなく「生徒」に持っていけるか。

そんな問いをかかえながら行ったミニレクチャー。

 

教科書や資料を読む力を持っているけれども、
提示することで満足するならば、と思い、

 


スクリーンに写しだしてみました。
一通り説明した後、



読み込みは各自でやってみようよ、
例えばこんな感じで。



知っている、から、分かるへ、チャレンジしてみる?



他者(授業者を含む)への質問・相談はOKで、進めました。

公立校では珍しく、
カラープリンター使いたい放題、
全教室プロジェクター完備(ただし実験室は除く)で、
ワークシートやスライドはいくらでも凝ることが可能な環境。
しかも、学習者にとっては「授業は静かに聞いて、指示に従う」ことがスタンダード。
ペアワークも指示があればテキパキ進める中で、
コントロールされた活動を手放す決意は簡単に揺らぎます。

揺らぎまくり。

ミニレクチャーの受け止められ方は後ほど。


 


「リフレクション=反省」は、そろそろ、やめようよ(vol.4)

2019-03-29 11:25:27 | 最近読んだ本
授業づくりネットワークNo.31―リフレクション大全 (授業づくりネットワーク No. 31)
ネットワーク編集委員会
学事出版

 

リフレクションに関するトークイベントにて、「ごった煮」と紹介されていた一冊。
幸運なことに、
教職大学院に派遣されていた2016年前後で、
著者の多くの方から直接お話を伺う機会を得ていました。
そして、整理できずにいました。
(どちらかと言うと混乱)

講演の中でもお話がありましたが、
1つ1つの実践をイメージするためには、
それぞれ1冊の本が最低でも必要です。


でも、
「リフレクション」と言ってもさまざまな意味合いがあることや、
発信者の立場や発信する理由が、1冊で読み比べることができるお得感?があります。


例えば、カウンセリングがベースなのか、
評価がベースなのかを意識すると、自分の中ではスッキリしました。

感じることとどう向き合うか。
いかに1人称、2人称の語りが可能な場を作るのか。
ゴールがないことをどう捉えるか。

生徒のリフレクションと教員のリフレクションの乖離とどう向かうか。


結局、問いの方が増えるんだよな・・・
本屋のトークイベント、成功しているよな・・・。


トークイベント終了後に参加者数名で向かったおでん屋さんでも、ひと興奮してきました。
Oさんが実施している対話型授業検討会では、
上智大学カウンセリング研究所で行われていたマイクロ・ラボラトリー・ティーチングが取り入れられているとのこと。

長男が生まれる前に、3泊4日の集中講義に参加した経験しかありませんが、
お話を聞いた時、そうか、授業改善につなげるのか!!と、離れていたものがつながる喜びと、Oさんの思いが、温かく体の隙間に染み入る感じだったと思います。(おでん屋だったからそのイメージ?)

 

なんかね、
もう、少しだけ、
頑張ろうって思いました。