長崎市(田上富久市長)は、なくせじん肺全国キャラバン長崎実行委員会が要請していた4項目について、事前に文書で回答してきました。
同実行委員会は、例年長崎市に対し要請を続けていますが、要請時間が30分と限られているため意見交換が不十分なので、時間を延長するよう改善を求めていました。これに対し、市の担当者は、事前に文書での回答をおこなうことで時間の節約ができるのではないかと改善策を示し、今回から文書での回答となったものです。要請は10月11日午前10時から行われます。
以下要請事項と回答を掲載いたします。
1.長崎市で最大の企業である三菱長崎造船所に対するじん肺根絶に対する長崎市の対策についてご回答く ださい。
回答(商工部 産業雇用政策課):長崎市の地域経済の発展を支え続けてきた造船業において、その経済発展の部分として、じん肺患者が生まれ、長い間苦しまれていることを思いますと心痛に耐えません。アスベストや粉塵による、じん肺被害をはじめとする健康被害から、労働者を守るためには、まず、企業が、従業員の安全や健康管理を何より優先し、配慮することが重要です。また、それは、企業の責務であると考えております。また、長崎市といたしましては、労働者を労働災害から守るために指導監督を行う立場である、国へ働きかけを引き続き行ってまいります。
2.石綿含有建築資材等の廃棄処理に関する長崎市の対策についてご回答ください。
回答(環境部 廃棄物対策課):石綿含有建築資材等に含まれるアスベスト(廃石綿等)につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第5項の規定において、「特別管理産業廃棄物」として、同法施行令第6条の5の規定に基づき、より厳格な取扱いを求められております。また、その廃棄処理に関しましては、平成23年3月に環境省から「石綿含有廃棄物等処理マニュアル(第2版)」が出されており、長崎市といたしましても、これに基づきまして、保管、運搬、処分等を行う関係事業者等に対し、飛散や流失の防止をはじめとする適正な処理について指導を行っているところでございます。
3.昨年要請した「長崎市立の医療機関に対し、肺がん検診時と肺がん発見時、間質性肺炎などの胸部疾疾患者に粉じん作業や石綿ばく露がないか十分な問診をおこなってください」への具体的な対処についてお聞かせください。 font>
回答(市民健康部 地域保健課):長崎市におきましては、昨年度貴団体より長崎市立の医療機関において肺がん検診時と肺がん発見時、間質性肺炎など胸部疾患者に粉じん作業や石綿ばく露がないか地方独立行政法人長崎市立病院機構及び野母崎診療所に送付し、実施について対応をおねがいしたところです。
4.昨年要請した「じん肺患者が間質性肺線維症で死亡する例が急増しています。長崎市立病院でも疫学調査を行ってください。また、病理解剖を希望する患者がいる場合ご協力ください」への具体的対処についてお聞かせください。
回答(市民健康部 地域医療室):じん肺患者の疫学調査の重要性については、長崎市立病院機構においても十分に認識しているところです。同機構からは、疫学調査とは、集団を調査し、病気の要因と発生の関連性について統計的に調査することであり、病院単独では統計数に限界があるため、国が主体となって実施することが重要であると考えており、国による調査が実施された場合、市民病院においても積極的にに協力する旨の回答があっております。なお、病理解剖につきましては、市民病院における平成24年の実績といたしましては、全体で13例実施しており、そのうち、じん肺患者等に係る解剖につきましては、該当する患者がおらず、実績がなかったとの報告を受けております。今後とも、病理解剖を希望された場合は協力していく旨の回答があっております。
同実行委員会は、例年長崎市に対し要請を続けていますが、要請時間が30分と限られているため意見交換が不十分なので、時間を延長するよう改善を求めていました。これに対し、市の担当者は、事前に文書での回答をおこなうことで時間の節約ができるのではないかと改善策を示し、今回から文書での回答となったものです。要請は10月11日午前10時から行われます。
以下要請事項と回答を掲載いたします。
1.長崎市で最大の企業である三菱長崎造船所に対するじん肺根絶に対する長崎市の対策についてご回答く ださい。
回答(商工部 産業雇用政策課):長崎市の地域経済の発展を支え続けてきた造船業において、その経済発展の部分として、じん肺患者が生まれ、長い間苦しまれていることを思いますと心痛に耐えません。アスベストや粉塵による、じん肺被害をはじめとする健康被害から、労働者を守るためには、まず、企業が、従業員の安全や健康管理を何より優先し、配慮することが重要です。また、それは、企業の責務であると考えております。また、長崎市といたしましては、労働者を労働災害から守るために指導監督を行う立場である、国へ働きかけを引き続き行ってまいります。
2.石綿含有建築資材等の廃棄処理に関する長崎市の対策についてご回答ください。
回答(環境部 廃棄物対策課):石綿含有建築資材等に含まれるアスベスト(廃石綿等)につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第5項の規定において、「特別管理産業廃棄物」として、同法施行令第6条の5の規定に基づき、より厳格な取扱いを求められております。また、その廃棄処理に関しましては、平成23年3月に環境省から「石綿含有廃棄物等処理マニュアル(第2版)」が出されており、長崎市といたしましても、これに基づきまして、保管、運搬、処分等を行う関係事業者等に対し、飛散や流失の防止をはじめとする適正な処理について指導を行っているところでございます。
3.昨年要請した「長崎市立の医療機関に対し、肺がん検診時と肺がん発見時、間質性肺炎などの胸部疾疾患者に粉じん作業や石綿ばく露がないか十分な問診をおこなってください」への具体的な対処についてお聞かせください。 font>
回答(市民健康部 地域保健課):長崎市におきましては、昨年度貴団体より長崎市立の医療機関において肺がん検診時と肺がん発見時、間質性肺炎など胸部疾患者に粉じん作業や石綿ばく露がないか地方独立行政法人長崎市立病院機構及び野母崎診療所に送付し、実施について対応をおねがいしたところです。
4.昨年要請した「じん肺患者が間質性肺線維症で死亡する例が急増しています。長崎市立病院でも疫学調査を行ってください。また、病理解剖を希望する患者がいる場合ご協力ください」への具体的対処についてお聞かせください。
回答(市民健康部 地域医療室):じん肺患者の疫学調査の重要性については、長崎市立病院機構においても十分に認識しているところです。同機構からは、疫学調査とは、集団を調査し、病気の要因と発生の関連性について統計的に調査することであり、病院単独では統計数に限界があるため、国が主体となって実施することが重要であると考えており、国による調査が実施された場合、市民病院においても積極的にに協力する旨の回答があっております。なお、病理解剖につきましては、市民病院における平成24年の実績といたしましては、全体で13例実施しており、そのうち、じん肺患者等に係る解剖につきましては、該当する患者がおらず、実績がなかったとの報告を受けております。今後とも、病理解剖を希望された場合は協力していく旨の回答があっております。