建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
労働相談は、095-801-8800まで。

沖縄戦の実相!・・チビチリガマの集団自決・・

2012年07月02日 14時56分34秒 | 活動報告

 6月29日~7月1日、第5回全国学習交流集会「建交労フェスタin沖縄」が開催されました。フェスタは3年に一度開催されており、2000年9月の第1回は長崎でありました。03年は新潟の佐渡島、06年は静岡の掛川、09年は徳島の淡路島で開催されてきました。
 沖縄フェスタには全国から330人が集い、85歳の広島の女性から20代の若者まで文字通り建交労の組織実態を反映した老若男女が参加しました。29日は元宜野湾市長の伊波洋一さんが「普天間から考える沖縄の平和、日本の平和、アジアの平和」と題して記念講演を行ないました。伊波さんは「沖縄戦で20万人が戦死した。そのうち沖縄県民は12万人も亡くなった」「その後、アメリカが銃剣とブルドーザーで土地を強制接収し、そのまま今も居座り続けている」と冷静でしかも諄諄と話しました。「普天間基地のような危険な飛行場は世界のどこにもない」「それは航空法の規制がなく国の安全基準が全くなされていないから」と日本政府に憤りと怒りを表明しました。そして、アメリカは「中国を仮想敵にした戦略基地として沖縄を利用し続けようとしている」「アメリカは戦争を止めることができない国」であり、「沖縄県民と日本国民が共同でアメリカ基地をなくす政治をつくることが解決方法」と結びました。

 二日目は運動会で体をほぐした後、青年部は辺野古基地見学など別行動でした。私たち中高年は、沖縄の歴史と文化を体験するツアーに参加した後、読谷村(よみたんむら)の波平(なみひら)地区にあるチビチリガマ(鍾乳洞でできた自然の防空壕)を見学しました。
 チビチリガマでは、地域の住民約140人が米軍の上陸を恐れ避難しました。その内「83名が集団自決をし、そのうちの6割は子どもたち」でした。「集団死の背後には捕虜になることの恐怖心を住民に植え付け、投降することを絶対に許さない日本軍の作戦と、日頃の皇民化政策による『死の教育』があった」(新 歩く・みる考える沖縄)のです。集団自決の発端は18歳の少女だったということです。米兵に犯されるくらいなら「母親に殺して欲しい」と懇願した少女を、母親は自分の手で殺したそうです。

 梅雨が明け、青い空が美しい沖縄では、「オスプレイ配備反対」「普天間基地県外撤去」の声が日増しに強まっていると感じました。

最新の画像もっと見る