CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

東京証券取引所における株誤発注と医療

2005-12-13 05:35:17 | リハビリ
タイトルを読んで話題のつながりはわかりますか?

1つは、フェイルセーフ。人間は誤りをするもの。どんなに注意をしても、確率をゼロにすることはできない。しかし、ゼロに限りなく近くするためには、誤りをしても修正できるシステム、バックアップシステムを二重三重にすることが大切。1株62万円を、1円で62万円との誤入力。これは、点滴に入れる薬の量の誤りなどとつながるものがあります。

もう1つは、富士通。東京証券取引所の社長も引責辞任するようですが、結局システムの不具合は、富士通の責任だと思います。あちこちの病院でも、富士通のオーダリングや電子カルテシステムにかかわってきましたが、共通していることは、
1)カスタマイズを依頼すると想像を絶する追加料金を要求される。
2)細々した対応を指摘すると、ほとんど関連小会社の責任にされる。
3)突き詰めて行くと、『富士通』といいながら、ほとんどが下請けへの丸投げ。
4)納期が間に合わない。納期前日に必死で仕事をしているのは下請け社員のみ。
5)丸投げなのに、投げた側の富士通の担当者には、全く責任感がない。
・・・そんな経験を、多くの病院でしてきました。

もし、オーダリングシステムの不備によって、医療事故が起った場合、富士通が責任を取ることはなく、主治医や病院長が責任を取ることになります。富士通はあくまでも、病院側との契約における責任だけ、ということになります。

それで良いのでしょうか?