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<英EU離脱>米国、「窓口」と「重し」失う

2016-06-25 | 国際

ワシントン清水憲司、会川晴之】

英国がEU離脱を決めたことに米国は強い衝撃を受けている。

歴史的に「特別な関係」がある両国の外交・経済双方に打撃を与えるのは確実だからだ。

離脱の背景として「反移民」や既成政治への不満が噴き出したことは、11月の米大統領選にも影響を及ぼす可能性が高い。

 「友人として言わせてほしい。EUは英国を強くする」。

オバマ大統領は今年4月、英紙テレグラフ紙に寄稿した。

離脱派から「内政干渉」と批判を浴びたこの試みは、結果として失敗に終わった。

 英国は、2001年のアフガン戦争、03年のイラク戦争に参戦。

ケリー米国務長官が「多くの戦争を米国とともに戦い、同じような価値観を持つ」と話すなど、最も重要な同盟関係にある。

 英国は、米国と欧州大陸諸国をつなぐ「ゲートウエー(窓口)」としての役割も果たしてきた。

対露制裁など大陸諸国が米国の思惑とは違う行動をしようとするたびに、英国がそれを止めていたが、今後はそれが望めなくなる可能性もある。

米ブルッキングス研究所のトーマス・ライト氏は「米国の長期戦略にとって大きな試練になる」と分析する。

 共和党の大統領候補指名が確実なドナルド・トランプ氏は22日、米メディアに「自分なら恐らく離脱に投票する」と述べた。

既成政治への強い反発は、「トランプ現象」の源泉とも言える。

英国でも同じことが起きたことは、米国民の心を強く揺さぶりそうだ。

毎日 6月24日(金)

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